秋晴れの八ヶ岳南部日帰り縦走 [前編] [登山]
丁度一ヶ月前に「美濃戸口」から『阿弥陀岳』『赤岳』『硫黄岳』と周回縦走した「八ヶ岳」の南部を、今回は「観音平」から『編笠山』『権現岳』と登り、さらに『赤岳』まで縦走して帰りは『権現岳』まで折り返してから『三ツ頭』へ向かい「観音平」へ戻る周回コースで登ってきました。
前回の『塩見岳』とは打って変わり、雲ひとつない秋晴れの中での登山となりました。
日付 | 2009年10月18日(日曜日) | |
場所 | 山梨県北杜市小淵沢町 | |
距離 | 19.5Km | |
累積標高 | +2981m -2981m | |
時間 | 10時間35分 | |
人数 | 1名 | |
行程・標高・時刻 | ||
06:05 | 1560m | 観音平 駐車場 出発 |
07:50 (01:45) | 2523.7m | 編笠山 |
08:10 (00:20) | 2316m | 青年小屋 |
09:10 (01:00) | 2715m | 権現岳 |
09:40 (00:30) | 2672m | 旭岳 |
10:15 (00:35) | 2439m | キレット小屋 横 |
11:35 (01:20) | 2899.2m | 赤岳 食事休憩 |
12:25 (00:50) | 2899.2m | 赤岳 出発 |
13:10 (00:45) | 2439m | キレット小屋 |
14:00 (00:50) | 2672m | 旭岳 |
14:30 (00:30) | 2715m | 権現岳 |
15:05 (00:35) | 2580m | 三ツ頭 |
16:40 (01:35) | 1560m | 観音平 駐車場 到着 |
GPS行程図(黄色は予定、赤色は実測。緑色は前回実測。編笠山の頂上付近で不良ですが、概ね正確)
今回は、前日までの疲れもあるため早めに寝て、何時ものように朝3時に起きて支度をしました。
中央道を「小渕沢I.C」へと走らせていると、「駒ヶ根」あたりが霧のため50Km制限となっており、濃い霧の中で慎重に車を走らせます。
「諏訪」まで車を走らせると、白々と夜が明け始める中で八ヶ岳方面だけ雲が切れ青空が覗いており、逸る気持ちを落ち着かせながら目的地の「観音平」へと急ぎました。
「小渕沢I.C」から、一般道へとおりて「観音平」へと続く道へ入ると、車道に2頭の鹿が道を塞いでいます。 中々動こうとしない鹿が逃げるのをまってから、駐車場へと登って行くと予定通り6時前に到着しました。
駐車場の手前にあるトイレで用を足してから、まずは『編笠山』へと向かいます。(下写真は帰りに撮影)
観音平の登山口(左手が編笠山・権現岳への登山口で、右手奥が八ヶ岳横断道方面)
登山道は初めのうちは緩やかに登って行く道となりますが、しだいに傾斜がきつくなり木の根や岩場が行く手を邪魔します。
尾根に乗りしばらく進むと「雲海」と呼ばれるところに到着しました。 名前の通り、朝日が射す東方面の展望が開けており、下界に雲海が見えました。(下写真は、雲海の標識)
尾根沿いの道をさらに登ると、岩がゴロゴロとした枯れ沢に出ます。 そこが「押手川」と呼ばれている場所でした。(下写真)
ここで『編笠山』と「青年小屋」の分岐となっていましたが、今回は『編笠山』へと向かいます。 ここから先は急登となり、滑りやすく急な岩場をひたすら登ることになりました。
我慢して登っているときにふと後ろを振り向くと、南アルプス北部の山々が目に飛び込んできました。(下写真)
さらに登っていき鉄梯子を登ると、頂上はまじかとなります。(下写真は、その鉄梯子)
唐突に視界が開けて周りがハイマツとなると、直ぐ上に頂上が見えてきました。 頂上に到着すると、そこは瓦礫に覆われており、南側には中央アルプスから南アルプスが、東側には『富士山』や行ったことのない奥秩父の山々が、西側には遠く北アルプスを望み、そして北側には今から向かう『権現岳』とその奥に『赤岳』や『阿弥陀岳』などが望めました。(下写真)
しばらく展望を堪能したら、先は長いため急いで次の『権現岳』へと急ぎます。
一旦は、『権現岳』との鞍部にある「青年小屋」まで降りることになります。 しばらくは樹林帯を進みますが、途中から岩場となりますが、霜が降りたのか岩が薄っすらと凍っていました。 ツルツルと滑る岩に注意しながら降下していくと、「青年小屋」に近づいてきました。(下写真)
小屋が近づき安心したのか、凍結した岩で足を滑らしお尻から転倒してしたたかに尾てい骨を打ち付けてしまいました。(幸い軽い打ち身ですみました)
大げさに転んで恥ずかしいのと特に用事も無かったので、小屋の中などは覗かずに今回は素通りしました。
小屋を通り過ぎると、緩やかな登りとなりしばらく進むと「のろし場」と呼ばれるピークに到着しました。(下写真はそこからの眺め)
北岳
ここから先はガレ場となり、クサリが連続するところとなります。(下写真) しかし、それ程高度感は無く(個人的な意見です)、滑落しても直ぐ下で引っかかりそうな傾斜なので、余り緊張感はありませんでした。(と言っても、慎重に進みましたが・・・)
ここで「青年小屋」から出発したと思われる団体(20名ほど)に行く手を阻まれました。 ガレ場のため、しばらくは最後尾に付き周りの景色を眺めながらゆっくりと登っていきましたが、比較的広く退避出来るところへ出ても一向に先へ譲る気配が無くダラダラと登って行くのに我慢できず、途中にあった迂回路?から追い越していきました。(それでも先に進む人が足のやり場にこまって停滞していましたが・・・)
なんとか団体さんをやり過ごすと、権現岳上部の稜線に出て、前方に「権現小屋」が見えてきました。(下写真)
小屋を過ぎると『赤岳』への分岐点がありますが、まずは『権現岳』の山頂へと向かいました。
山頂への稜線を進むと、岩場の上に山頂標識と鉄剣がさしてありますが、そこへは岩場をよじ登ることになります。(下写真)
山頂から『編笠山』と南アルプスを望む(『編笠山』の麓に「青年小屋」が見える)
山頂は風が強く長くいることも出来ないため、先ほどの分岐へと戻り『赤岳』への縦走を開始します。(下写真は、向かう方面の景色)
まずは「源治ハシゴ」と呼ばれている長い(61段!?)鉄のハシゴを下ることになりますが・・・。
今回は長くなるので前・後編に分けます。
南アルプスの山並み、富士山の展望、素晴らしいですね!
(転んだ姿は他の人には見られたくないですね。北アルプスに行った時、
派手に転んだ姿を後ろから来た人に見られてしまった。その後、山小屋では同じ部屋、夕食の時は同じテーブルだったので、恥ずしかったです!)
by joyclimb (2009-10-21 19:47)
joyclimbさん、
南アルプスは朝方に綺麗に見えたのですが、富士山方面は終日霞んでいて今ひとつでした。
しかし、どの山も上部に白い雪を頂きよい季節になったと思います。
by おど (2009-10-21 20:20)