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[登山] 福井県側から夜叉ヶ池と三周ヶ岳 [登山]

 今回は、仕事の疲れから短めの山行としました。 そこで登山初心の頃に訪れたことのある、三周ヶ岳に福井県側から登ってきました。 微妙な天気で雨に振られましたが、夜叉ヶ池ではヤシャゲンゴロウも見られ、それなりに楽しむことが出来ました。

夜叉ヶ池
青空の夜叉ヶ池
福井県側から
夜叉ヶ池と三周ヶ岳
日付 2017年08月19日(土)
天気 曇り一時雨のち晴れ
山域 越美山地
場所 福井県南条郡南越前町広野
距離 9.5km
累積標高 +1098m
-1098m
時間 05時間30分
人数 2名
撮影枚数 0003枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0480枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)
A
展望
(A:良い~E:なし)
B(当日はガスで展望少なく)
見どころ 夜叉ヶ池、ヤシャゲンゴロウ
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
09:00 450m 0.0km 石谷林道終点登山口 出発
09:25 (00:25) 638m 1.1km トチの大木分岐
10:20 (00:55) 1108m 2.7km 夜叉ヶ池 休憩
10:55 (00:35) 1108m 2.8km 夜叉ヶ池 出発
11:25 (00:30) 1230m 3.6km 1230mピーク 休憩
11:35 (00:10) 1230m 3.6km 1230mピーク 出発
11:10 (00:35) 1292m 4.6km 三周ヶ岳 昼食休憩
12:35 (00:25) 1292m 4.6km 三周ヶ岳 出発
13:30 (00:55) 1140m 6.5km 夜叉ヶ池中腹
13:35 (00:05) 1108m 6.6km 夜叉ヶ池 休憩
13:50 (00:15) 1108m 6.6km 夜叉ヶ池 出発
14:10 (00:20) 643m 8.3km トチの大木
14:30 (00:20) 450m 9.5km 石谷林道終点登山口 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20170819map.jpg

画像リンク

 今年のはじめの残雪期に登った「美濃俣丸(みのまたまる)」の出発点となった福井県の広野ダムですが、この時期は更に奥に広野林道の終点まで入ることが出来ます。
 この登山口を利用することで、三時間もあれば夜叉ヶ池(やしゃがいけ)までピストンが可能となります。 前日まで仕事で疲れていたので、高い山は諦めて比較的涼しそうな夜叉ヶ池に向かうことにしました。

 少しでも寝ていたいので、珍しく9時に登山開始と考えて自宅を7時前に出発しとしました。 途中で同行者を拾い混雑し始めている名神高速を走らせます。 米原JCTで北陸自動車道に替わると、そのまま北上し今庄へと向かいました。 愛知県側は晴れていましたが、琵琶湖を過ぎるとパラパラと雨が降ってきました・・・。 それでも東方面は青空も望み、今庄ICに到着したときには、それなりの天気となっていました。
 ICからは、3月にも走った広野ダムへの道を思い出しながら向かっていきました。 北国街道から広野ダムの標識で左へ曲がると、集落を抜けて奥へと進んでいきます。 程なく山道となり雹雨を上げていくと広野ダムに到着しました。
 ここからは夜叉ヶ池登山口の標識を見て、右に折れて細い道を走らせます。 トイレを通過し、以前は雪で覆われていた林道へと入ります。 それでも暫くは舗装路で、細かい落石などありますが、よく走られた良い道を進んでいきました。 左の川の対岸に建物を見ると未舗装路となり、慎重に進んで行きます。 再度舗装路となると、前方に大木と広い駐車場が見えてきました。(下写真)

カツラの大木とトイレ
カツラの大木とトイレ

 既に5台ほどの車が止まっていますが、人の姿は見えません。 早速出発の準備をしていきました。 夜叉龍神社の鳥居をくぐりコンクリート製の橋をわたると登山の開始となります。(下写真)

夜叉ヶ池の石碑
夜叉ヶ池の石碑

夜叉龍神社の鳥居をくぐり
夜叉龍神社の鳥居をくぐり

橋を渡って左へ
橋を渡って左へ

 左に折れ沢沿いの道を進んでいきます。 登山口もそれほど気温は高くありませんし、沢沿いということで涼しい風が吹いて快適です。(下写真)

沢沿いに進む
沢沿いに進む

 程なく右斜面の上りとなり、急登の階段となりました。(下写真)

登りに
登りに

 暫く我慢して登っていくと、左にトラバースする道となり、沢の上部を高巻いていきます。(下写真)

トラバース道を進む
トラバース道を進む

 暫くは見る花も無く歩いていきますが、それも初めのうちだけで沢からの水蒸気が草花には快適なのか、色々と見られ始めました。(下写真)

イワタバコ

イワタバコ

セリ科の花に蝶々
セリ科の花に蝶々

 左から水音が大きく聞こえてくると、夜叉ヶ滝が見えてきました。(下写真)

夜叉ヶ滝
夜叉ヶ滝

 立派な滝ですが、近くからは見ることが難しいようです。 ここからも花々を見ながら沢の上を進みます。(下写真)

ソバナ
ソバナ

 途中で、パトロールの腕章を付けた方が登山道を整備されていました。 暫くするとその沢がすぐ下に見えてきて、木の橋を渡ることになります。(下写真)

橋を渡る
橋を渡る

ノイチゴ?
ノイチゴ?

 夜叉ヶ池まで2Kmの標識があり、まだ先が長いことが分かります。(下写真)

あと2000m
あと2000m

 ここから右斜面を登る道となり、つづら折れに登っていきました。(下写真)

ユリ
ユリ

キンミズヒキ
キンミズヒキ

 途中に「トチの大木」と書かれた標識があり、右に分岐しています。 ここは帰路に寄ろうと話しながら、取り敢えずは池へと向かいました。(下写真)

トチの大木分岐
トチの大木分岐

鬱蒼とした斜面を登る
鬱蒼とした斜面を登る

あと1500m
あと1500m

 標高を上げで1.5Kmまでの地点を通過しますが、少し前から空の具合が怪しくなってきています・・・。(下写真)

天気は下り坂?
天気は下り坂?

 そのまま歩いていくとポツポツと雨音が聞こえでしました。 それでも樹林帯を進む道なので暫くはそのまま進んでいきますが、次第に雨脚が強くなり木陰で雨具を着用していきました。(下写真)

雨が降り出す・・・
雨が降り出す・・・

 久しぶりに本格的な雨の山行となりました。 暑くならない程度の速度に調整し、つづら折れから尾根沿いの道へと変わった登山道を歩いていきます。(下写真)

木の根の稜線を進む
木の根の稜線を進む

 暫くは変化のない道と雨で写真撮影は中断しました。 黙々とあるいていくと、池まで500mの標識が現れます。(下写真)

あと500m
あと500m

 1Kmの標識は見ていないなと思いながら進んでいきますが、池まではまだ最後の登りが待っています。 標高が上がり、また別の花が見られ始めます。(下写真)

ホツツジ
ホツツジ

ヤマホトトギス
ヤマホトトギス

 暫くすると雨も小ぶりとなり、傾斜も緩んできました。(下写真)

傾斜が緩む
傾斜が緩む

あと200m
あと200m

 雨は完全に止み前方が開け明るくなってきました。 しかし、左右から草木の枝が延びて行く手を邪魔しはじめます。(下写真)

草木をワケて進む
草木をワケて進む

 程なく木道となりますが、先程の雨でツルツルで危険でした・・・。(下写真)

滑りやすい木道
滑りやすい木道

 そして前方に池が見えると、目的地となる夜叉ヶ池に到着しました。(下写真)

前方が開け夜叉ヶ池に到着
前方が開け夜叉ヶ池に到着

 ここまで1時間20分ほどですが、登山者の姿ま見えません。 同行者は遅れているので、先に池の様子を見ていきます。(下写真)

夜叉姫の碑
夜叉姫の碑

イモリ
イモリ

池の周りは木道
池の周りは木道

 ここで池の中のゲンゴロウを探しながら、休憩して行きました。 休憩していると雲が流れ陽が差し込んできます。 これは展望が期待できるかと思いましたが、すぐにガスが掛かりアッという間に何も見えなくなりました・・・。(下写真)

ヤシャゲンゴロウ(中央)
ヤシャゲンゴロウ(中央)

夜叉ヶ池のヤシャゲンゴロウの説明文
夜叉ヶ池のヤシャゲンゴロウの説明文

晴れ間が望む
晴れ間が望む

と思ったらガス
と思ったらガス

 休憩後は、山頂へ向かうか悩みましたが、天気は下り坂ではないので進むことにしました。(下写真)

稜線沿いに向う
稜線沿いに向う

 木の階段を登ると視界が開け、稜線に到着しました。(下写真)

階段を登る
階段を登る

 右に夜叉が池山、左に三周ヶ岳への稜線、前方には奥美濃の山が雲の下から僅かに見えていました。(下写真)

夜叉ヶ池山
夜叉ヶ池山

岐阜県側の景色
岐阜県側の景色

三周ヶ岳方面へ
三周ヶ岳方面へ

 左の三周ヶ岳へとザレた道を進んでいきます。 すぐに右下から岐阜県側からの登山道と合流しますが、現在こちらの林道は通行止めなので誰も登っては来ていないようです。(下写真)

岐阜県側の登山道
岐阜県側の登山道

池を見ながら進む
池を見ながら進む

 笹や灌木の間を進んでいくと、雲も流れて景色が見えてきました。(下写真)

夜叉壁ノ頭から先を見る
夜叉壁ノ頭から先を見る

左に高丸、奥に蕎麦粒山
左に高丸、奥に蕎麦粒山

奇岩と中央奥に鍋倉山
奇岩と中央奥に鍋倉山

まだ笹は低い
まだ笹は低い

 岩稜帯となり前方に大きな岩が見えてきました。 ここは右から巻いて岩を登っていきました。(下写真)

岩は右から巻いて
岩は右から巻いて

 初めのピークに登るとまたガスが立ち込めてきました。(下写真)

またガスが・・・
またガスが・・・

 しかし、完全に曇りということはなく、眺めのよい稜線からはそれなりに展望が楽しめます。(下写真)

南方面は雲が多く
南方面は雲が多く

手前のピークから金糞岳方面
手前のピークから金糞岳方面

東斜面は絶壁
東斜面は絶壁

 夜叉壁の脇を通り過ぎると、緩やかな稜線となりました。(下写真)

笹薮を進む事に
笹薮を進む事に

 次のピークまでは、比較的軽い藪漕ぎとなります。 ピークに到着すると笹が刈られ休憩適地となっていました。(下写真)

ピークからは山頂が見えて
山頂が見えて

 ここで同行者は軽く食事を採って行きますが、山頂まではまだ半分といったところでしょうか。 暫く休憩した所で、山頂へ向かいますが、ここからは笹が折り重なっており苦労させられました。(下写真)

左にトラバース
左にトラバース

 それでも短めの登山なのと距離は知れているので、我慢して進んでいきます。 そして池から1時間15分ほどで一等三角点のある三周ヶ岳の山頂に到着しました。(下写真)

山頂の一等三角点
山頂の一等三角点

 残念ながら山頂付近はガスの中で、周囲の景色は望めません。 ここで昼食休憩としていきますが、同行者は用事があるのでそれほど長居はできません。(下写真)

山頂から北方面
山頂から北方面

 ガスは晴れそうもないので食事後は素直に戻ることにしました。 時折覗く景色を見ながら、先程苦労した道を戻っていきますが、一度歩いているので楽できます。(下写真)

近くに高丸、左奥の雲の中に能郷白山
近くに高丸、左奥の雲の中に能郷白山

金糞岳に雲
金糞岳に雲

池が近づく
池が近づく

 池の近くまで来ると、ようやく晴れ間が覗いてきました。(下写真)

本格的に晴れてきた
本格的に晴れてきた

ツルリンドウ
ツルリンドウ

 池が見えると鞍部まで一気に下り、その先の斜面を行けが見えるところまで登り返します。(下写真)

池の展望スポットへ
池の展望スポットへ

夜叉壁
夜叉壁

 ここぞというところまで登り、夜叉ヶ池の景色を撮影していきました。(下写真)

展望地から夜叉ヶ池
展望地から夜叉ヶ池

 撮影後は分岐まで戻り、静かな池へと歩いていきました。(下写真)

夜叉ヶ池パノラマ
夜叉ヶ池パノラマ

 池に到着すると晴れ間が見えてきました。 日差しが射す中で、再度 池の生き物を見ていきます。(下写真)

青空の夜叉ヶ池
青空の夜叉ヶ池

ヤモリとオタマジャクシ
ヤモリとオタマジャクシ

 予定よりも随分長居しているので、一気に戻ります。 乾き始めた木道を歩いて戻っていき、歩きやすいところは小走りに、それ以外でも一気に降りていきます。
 往路に立ち寄っていないトチの大木まで戻り見学していきますが、近くからでは大きさが把握できません。(下写真)

帰路にトチの大木
帰路にトチの大木

奥にトチの大木
奥にトチの大木

 そして先行する登山者の方などを抜きながら降りていくと、40分ほどで駐車場に到着しました。

【おまけ】

 帰路はスブ濡れとなった着物と汗だくの身体を洗うために、花はす温泉に寄って行きました。 名前の通りハスの花が咲いており、これを見学してから帰路につきました。(下写真)

花はす公園
花はす公園

ハスの種
ハスの種

ハスの蕾
ハスの蕾

ハスの花
ハスの花

色の薄い種類も
色の薄い種類も

ハスの花2
ハスの花2

今回の反省点は、
・特にありませんでした。 以前登った時に比べて、薮は濃くなっていると思います。

 次回ですが、日曜日に北部(日本海側)の天気がよくなりそうなので、そちらの山に向う予定です。


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コメント 3

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joyclimb

1枚目、夜叉ヶ池の上空に気持ちの良い青空が広がっていますね^^
by joyclimb (2017-08-25 21:35) 

山子路爺

トップの写真に見とれました。
こういう雰囲気大好きです。

by 山子路爺 (2017-08-27 13:45) 

おど

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 晴れ間が貴重な日でしたが、終日ガスにならず幸いでした。(苦笑)

山子路爺さん、コメントありがとうございます。
 池と一緒に、綺麗な青空が見られてよかったです。

by おど (2017-08-31 20:59)