[登山] 八ヶ岳中部日帰り縦走(前篇:天狗岳~硫黄岳) [登山]
今回も予定通り八ヶ岳の「天狗岳」から「赤岳」をピストン縦走しました。 休んで行った甲斐もあり、朝から良い天気に恵まれ、ほぼ予定通りのスケジュールで「天狗岳」から「赤岳」を縦走することが出来ました。
また、下山に寄った「天狗ノ奥庭」と呼ばれる溶岩台地では、それまでとは違った景色を眺めながら行く変化に富んだ山行となりました。
※今回は写真枚数が多め(100枚以上)なのと、内容も濃いため前後編に分けました。
関係リンク
2010年11月13日 [登山] 北八ヶ岳周回縦走(縞枯山~天狗岳+にゅう)
2009年10月18日 南八ヶ岳観音平(編笠山~権現岳~赤岳~三ツ頭)
2009年09月19日 南八ヶ岳日帰り縦走(美濃戸口~阿弥陀岳~赤岳~硫黄岳)
日付 | 2011年9月16日(金) | |
天気 | 晴れ時々曇り | |
場所 | 長野県南佐久郡小海町大字稲子 | |
距離 | 22.6Km | |
累積標高 | +2283m -2283m | |
時間 | 10時間45分 | |
人数 | 1名 | |
撮影枚数 | 590枚+259枚(NEX-5) | |
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(距離長め) | |
概略 | どのピークからも快晴の好展望で言う ことなし。 天狗岳から赤岳までの稜線 沿いの道も景色を見ながら気持ち良く歩 ける。 また天狗ノ奥庭では、荒々しい 溶岩台地の景色を堪能。 | |
行程・標高・時刻(赤字はGPSの実績) | ||
05:50 | 1869m | 唐沢鉱泉駐車場 出発 |
06:25 (00:35) | 2141m | 枯尾ノ峰分岐 |
07:35 (01:10) | 2645.8m | 西天狗岳(10分滞在) |
08:00 (00:25) | 2645m | 東天狗岳(5分滞在) |
08:25 (00:25) | 2603m | 根石岳 |
08:45 (00:20) | 2438m | 夏沢峠 |
09:25 (00:40) | 2760m | 硫黄岳(10分滞在) |
10:15 (00:50) | 2828m | 横岳(奥ノ院) |
10:45 (00:30) | 2731m | 地蔵ノ頭 |
11:20 (00:25) | 2899.2m | 赤岳 昼食休憩 |
11:50 (00:30) | 2899.2m | 赤岳 出発 |
13:00 (01:10) | 2663m | 硫黄岳山荘(5分休憩) |
13:20 (00:20) | 2760m | 硫黄岳 |
14:50 (01:30) | 2645m | 東天狗岳 |
15:35 (00:45) | 2400m | 黒百合平 |
16:35 (01:00) | 1869m | 唐沢鉱泉駐車場 到着 |
※黄色部分が今回掲載分。
ルートラボ(地蔵ノ頭~赤岳間、電池切れで未測定)
喉の痛みが収まらないため、前日は早く寝て少しでも体調を回復させて行きます。 今回も長めの予定なので、朝3時前に起きて出発しました。 中央高速を「諏訪IC」で降りて、去年も通ったビーナスラインを走って行きます。 途中から県道188号線を進んで三井の森へ向かいました。 その途中、朝焼けの中に浮かぶ八ヶ岳の峰々が見えてきました。(下写真)
奥のゴルフ場を通過し舗装路が途切れると、桜平との分岐が見えてきます。 今回は左手の「唐沢鉱泉(からさわこうせん)」へ向かいました。(下写真)
桜平への道は悪路で有名らしいのですが、こちらの道は整備されており砂利道ですが一般車で問題なく走っていけました。(調子にのると危ないですが・・・) 10分ほど走ると右手に駐車場とトイレ(バイオトイレらしいです)が見えてきました。 駐車場には2台の車が停車しており、ここに駐車して出発の準備をします。(下写真)
準備中も一台登山者と思われる車が来ましたが、平日なのでこんなものでしょうか。 準備後、トイレで用を足すと登山口へ向かって車道を奥へ進んでいきます。 駐車場の斜め向かいには唐沢鉱泉の建物が建っていました。(下写真)
唐沢鉱泉の前を通って右手の沢(唐沢)の道へ入ると、橋がありそこが西天狗岳への登山口となっていました。(下写真)
橋を渡ると、樹林が鬱蒼と茂って暗くなった道となります。 さらに、苔生した岩がゴロゴロとある道となっていて、その間を登っていくことになりました。(下写真)
この辺りは、北八ヶ岳特有の雰囲気が出ています。 この日の朝は思ったよりも肌寒く感じましたが、昼間は暑くなることが予想されたので、いつもの夏の格好のまま登って行きます。 すぐに体が温まり出して、汗もそれほどかかずに快適に登っていくことが出来ました。
右へ左へと蛇行しながら、尾根に向かって登って行きますが、思ったよりも距離がありました。 上部まで来ると、木間から「蓼科山(たてしなやま)」などが見えてきました。 そして、登山口から30分ほど登ると、尾根上に到着しますが展望はありません。(下写真)
ここからは天狗岳の西尾根を、「西天狗岳」まで登ることになります。(下写真)
比較的快適な道を進んでいきます。 途中から木の根が張り出した急登となり、そこを登って行くと後方の視界が開けてきて遠望が見えてきました。(下写真)
そこから少し登って行くと唐突に樹木が無くなり第一展望台の標識が立つ所へ到着しました。 ここからの展望は素晴らしく、朝の澄んだ空気の中で遠くの景色が手に取るように見えていました。 また、八ヶ岳の主要な峰々も手に取るように見えています。(下写真)
ここからは、ハイマツや低木の生い茂る細尾根を進んでいく事になりす。 途中、右斜面にガレ場があり、そこを遠巻きに下へ降りると第二展望台がありました。(下写真)
ここからは西天狗岳との鞍部へ降りる事になります。 前方には、上部に険しい岩場がある「西天狗岳」が大きく見えて来ました。(下写真)
鞍部へ到着すると、テントができそうな休憩スペースとなっています。 ここからは、手前から見た通り下の方は樹林帯の登りでしたが、途中からは岩場の急登を登る道となっていました。
雰囲気としては、北八ヶ岳の「蓼科山」に女乃神茶屋方面から登った時の山頂直下と似ています。 しかし、山頂までの距離はこちらのほうが長めでしょうか。(下写真)
道標のペンキマークに従って岩場をテンポ良く登って行くと、山頂が見えてきました。 ここで、最近使用頻度が減っていたSONY NEX-5を取り出して、素晴らしい景色の撮影を楽しんでいきます。(下写真)
向かう縦走路(左手前が「根石岳」、その右が「箕冠山(みかぶりやま)」)
山頂で展望を見ていると、この日初めてとなる登山者が「東天狗岳」方面から数名登って来ました。 この時点で朝8時前だったので、小屋から登って来た方たちでしょうか?
展望を楽しんだ後は、「東天狗岳」へと向かいますが、景色を見ながらでも15分ほどで到着しました。(下写真)
「東天狗岳」の山頂は岩で覆われた狭い頂上ですが、5人ほどの登山者が長めを楽しんでいました。 ここからは、北から東方面の展望を眺めて行きます。
ここまでは比較的快適に登ることが出来て、心配していた風邪の症状も出てきませんでした。 次は予定通り「硫黄岳」へ向かうことにします。
稜線沿いを降りていきますが、途中までは細尾根の岩場や鉄製の桟橋を歩くことになるため、慎重に降りていきます。 ザレたつづら折れの道を進むと、前方に「根石岳」とそこまでの登山道が見えてきました。(下写真)
その途中の鞍部が白砂新道との分岐となっていました。(下写真)
「根石岳」への登りは、思ったよりも傾斜が緩いので快適に行けました。 山頂からは「天狗岳」が間近に見えて迫力があります。(下写真)
この先は根石山荘の建つ鞍部へと降りて、そこからは「箕冠山(みかぶりやま)」へと登り返します。(下写真)
根石山荘への分岐を無視して直進すると、樹林帯の登りへ入って行きます。 そこを登って行くと3分ほどで「箕冠山」山頂付近のオーレン小屋との分岐へ到着しました。(下写真)
三又となっていますが、ここは道標(夏沢峠・硫黄岳)の通り左側の道を進んで行きます。 緩やかな樹林帯の下り道を進んでいきます。 15分ほど降りていくと、建物が見えてきました。 そこが、夏沢峠で「ヒュッテ夏沢」と「」の建物が登山道を挟んで向かい合わせに建っていました。(下写真)
ここからは「硫黄岳」への長い登りとなります。 登り初めてすぐ崩壊地の迂回路がありますが、問題とはなりません。 崩壊地の上からは良い眺めが望めます。(下写真)
標高が高くなると樹木が少なくなり、石砂利の道となって来ました。 眺めを見ながら登って行きますが、まだまだ山頂は遠くの方に見えています。(下写真)
歩きにくい砂利道を登って行くと、前方にケルンと左横には爆裂火口が間近に見えてきました。(下写真)
そして夏沢峠から40分ほどで、「硫黄岳」の山頂へ到着しました。(下写真)
ここまでまともな休憩を取っていなかったので、石の上に座り込み赤岳方面の眺めを見ながら、おにぎりを一つ食べていきました。
後編に続く・・・。
朝焼けと八ヶ岳の光景、朝焼けを見るとワクワクしますね!
展望がとても素晴らしい!
雲海に浮かぶ火打山・妙高山もとても良い感じです。
上空の雲は秋の形ですね。
by joyclimb (2011-09-18 00:13)
稜線からの眺望素晴らしいですね
今回も天候が良く、羨ましい限りです。
by g_g (2011-09-18 11:57)
素晴らしい天気に素晴らしい眺望ですね。私も唐沢鉱泉から同じ道を歩きたくなりました。当然、私はこのコースの日帰りは無理なので、赤岳展望荘あたりに泊まってということになりますが…。
横岳あたりの岩場の雰囲気が好きなので、後編も楽しみにしています。
by makiwarikun (2011-09-18 12:54)
こんにちは^^
お天気がよく、お写真が美しいですね~
お写真の中の一枚に、懐かしい名前^^ 本沢温泉の方から確か
登りましたよ。二泊三日・・・随分な違いですね(--;;;
by mimimomo (2011-09-18 13:11)
今季最高の眺望でしょうか?!秋を思わせる空の青さに乾杯です!!
次回も楽しみにしています。
by シラネアオイ (2011-09-18 13:13)
晴天で遠くの山々まですっきり見えて、良かったですね。
西天狗岳の絹雲は刷毛で掃いた様にきれいな形で印象的です。
硫黄岳の爆裂火口もすごい迫力ですね。
by tochimochi (2011-09-18 21:40)
ここまで(天狗+硫黄岳)で私は、2日間費やしてます。 (笑)
天狗岳は残雪期に行ったのですが、イメージが全く異なりますね。
by Jetstream777 (2011-09-18 22:33)
好天に恵まれて、すばらしい山行でしたね。昔、硫黄岳、登ったとと思いますが、また、登りたくなりました。
by テリー (2011-09-19 09:59)
joyclimbさん、コメントありがとうございます。
朝焼けだったので、天気が悪くなるかと心配してしまいましたよ。(苦笑) 上空の雲は彩雲で秋の空でしたが、立ち上る雲はまだまだ夏の雰囲気でしたよ。
g_gさん、コメントありがとうございます。
稜線闊歩とは行きませんが、景色を楽しんで登れるコンパクトな山域ですね。 気軽に本格的な山に登れるのが、八ヶ岳の魅力でしょうか。
makiwarikunさん、コメントありがとうございます。
唐沢からの尾根道はお勧めです。 登り始めて一時間ほどで大展望が広がりますし、西天狗岳からの展望は素晴らしいですよ。
mimimomoさん、コメントありがとうございます。
天気が良すぎて、無防備だったので日に焼けました・・・。 東側からゆっくりと登るのも魅力的ですね。
シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
秋の空に遠くまで澄んだ空気が気持ちよかったです。
tochimochiさん、コメントありがとうございます。
クッキリとした北アルプスの遠望は久しぶりに見た気がします。(前回の中央アルプスからは、いまいちよく見えてませんしね)
硫黄岳は好きな山の一つです。(余り人気無いかも知れませんが・・・)
Jetstream777さん、コメントありがとうございます。
残雪期も良いですが、本格的な登山となるので日帰りは無理でしょうね。 厳冬期に、にゅうあたりに登りたいとは思っていますが。
テリーさん、コメントありがとうございます。
今のところ八ヶ岳ではいい天気(去年は曇りでしたが、遠望は良かったですし)の時ばかりです。 というか、そういう時を狙って行ってますしね。(笑)
by おど (2011-09-19 12:36)
この日も天気が物凄く良いですね。この
眺望の広さは今の時期貴重な感じでしょうか。
天狗岳からの眺めも最高です。それとパノラマ
もこれは良いですねぇ。ぼくもちょっと欲しく
なりました。僕は次の三連休でまたしても
八ツに行く予定ですが、ここも通るかも。
by ken_trekking (2011-09-21 08:10)
こうして写真を見てると行った気分になれます。
台風の影響が心配ですが、大丈夫でしょうか?
by 旅爺さん (2011-09-21 09:38)
ken_trekkingさん、コメントありがとうございます。
天気がよくて、薄雲は出ていましたが遠くまで見られました。 三連休いいですねぇ。 金曜日は普通通り出勤ですよ・・・。 土曜日に天気良ければどこか行きたいのですが、この台風でまた山が荒れますね。
旅爺さん、コメントありがとうございます。
台風の影響ですが、丁度最接近中ですが今のところ大きな影響は出ていませんが、安心は出来ませんね。
by おど (2011-09-21 12:47)
八ヶ岳はやっぱりいいですね^^
手軽さからすると、一番好きな山域です。
手軽と言っても、おどさんと同コースは日帰りできませんけど。。。
天狗から根石までの稜線はスカッとしますよね♪
by fukusuke (2011-10-03 12:45)