SSブログ

秋晴れの八ヶ岳南部日帰り縦走 (後編) [登山]

 八ヶ岳の南部を日帰り縦走しました。コースは「観音平」から入り、『編笠山』『権現岳』と通り、『赤岳』まで縦走してから、『権現岳』へと戻り『三ツ頭』から下山しました。
 前編では「観音平」から『編笠山』へ登り『権現岳』までを紹介しました。 ⇒ 前編はこちらをクリック

 『権現岳』から『赤岳』への縦走路へは、まず「源治ハシゴ」を下ります。(下写真)

上から

下から

源治ハシゴ遠景(ガケに掛かっているのが良く分かります[がく~(落胆した顔)]

 ガケに掛かる61段ものハシゴに足を掛けるのはやはり緊張します。 意を決して足を踏み出し一段一段集中して降りていきました。 最後の一段からは、地面が遠く感じて緊張しますが、降りてしまえば大したことはありませんでした。[ふらふら]
 降りてからは再び尾根道へと出て『旭岳』へと向かうことになります。しかし、行きは『旭岳』の山頂へは寄らず西側をトラバースして通過していました。(下写真は、青ナギと呼ばれる『立場岳』方面のガレ場)

 『旭岳』を過ぎると『赤岳』への縦走路がよりはっきりと見えてきます。(下写真)

 『権現岳』から『ツルネ』(上写真手前のザレたピーク)までの尾根道は、高い樹木がほとんど無いため始終周りの景色が良く見えて、気持ちよく縦走出来ました。(下写真は、『ツルネ』から後ろを振り返り見た『旭岳』)

 『ツルネ』を過ぎると直ぐに「キレット小屋」への分岐がありますが、行きは尾根沿いに真っ直ぐに進みました。 次第に『赤岳』へと近づいて来ると、『阿弥陀岳』の南尾根が屏風の様にそそり立っていました。(下写真)

阿弥陀岳南稜尾根

阿弥陀岳近影

 『赤岳』の下部に取り付くと次第に傾斜がきつくなり、ルンゼの瓦礫が滑って進み辛くなります。 また、浮石も多く落石を起こさないよう慎重に登っていきました。(下写真の上部)

赤岳近影

 長いルンゼと階段状になった岩場を登りつめると、目的とする『赤岳』の山頂がようやく見えてきました。(下写真)

天狗尾根ノ頭(左)と赤岳山頂(右)

 もうひと登りしてクサリ場やハシゴなどを通過し「天狗尾根ノ頭」へ到着すると、『阿弥陀岳』や『権現岳』が良く見えました。(下写真)

阿弥陀岳と中岳

 ここからが今回一番緊張した「竜頭峰」のトラバース道です。 標高が高いためか昼が近いにも関わらず、日陰には雪が少し残っておりクサリは付いていますが、足を滑らしたら滑落は間違いない道となっていました。(下写真。雪は陰に付いているため見えません)

竜頭峰(右)と赤岳(左奥)

竜頭峰から見た赤岳山頂

 何とか滑らずにここを通過すると、見覚えのある『阿弥陀岳』からの縦走路との合流点へ到着しました。(下写真は、そこからの景色)

真教寺尾根と県界尾根

 『赤岳』山頂への最後のハシゴを登り切ると、相変わらず多くの人で賑わう山頂へと到着しました。(前回のように浮かれた人は少なかったですが・・・)

 今回は頂上標識付近には人がいなかったためゆっくりと撮影できました。(苦笑) 山頂下の岩陰で食事にしようかと思いましたが、まだ見ていない裏(八ヶ岳北部)の眺めを見ながらの方が良いだろうと思い「赤岳頂上山頂」方面へと向かいました。
 こちらは人もおらず、板の間となっているのでそこに腰掛けながら食事休憩としました。(下写真は、そこからの景色)

 前回は残念ながら北部には雲が掛かって良く見えませんでしたが、この日は写真の様にほとんど雲が無く一望できました。
ゆっくりと景色を見ながらの食事を20分ほど取ってから、元来た道を引き返しました。 山頂方面へと戻ると、岩陰で食事をしているご夫婦の方に声を掛けられました。 実は頂上手前の分岐で少し話しをして、「観音平」から来ましたとお伝えしたところ驚かれていたので顔を覚えられていたようです。
 その場でしばらく写真を撮りながら話し込んでしまい、気がつくと20分ほど経っていました。(苦笑) 幸い予定時間より大幅に短縮しており急ぐ必要もないので、挨拶をかわしてゆっくりと下山へと向かいました。

 下りのため岩場はより慎重にゆっくり降りて行ったつもりですが、45分ほどで「キレット小屋」の分岐へと到着していました。 「キレット小屋」へよるべく東側の道へ下って行きましたが、この道が結構荒れておりクサリは付いていますが斜面が崩壊しかかっているので気は抜けませんでした。 そして、5分ほどで「キレット小屋」に到着しましたが休みでした。(笑)

 寄った意味があるのかないのか良く分かりませんが、小屋へと下った分も加えて上り返し『ツルネ』へと向かいます。[ふらふら]
そして『ツルネ』『旭岳』と登っていき「源治ハシゴ」へと到着しました。 下を見ないように一気にハシゴの段数を数えながら登りつめると『権現岳』へと到着しました。 ここまで来れば後は下りとなるので気が楽でした。
 今回は『権現岳』山頂へは向かわずに、『三ツ頭』へと下りにかかります。(下写真)

向かう『三ツ頭』と『富士山』

『三ツ頭』への縦走路

 良い景色も見納めとなるため、ゆっくりと『三ツ頭』へと向かいます。 そして30分ほどで『三ツ頭』の頂上へと到着しました。(下写真)

『三ツ頭』途中から後ろを振り返る

 『三ツ頭』を通過してしばらく行くと「天女山コース」(直進)と「小泉口コース」(南下)との分岐があります。 今回は「観音平」へと戻るため「木戸口公園」と書かれた「小泉口コース」へと向かいます。(下写真)

 ここからの道は樹林帯へと降りていく尾根道ですが、全体的に雰囲気が良く気持ちよく降りることが出来ました。 途中には「木戸口」や「ヘリポート」「笹すべり」などの見所?があり飽きさせません。(下写真)

尾根道上部の雰囲気

木戸口(公園ってどこが?と突っ込みたくなります)

ヘリポート(景色が良いところでした)

笹すべり(名前の通りですが、滑りません)

途中の紅葉

 そして『三ツ頭』から1時間10分ほどで「八ヶ岳横断道」との分岐へと到着しました。(下写真)

 ここは右手の「観音平」へと向かいます。しばらく行くと岩の階段があり下っていくと古仙川の枯れ沢へと出ます。ここは対岸へと渡り返して斜面を登っていくと再度分岐へと当たります。
 ここは分かりにくいですが、下写真の右手へと向かうと「観音平」への道となります。(左手は「小渕沢駅方面」)

 そして最後の斜面を登り切ると朝出た「観音平」の駐車場へと無事に到着しました。

今回の反省点は、
 ・雪や氷が付く季節となってきたので、スリップには注意をしないといけないと思いました。また、今回は必要ありませんでしたが、そろそろ念のために軽アイゼンは必要かと感じました。

次回は、延び延びになっていた『荒島岳』を予定しています。


nice!(4)  コメント(2)  トラックバック(1) 
共通テーマ:旅行

nice! 4

コメント 2

コメントの受付は締め切りました
joyclimb

源治ハシゴ、かなりの高さがありそうですね。
(上り下り、緊張しますね。)
by joyclimb (2009-10-21 19:54) 

おど

 joyclimbさん、
源治ハシゴですが、ネットでは望遠で撮影された写真が無かったのでどのようなかかり方をしているかが良く分からずに行きました。
 遠めで見るとすごいところに掛かっているのが分かりますが、近くだと大したことないように見えます。(実際手足を滑らしたら死ぬでしょう)

by おど (2009-10-21 20:40) 

トラックバック 1