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[登山] 鈴鹿南部 旗山~三国岳~那須ヶ原山~長峰縦走+東海自然歩道 [登山]

 今回は毎週末の雨で直前まで山域を選定できませんでした。 北側(岐阜や長野)の山間部は雨の予報となっていたので、久しぶりに鈴鹿の山へ行こうと、以前から気になっていた最南部に位置する「旗山」から、これも登ってみたいと思っていた「長峰」まで縦走登山としました。
 しかし、帰路は周回とするため「東海自然歩道」を歩いて戻りました。 その為、久しぶりに長距離となりましたが、昼前から天気が回復し山並みを眺めながらの歩きとなりました。

関連リンク
 2009年07月19日 鈴鹿山脈県境縦走完走(鈴鹿峠~高畑山~那須ヶ原山~油日岳)

長峰手前から仏ヶ平方面の展望

鈴鹿南部
旗山~三国岳~那須ヶ原山~長峰
縦走+東海自然歩道
日付2012年7月8日(日)
天気曇のち晴れ
場所三重県伊賀市柘植町
距離32.4Km (内車道・林道7.1Km)
累積標高+2205m -2205m
時間11時間00分
人数1名
撮影枚数418枚
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(距離長、三国岳から那須ヶ原山間の岩場注意)
概略 前半はガスで展望がほとんどなく、黙々と登ること
となる。 三国岳以降は、岩場が多く濡れているので
慎重に通過した。 この頃から天気が回復して来て、
周りの展望が見えて気持よく歩く事が出来た。 長峰
への尾根道は展望がよい笹原があり、楽しめた。
 帰路は東海自然歩道を巡るが、所々で補修が間に
合わないのか、荒れたところがあり注意が必要。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
05:35276m0.0Km柘植駐車地 出発
05:50 (00:15)360m0.9Km熊鷹神社
06:20 (00:30)650m1.8Km旗山
06:45 (00:25)717m2.9Km小平山(烏山)
07:20 (00:35)559m4.4Kmゾロゾロ峠(ゾロ峠)
07:50 (00:30)715m5.3Km三国岳
08:45 (00:55)800m7.3Km那須ヶ原山
09:45 (01:00)730m9.4Km 長峰分岐(小笹山)
10:45 (01:00)500m12.6Km長峰 昼食休憩
11:10 (00:25)500m12.6Km長峰 出発
11:40 (00:30)451m13.8Km北休石(バンドウ山)
12:10 (00:30)197m15.3Km登山口(巡視路入口)
14:55 (02:45)336m26.2Km不動滝
15:50 (00:55)559m28.5Kmゾロゾロ峠
16:05 (00:15)331m29.7Km奥余野森林公園
16:35 (00:30)276m32.4Km柘植駐車地 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤線が実績)
20120708_map.jpg

 久しぶりの近場ということですが、長距離・長時間が予想されるので、5時半頃の出発を考慮して、4時に起床し出発しました。 東名阪道を走って「亀山IC」で名阪国道に出ました。 暫く進んだ「伊賀IC」で降りて、「柘植駅」方面へと向かいます。 駅手前の細い分岐で右折すると、車1台がようやく通れる踏切があるのでそこを渡ると、駐車予定地へ到着しました。

 しかし、出発した名古屋方面は晴れていましたが、鈴鹿山脈は西からの雲で笠がかぶった状態になっていて、この辺りも雲で覆われています・・・。(下写真)

駐車地より旗山方面

駐車地の様子

 出発の準備をして、早速奥の神社へと向かおうとしました。 しかし、予備の水筒(プラクティパスで1リットル分)を自宅に置き忘れていたことに気が付き、これは問題になるかもと思いつつ、一応2リットルのスポーツドリンクと500mリットルのお茶があるので出発することにしました。

 神社へ向かって、細い車道を歩いて行くとすぐにケモノよけの柵で行く手を塞がれていました。 開けた後は締めることと注意書きがあり通行できないわけではないので、三箇所とまっていた針金を外して奥へと通って行きます。(下写真)

獣避けの柵(奥から撮影)

 前日の雨でジメジメした暗い樹林の間を進んでいくと、コンクリート舗装されていた道は未舗装路となり広く明るい所へ出てきました。(下写真)

神社手前

 その奥に鳥居と小さな社が鎮座しています。 折角なので神社でお参りしていこうと思いましたが、小銭を持ってくるのを忘れました・・・。(下写真)

熊鷹神社

 登山の安全を祈願して、左の登山口から尾根に向かって登って行きました。 古い道なのか深い溝状の道となり、つづら折れで登っていきますが、10分ほど登ると尾根の末端に到着しました。 しかし、尾根をトラバースする道がありその先は倒木で通れなくなっていました。 一瞬迷いますが、その道ではなく尾根沿いに上に向かうと高圧鉄塔が見えてきてこちらが正解のようです。(下写真)

高圧鉄塔に到着

 ここで余野公園からの道(鉄塔巡視路)と合流するようです。 ここから先も登りの道が続きますが、急斜面と言うわけではないので、一定のスピードで登って行きました。 鉄塔の上からは眺めのよい所がありますが、辛うじて登山口方面が見られる程度でした・・・。(下写真)

柘植駅方面

巡視路を進む

 植林帯を進み、前方に山頂と思わしきところが近づいてくると低木の間を通る気持ちのよい道となり、その間を抜けると山頂へ到着しました。(下写真)

旗山山頂直下

旗山頂上

 山頂もガスで覆われていますが、展望が見られる奥の高圧鉄塔へ念の為に向かいます。 しかし、案の定ガスで全く展望は得られませんでした・・・。(下写真)

展望地からの眺めは真っ白・・・

 展望は諦めて、奥の「烏山(小平(こびら)山)」へと向かいます。(下写真)

烏山分岐へ向かう

 烏山へは、2つほどピークを上下しますがそれほどの標高差があるわけではありません。 ゾロ峠との分岐を通過して、そのまま東方面へと向かいます。 山頂が近づくと道に岩があり、スリップしないように通過していきました。(下写真)

烏山(小平山)分岐

小平山手前は岩が多い

 旗山から20分ほどで「小平山」と書かれた「烏山」へ到着しました。(下写真)

 この辺りの標識は、地名がバラバラに記載されていて、地図の名前と地元の名前と食い違いが結構あるようです。 また、東海自然歩道の標識とも記載が違うため、名前の記載が面倒なことになりました・・・。(下写真)

小平山頂上

 烏山は元々樹林で覆われ展望は期待できないでしょう。 何れにしても、真っ白なため先ほどの分岐へと戻り、「ゾロ峠」へ向かうことにします。 分岐を右に折れて尾根を下って行くと「北打山」と書かれた標識のあるピークを通過します。 この場所は、南西方面が笹の斜面となっており、晴れていれば景色が良さそうですが・・・。(下写真)

北打山

北打山からの展望はよさそうだが・・・

 ゾロ峠が近づいてくると、名前の由来と言われるザレた斜面が見られるようになって来ました。 そこからは、前半唯一の展望といってよい東方面の山並みが見えていました。 また、一箇所だけ登山道の中央に穴がぽっかりと空いていて、その下は1mほどの空洞となっているところがあり注意が必要です。(下写真)

前半唯一の展望(縦走予定の東方面)

 そのまま下って行くとその途中に後で通る予定の「不動滝」との分岐があります。 また、そこから10mほど下に下ると「ゾロ峠(ぞろぞろ峠)」の標識と、「余野公園」への分岐がありました。(下写真)

不動滝分岐

ゾロ峠(ぞろぞろ峠)

 ゾロ峠を通過すると県境尾根へと向かい、まずは前方に見えていた「倉部山」へ登って行きます。 程なく「倉部山」の山頂へ到着しますが、東方面に見えるはずの展望はここでもガスに遮られていました。(下写真)

倉部山

 ここから県境までは、随所に展望地があり標識が立っていましたが、結局どの展望地からも何も見ることができませんでした・・・。(下写真)

亀山市鈴鹿市方面展望だが・・・

 しかし、生憎の天気で景色を見ること無く黙々と歩いていたので快調に進むことが出来ました。(苦笑) 鳥不越(とりこえず)峠へ到着すると、ここからは急登を登ることになりました。 ロープもありますが、足場はしっかりしているので踏み跡と木の枝や根を頼りに登っていきます。(下写真)

鳥不越峠(不鳥越峠)

主稜線への登りは急登(ロープは不要)

 急登を登りつめると「三国岳」の標識のある県境尾根に到着しました。(下写真)

三国岳

 ここからは、以前も通ったことのある県境尾根を逆方向に向かって「那須ヶ原(なすがはら)山」へと向かいます。 しかし、ここからの道は鈴鹿でも随一の難路となっていて、ガスで濡れた岩場やザレ場に注意しながら進んで行きました。
 まずは2箇所ほどの岩場の下りを通過することになります。 ここにもロープはありますが、スリップに警戒して岩場とロープ、それに木の枝などを頼りに通過していきます。(下写真)

?1 ツルアリドオシ

今回一番の難所(下った所から撮影)

 因みにここ一ヶ月ほどの登山では、以前購入したモンベルの新しい靴で歩いています。 そのお陰でスリップの確率は低くなっていますが、安心は禁物でした・・・。
 というのも、この後平坦な岩の上に両足とも登った際に久しぶりに大コケしてしまいました。(苦笑) 幸い、右手が軽く擦りむけた程度で済みましたが、濡れている場合は雪や氷同様過信は禁物です。

 木々に覆われた稜線を歩いて行くと、ザレ場が多くなり右手に遠くの景色が見えてきました。 また、強い風で雲が高速に移動しており、時折青空が覗くようになって来ました。(下写真)

天気は回復傾向なのか?

 順調に歩いて行くと、那須ヶ原山ハイキングと書かれた看板があり、その斜面を登り切ると山頂との分岐へ到着しました。 「那須ヶ原山」の山頂は、県境稜線からは100mほど離れた場所にあるので、その分岐を左へと進んで行きました。 樹林の間を抜けると、石室の神社と山頂標識のある「那須ヶ原山」へ到着しました。(下写真)

那須ヶ原山分岐

那須ヶ原山頂上(右奥から登ってきた)

 ここは以前来た時もガスっていた記憶があり、稜線の西側に位置しているので雲が湧きやすいのかも知れません。 山頂を後に先程の分岐へ戻ると、更に稜線を東へと向かいます。(下写真)

那須ヶ原山からの稜線

 下草の多い道を歩いて行くと、この日見かけた唯一の登山者とすれ違いました。 展望の良い「三頭山」を通過し、「唐木山」へ到着しますが、ここは岩場とザレたキレットとなっていて、越えることも出来るようですが、登山道は右手の巻き道を進んでいるのでそちらへと降りて行きました。 唐木の岩峰の横をトラバースしていくことになりますが、水分を含んで脆くなった細い砂道となっているので、足早に通過していきました。(下写真)

三頭山付近からの展望1

三頭山付近からの展望2

三頭山付近からの展望3(左:仏ヶ平と中央:錫杖ヶ岳)

唐木山

唐木キレットの巻き道

 無事に巻き道を通過し後ろを振り返ると、唐木キレットの全容がよく分かりました。(下写真)

唐木山(左側を巻いてきた)

ザレ場からの展望(西方面)

ザレ場と唐木山

 この辺りの道は、この先の「溝干山」や「高畑山」もザレ場やキレットが続きます。 しかし、今回のコースはその手前から「長峰」へと向かうので、危険箇所はここまででした。
 先へ進み分岐予定のピーク手前で、尾根へと向かう薄い後があるのでそちらへ向かいました。 しかし、迂回したものの尾根沿いからの道と途中で合流したので、結局そちらに戻り分岐点の様子を確認しておきます(下写真)

小笹山

 ここから先、下草が今までより伸びていそうなので、露を警戒してスパッツを履いて進むことにしました。(下写真)

長峰の尾根へ

 すぐに木々が無くなり展望が広がるところへと出ました。 ここからの眺めは素晴らしく、晴れ間も覗き気持ちの良い笹道となりました。 また、谷の奥に国道1号線の高架も見えて、バイクや車の音が聞こえてきました。(下写真)

尾根(右)と国道一号線(中央左下)

笹道を奥へ

 一旦下り鞍部からピークへ登り返すと、その先の道は左の尾根へと下って行き地図の道と違うので不安になります。 しかし、その道を降りていくと、右手の古い道へと合流し尾根沿いに進んで行きました。 また、この辺りからは左手に並行して走る「鈴鹿峠」へと向かう県境尾根が間近にみられます。(下写真)

対峙する溝干山を望む

高畑山(左)から鈴鹿峠へと落ちる

 尾根沿いの道は思ったよりも明るく、踏み跡もしっかりしているので問題なく進むことが出来ました。 途中の629mピークへ到着すると、「一里山」と書かれた山頂標識が掛かっています。(下写真)

一里山

 この頃から急激に天候が回復してきたのか、木漏れ日が差すようになってきました。(下写真)

陽が射し始めた

 林道へと降りると思われる分岐がありますが、ここは左の東方面へと進んでいきます。 この辺りは杉林が続きあまりおもしろくありませんが、次第に細尾根となり右斜面からは「仏ヶ平」など南部の山が見えてきました。(下写真)

林道へ降りる分岐か?(左へ)

青空が覗く

木間から望む展望

仏ヶ平方面の展望が開ける

亀山市街地方面

 いつの間にかすっかり晴れ渡り、夏の雰囲気が漂っていました。 先ほどまでは、薄暗く陰気な雰囲気でヤル気も半減していましたが、やはり晴れると気持ち良く歩くことができます。
 ここまで下りの道でしたが、長峰近くまで来ると軽い上りとなり、そこを登りつめると古い切り株や伐採林が散乱する山頂へ到着しました。(下写真)

長峰頂上

古い切り株が残る

 展望の良い所で昼食休憩とも思っていましたが、近くにその様な所は無さそうなのと、陽が強くなっていたので山頂に点在する丸太の上に腰掛けて休憩して行きました。巡視路と合流
 幸いこの日は天気が悪いこともあったのかもしれませんが、ハエなど虫が極端に少なく(というか飛んでません)、地面を這う蟻がいたぐらいでその面では楽できました。(鈴鹿名物のヒルにも取り付かれませんでした 笑)

 ここまでで半分の行程となります。 休憩後は、東海自然歩道へと降りて、駐車地までは予定通り「東海自然歩道」を歩いて行く事にしました。 まずは南東の急斜面を降りていきますが、道は無いため尾根筋に乗るまで急斜面を適当に降りて行きました。 下の方で岩場の間を歩く踏み跡が現れるので、そこからは登山道(巡視路)を歩くことにします。(下写真)

急斜面を下る(下に岩場が見える)

巡視路と合流

 巡視路は古い峠から合流しているので、そこから先目的としている「バンドウ山(北休石)」へは登りとなりました。 思ったよりも急登となりますが、巡視路となっているので歩きにくくはありません。(下写真)

バンドウ山(北休石)へは登りに

 そのまま巡視路沿いに進んでいくと、鉄塔へと出ますが、地図で確認すると目的とする山頂は過ぎてきています。 また、ここから山頂との分岐へ向かうには鉄塔奥の急斜面を登って行かなければなりませんが、その様な道があるとも思えないので素直に少し戻りました。(下写真)

高圧鉄塔からの眺め

この上がバンドウ山だが・・・

 戻るのは良いのですが、そこからの道が見当たりません。 伐採林の転がる急斜面の上に稜線は見えているので、そこを無理やり登って行く事にしました。 暫く登って行くと、尾根沿いの登山道?と合流してそのまま進むと無事に山頂へ到着しました。(下写真)

急斜面を登る

バンドウ山(北休石)頂上

 山頂からは展望は全くないため、そのまま尾根沿いに降りていきます。 途中からは、先ほどの鉄塔からと思われる巡視路と合流し、そのまま巡視路を利用して降りていきます。 下にも高圧鉄塔が立っており、その下部からの展望も素晴らしく、とても低山(400mほど)からとは思えません。(下写真)

巡視路を下る

主稜線を望む(左が那須ヶ原山)

南休石アップ

 そして、10分ほど下ると最下部の鉄塔へ到着しました。 ここからも尾根沿いに道があるかと思い進んでいきますが、踏み跡が薄くなり怪しくなります。 そのままおりられる保証もないので、先ほどの鉄塔へ戻りそこから無理やり伐採された斜面と樹林帯を下り、下に見えていた道路へ無事に降りることが出来ました。 しかし、実際の巡視路は反対の尾根(右側)から来ているようです・・・。(下写真)

最下部の鉄塔

下山口から鉄塔を見上げる

鉄塔下は植林(左端は車道)

 車道に出ましたが、ここは「東海自然歩道」にもなっていて、今回はこの道を駐車地となる「柘植」まで戻っていきます。(下写真)

中津川沿いの道を進む(奥の山が南休石)

 東海自然歩道と行っても、当面は舗装された車道を奥へと歩いて行く事になります。 その為、歩きやすいのですがアスファルトで膝に負担が掛かってきます・・・。 トボトボと歩いて行くと、広い場所へとでてそこがこの辺りの土地の所有者となる「諸戸林業」の作業所でした。 しかし、日曜日だからかまったく人の気配はありません。(下写真)

諸戸林業事務所(跡?)

 橋を越えて南方面へ進路を取りますが、先は長そうです・・・。 暫く歩いて行くと、左手に東海自然歩道の標識が立ち、右手に「不動滝 8.9K/余野公園 13.7K」と書いてあります。(ここから更に車道を進むとJR加太駅まで2.5Kです。 その場合、柘植駅まで一駅で戻れます。) ここからは、右手の歩道を車道沿いの登って行き、山道へと入って行きました。(下写真)

東海自然歩道分岐(余野公園へ向かう)

東海自然歩道は右側

 この先の道は途中のピークまでは、よく整備された道となりピークにはベンチなどもあるので暫く休憩して行きました。 しかし、その先は荒れており、標識はありますが分岐もあるので道迷いに注意です。 その先の立派な橋を渡ると、沢沿いの道となりますが、途中までは陰気な道ですが、陽射しが強くなってきているので好都合でした。(下写真)

立派な橋を渡る

先は長い

蛇谷川沿いに進む

 この沢を蛇谷川と言うことは後で知りましたが、名前の通り蛇を幾度か見かけました。(人に気づくと逃げるので、実害はありませんでした) 沢から離れたかと思うと、林道へ合流しました。(下写真)

林道に合流

 ここまで快適に来ていますが、午前中は曇っていて気温も低かったので水分を余り消費しませんでしたが、ここに来て炎天下の歩きと気温が上昇傾向なので一気に水分を消費し始めました。
 途中、水場は何箇所かありますが、飲み水に適しているか疑問なので顔と洗うのと、タオルを濡らして熱対策をしていき水分補給を少なめにして行きます。

 舗装された林道の分岐を標識にしたがって東海自然歩道を歩いて行くと、また地道となり沢(出雲谷川)沿いの道となりました。 この沢沿いの道は、何故か道の中を水が流れていて、涼しい風が吹いてきて助かります。 奥に行くのに従い、山道となり部分的に豪雨のためか崩壊した道を歩くことになりましたが、そこに調度良い水場があるので水で頭を冷やして小休憩して行きました。(下写真)

ここから出雲谷川沿いに

ひたすら上流へ歩く

一部荒れた道となる

水場

 荒れた道を上がっていくと、「西鳥越峠」と思われるところを通過しました。(下写真)

西鳥越(峠)

 峠を越えると下りとなるので足早に下り、先ほどと同じように沢沿いの道となりました。 しかし、次第に沢は険しい渓谷状となり、気がつくと右斜面遥か下を流れていて、左の急斜面からの落石が多いのか落ちてきた岩が点在する道を注意して進んで行きました。(下写真)

加太不動滝まであと僅か

烏山(小平山)か

 後半の目的地としていた「(加太)不動滝」まで後少しとなりました。 車道に合流するものと思っていましたが、歩道と合流したかと思うとそこが「不動滝」への入口となっていました。 そこにはアベック?が犬を連れて休憩していました。(この日、見た3人目の人です・・・。)

不動滝入口

東海自然歩道案内図

 入口を入るとすぐに小さな滝が現れて、涼むのには持って来いとなります。 そのまま奥へ進みますが、不動滝の手前の橋が心もとなく濡れて滑りそうなのと、足にも疲れが出て来ているので、結局渡るのは諦めて、そのまま奥へ進むことにしました。 しかし、滝の見学が目的でもあったので残念です・・・。(下写真)

不動滝手前の橋・・・渡れず

 しかし後に、この橋より細い橋を渡ることになります・・・。 滝の上を廻り込んで登って行くと、滝を上から見られました。(下写真)

滝を上部から見る

 この先奥へ進んでいくと右へと渡り、斜面を登って行きました。 そのまま尾根へ登るのかとも思いましたが、再度沢まで降りていき、左手から古い道と合流します。 どうも、沢沿いの古い道を迂回するルートが出来ていたようです。(下写真)

奥へと進む

ここを登って大回りで迂回

 その先は沢へと注ぎ込む滝や小川が点在するところで、見所となりますが道はあれ気味で余り歩きやすくはありません。(下写真)

この辺りは滝が多い

ここを渡る・・・(先ほどより頼りない)

 沢沿いの道を奥へと進んでいきますが、古い道がアチコチから合流しました。 その為、廃屋の先にある踏み跡もしっかりしている道に沢を渡り200mほど進んで行きましたが、どうも踏み跡や道の付け方が違うのでぢで確認すると、案の定朝通った「鳥不越峠」へと向かう道のようで、すぐに戻って正規のルートへ復帰しました。(下写真)

廃屋が

こっちが正解ルートの橋

 しかし、ここが最後の迷いそうな所でした。 この先は次第に「ゾロ峠」へと向かう尾根道となってきて、踏跡もしっかりとしてきました。 また、一気に標高も上がり途中展望も見られるようになります。 しかし、その途中でとうとうスポーツドリンクが切れて、お茶が少し残るだけとなりましたが、峠を越えれば後は下るだけとなるのでもう少しの我慢です。(下写真)

ゾロ峠手前の展望

ゾロ峠への最後の登り

 最後の木の階段を登って行くと、朝見た合流地点へ到着し、そこから少し降りた余野公園への分岐から、一気に降りて行きました。 途中、標識があり余野公園(実際には奥余野森林公園のことか?)まで2.9Kmとなっていました。(下写真)

後少し

この道は坎霞渓

 この道も沢沿いで所々水が湧き出していたので、少ない飲み水を頭や首筋を冷やして消費を抑えていきました。 そして、歩き(走り?)やすい道ということもあり、峠から15分ほどで奥余野森林公園へ到着しました。(下写真)

無事に下山・・・

奥余野森林公園分岐

 公園には駐車場と立派なトイレがあるのでここに寄って行きました。(下写真)

奥余野森林公園のトイレ

 ここから駐車地までは2.7Kmほどありますが、ここまで来たら安心です。 後は、車道を黙々と歩いて無事に車まで戻りました。(その途中、巡視路からの「旗山」のコースを通ったので、確認して行きます。 下写真)

旗山登山口を通過

今回の反省点は、
・長距離の場合に重要な水を、自宅に忘れていったことでしょうか。 今後は、予備にプラクティパスをもう1セット購入してザックに常備しておこうかと思います。(近場に飲み水の確保が可能な場合だけ有効な手ですが・・・コンビニで水を買えば良いのですね。)

 次回ですが、最近の大荒れの天気で山域の決定が難しいのですが、出来れば北アルプスか南アルプスに行きたいと思っていますが・・・。

 


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コメント 11

コメントの受付は締め切りました
mimimomo

おはようございます^^
32キロ以上の距離、平坦な道でもなかなか歩けないですね(--;
やはりスゴイの一言!
お天気が回復して展望がきいてよかったですね。疲れも全然違いますものね~お天気悪いとやはりテンションが上がらないですよね。
自然歩道に出たらそのまま一気に行くのかと思ったら結構な山道で^^
お疲れ様でした。
by mimimomo (2012-07-13 08:50) 

シラネアオイ

おはようございます。
天候が回復して景色が綺麗に見えだすと
飲料水が必要になりますね!
登山の装備は大変ですね!!
by シラネアオイ (2012-07-13 09:04) 

nousagi

珍しく、高山というより
里山っぽく見える風景ですが
この暑い中、32kmを11時間だなんて
想像つきません。
地球に何か会った時、
おどさんだけは、きっと最後まで生き残りますね。(笑)
by nousagi (2012-07-13 09:57) 

g_g

32キロと聞いただけでも遠慮したい距離です
それも11時間で歩き着けるとは・・・脚力に脱帽です。
by g_g (2012-07-13 10:50) 

よしころん

?1 は ツルアリドオシのように見えます。
夏に32キロ・・・ 平地でも無理です。
nousagiさんに共感(笑)
by よしころん (2012-07-13 11:13) 

おど

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 30Km越えも、なれればそれほど大変ではありませんよ。 それよりも、翌日以降カロリー不足のためかお腹がやたらと空きますが・・・。(その分痩せているのでしょうねぇ) 天気が回復して良かったですよ。 このままガスか雨なら加太駅から電車で戻っていたと思います。

シラネアオイさん、コメントありがとうございます。
 夏場は4リットル近く水を消費しますね。 特に高い山の稜線の炎天下だと、頭も痛くなりますし大変です・・・。

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 高山ばかりもつまりませんからね。 時々はゆっくり?と里山巡りもいいものです。 32Kmを11時間だとゆっくりと歩いている方ですね。

g_gさん、コメントありがとうございます。
 との山も雪がなくなって歩きやすい季節なので30Km以上の歩きも問題ありませんね。 しかし、日帰りに限りますが・・・。(笑)

よしころんさん、コメントありがとうございます。
 花の名前「ツルアリドオシ」で間違いなさそうなので修正します。 何時もありがとうございます。

by おど (2012-07-13 12:31) 

joyclimb

32.4Km、長距離コースですね。
今年、柘植駅から小平山~ゾロゾロ峠~奥余野森林公園~柘植駅を
歩いたので、このコースの長さが実感できます。
濡れた岩は特に危険ですね、何度か転けたことがあります^^;
by joyclimb (2012-07-14 02:59) 

おど

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 今年行かれていた山域でしたか。 記事を読んでいたのですが、すっかり忘れていました・・・。 小平山からゾロ峠経由の周回コースは、ハイキングには丁度よいかも知れませんね。

by おど (2012-07-14 17:18) 

山子路爺

林の下草の中に続く一本の細道(那須ヶ原山からの稜線)……
感じ良いですねぇ。
フフフ、11時間の歩行……相変わらず凄い。
by 山子路爺 (2012-07-15 11:24) 

テリー

32Km 、すごい。さすが鉄人ですね。
by テリー (2012-07-15 13:18) 

海を渡る

こんばんは。
標高はあまりないですが、いい山ですね^^。
それにしても、30kmに累積標高差2000m以上はすごいです。
by 海を渡る (2012-07-15 20:09) 

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