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[登山] 北アルプス中部周回縦走(五日目) [登山]

 今回は、北アルプス中部周回縦走の五日目となる、三俣小屋から双六小屋を経由して小池新道からの下山までの行程を掲載します。
 最終日も、前日同様に朝は雲が多めでしたが次第に晴れてきて、快晴の空の下で始終「槍ヶ岳」を見ながらの下山となりました。

花見平のお花畑と月


行程表を見る場合は右のリンクをクリックして下さい。→ 五日目の行程表

GPS行程図(黄色は予定、ピンク色が実績、その他の色は別の日)
20100803_map.jpg

 この日の予定として、当初は「槍ヶ岳」へ行き「南岳小屋」へ宿泊の予定でしたが、ザックが重たいため大キレットの縦走に不安があったのと、白出沢(しらだしさわ)からの下山で、雪渓が安定していないとの情報があったため悩みましたが、いつでも行けるところなので今回はパスして下山を開始することにしました。

 朝5時からの食事に間に合うように荷物を整理して、30分前から食堂前で待って朝食としました。(みなさん並んでいました・・・) 食事後、早速出発しますが外は雲が多くガスが掛かっていました。
 歩き始めということもあり、ゆっくりとしたペースで三俣蓮華岳へ登るハイマツ帯の道を進んでいくと、雲が次第に切れてきて向かう三俣蓮華岳や周りの山々の姿が浮かび上がってきました。(下写真)

三俣蓮華岳近影

小屋から30分ほどで山頂に到着すると、初日とは打って変わって周りの景色が一望できます。(下写真)

黒部五郎岳アップ

黒部五郎岳から北ノ俣岳

左から薬師岳・祖父岳・水晶岳

 山頂からの眺めを一通り眺めた後、登ってこられた方と話しながら次の「双六岳」へ向かいます。 この方は、松本から折立へ入られて、この日は西鎌尾根を縦走して槍ヶ岳山荘に宿泊の予定だそうで、こちらの当初の計画と同じコースを行かれる様です。
 この日は、下山があまり早いと問題があったため、この方と双六小屋までご一緒して進むことにしました。(この人が遅いわけではありません。 重装備のザック[テントも]を背負っていて、健脚だと思いました)

左に槍ヶ岳や穂高連峰、右に黒部五郎や笠ヶ岳を見ながら「双六岳」への稜線を進んでいきます。(下写真)

それまで隠れていた槍ヶ岳が見え出す

 途中、中道コースと稜線コースとの分岐があり悩みましたが、稜線コースから来られている登山者もいたので稜線コースを進んでいきます。 比較的歩きやすい稜線を登って行くと、特に雪渓などもなく頂上へと到着しました。(下写真)

双六岳頂上

樅沢岳(もみさわだけ)

鷲羽岳方面

 ここからの道は途中の春道の分岐までは初日に通っています。 問題はここからで、稜線コースで双六小屋へ向かうと途中に雪渓がありますが、そちらから来られる方に聞くと雪渓と岩場の間の道を行けば大丈夫との情報があったので、稜線コースを進むことにしました。
 稜線沿いに進むと、双六小屋手前の最後の傾斜に雪渓が残っています。 その右手から回りこむように道が付けられており、そこを通れば問題なく通れました。
 しかし、ここで色気を出してシリセードで降りていくことにしましたが、案の定スピードが乗りすぎて登山道へ勢い良く突っ込んでいってしまいました。(真似しないように 笑)

 登山道へ復帰すると小屋はすぐそこでした。 ここで短い間ですが同行して頂いた方とはお別れをして、弓折岳方面へと向かいます。(下写真)

双六池付近から笠ヶ岳方面を望む

 ここまで来ると緩やかな登りと、後はひたすら下りとなるため思ったのより早く下剤しそうなので、ゆっくりと進むことにします。(下写真)

双六小屋を振り返る(奥は鷲羽岳)

この辺りからは、西鎌尾根が良く見えて来ます。 (下写真)

西鎌尾根の全貌(クリックで拡大)

 途中で行きにも見たお花畑を、快晴の元で改めて見ながら弓折分岐まで稜線を歩いて行きました。  また、前方に聳える「笠ヶ岳」に最後まで掛かっていた雲も取れ、その姿を見ることが出来て満足です。(下写真)

お花畑1

お花畑2

笠ヶ岳

 弓折分岐へ到着すると、槍ヶ岳から焼岳までの山々が目前に見えて来ました。ここからは鏡平まで樹林帯を下り、そこから先は緩やかに「わさび平」まで降りていく道となります。(下写真)

鏡平手前からの展望

槍ヶ岳アップ(拡大すると登っている人が見えます)

 鏡平山荘で、まだ早いですが昼食休憩をして行きます。 休憩後は、池を眺めながら写真を取る場所を探します。 実は、以前から鏡平の池からの槍ヶ岳の写真を狙っていたのですが、この日は絶好の日和で狙おうと考えていました。(この時撮った写真が、総括に載せた写真です)

鏡平山荘

鏡平から見た笠ヶ岳

 撮影でき満足したところで、下山を再開します。 しばらく進んだところで、先ほどとは別の登山者の方とお話をして同じように同行させて貰う事にしました。 この方も折立から入り、新穂高のバス停まで行かれるとのことで今度は下山まで御一緒することになりました。

 自分が先頭に立ち、急がずにテンポよくお話をしながら歩いて行くと、一時間半ほどで林道終点へ到着しました。(途中多めの休憩を取りながら、自分としてはゆっくり行きました) この辺りから、午後の天気となり雷雲なども遠くで発生しているようで、涼しい風(雨風?)が吹いてきました。

林道手前から鏡平方面を見る

 ここから「わさび平小屋」まではすぐでした。 ここで、またまたジュースを購入し長めの休憩を取った後で林道をトボトボと歩いて行きました。(ちなみに、同行の方はここでスイカを700円[時価らしい]を購入しましたが、デカすぎて食べ切れませんでした 笑)

 こうして新穂高温泉のバスターミナルに13時半に到着しました。(予定より30分早いです・・・) ここで、同行の方とあいさつを交わし分かれ今回の長かった山行も無事終えることができました。(途中、平湯温泉に寄って、5日間の汗を流してから帰りました)

この日の反省点は、
 ・特にありませんが、下りがゆっくりだったので足の負担軽減とクールダウンが出来たのが良かったです。


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g_g

素晴らしい青空と花畑、今の時期どんな花が咲いているんでしょう
こちらとは違う高山植物、見てみたいです。
by g_g (2010-08-09 19:24) 

tochimochi

快晴の中のお花畑はいいですね。私ももう一度ハクサンイチゲとシナノキンバイを見てみたいです。
雲海に隠れた槍はひときわ迫力があります。5日間の長期縦走お疲れ様でした。
by tochimochi (2010-08-09 22:09) 

tsuka

どれも素晴らしい景色で最高ですね!^^
お疲れ様でした~♪
by tsuka (2010-08-10 14:25) 

joyclimb

朝一番から、今まで歩いたコースの山を一望できると、
テンションが上がりますね!

わさび平小屋」から新穂高までの林道、
5日間の疲れもあり、最後の難関ですね。
by joyclimb (2010-08-11 01:09) 

山子路爺

こんにちは。
晴れましたねぇ~。
こちらからの槍ヶ岳もカッコイイですネ。
あれを見ながら歩きたいです。
by 山子路爺 (2010-08-11 12:47) 

FSC梓

北アルプスの中心部を巡る素晴らしい山旅、
堪能させていただきました。
私も水晶岳や黒部五郎岳へ、
いつか行きたいと思っています。
by FSC梓 (2010-08-12 13:48) 

おど

g_gさん、コメントありがとうございます。
 2500m以上の高山なので、草花の状態も低山より一ヶ月以上遅くなりますね。 東北地方の山の草花と今回のものはそれ程違いはないのではないでしょうか?(一部、山域が限定されたものもあると思いますが)

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 青空に映えるお花畑綺麗でした。 槍ヶ岳の眺めは、最後の疲れを癒してくれましたね。

tsukaさん、コメントありがとうございます。
 最終の二日間は天候に恵まれてラッキーでした。 ことしは、安定した晴天が中々ないようです。

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 朝方はガスの中でどうなるかと思いましたが、三俣蓮華岳に登って黒部五郎から薬師岳・水晶岳が見られたときには爽快でしたよ。
 最後の林道歩きは一人だと疲れたでしょうが、同行して歩いたので気が紛れてあっという間でしたよ。

by おど (2010-08-12 16:52) 

おど

山子路爺さん、コメントありがとうございます。
 槍は本当にどこから見ても目立ちますし、綺麗ですよね。 槍を見ながら登るのでしたら、西鎌尾根(東は登ったことが無いので・・・)がお勧めですよ。

FSC梓さん、コメントありがとうございます。
 水晶岳も黒部五郎岳も奥深いですからね。 中々行ける機会が無いと思います。 岐阜県側の飛越トンネルからなら何とか黒部五郎岳へは入りやすいですが、水晶岳は どのコースからでも長いですね。

by おど (2010-08-12 16:56) 

ももこ

素晴らしい景色ですね、どんどん次から次と山歩きできて異常なくらい(笑)
かっての私の生活もこれに近いものでした、今は気力もお金もなくただただ家にいるだけ、歳はとりたくないものです。鷲羽歩いてるとき遅いからとその日はお昼抜かされていました、途中の双六の小屋でカレー食べている方がいたので、絶対食べれるだろうと内心喜んだがパスされ、いまだに恨みがあります(笑)懐かしい景色見せていただきありがとう、昨日も今日も自宅、いくらなんでも私らしくないから写真の練習に今から出かけます。
長い山行お疲れさんでした、お天気もよくいい思い出になりましたね(^v^)
by ももこ (2010-08-14 13:11) 

よしころん

本当にどれもこれも素晴らしい~!
ため息ものですぅ。
by よしころん (2010-08-14 19:44) 

おど

ももこさん、ご丁寧なコメントありがとうございます。
 今のところ気力はありますし、泊まりも年間を通せばそれ程無いため、高速道路が土日1000円が続く限りは続けようかと思います。(笑)
 昼を抜かれて登山はキツイですね。 それに食べ物の恨みは怖いですからねぇ。
 こちらは台風一過も、天気が良くないのと体調回復のため家にいますよ。

よしころんさん、コメントありがとうございます。
 この日の景色はどこも抜群ですよ。

by おど (2010-08-14 20:47) 

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