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[登山] 岐阜県 天生湿原と籾糠山 [登山]

  今回は、8月12日(日)から14日(火)と休みが取れましたが、月曜日以降は天気が悪くなる予想でした。 又、当初はこの休みを利用して「乗鞍岳」へ行く予定でしたが、天気の回復が見込め無いため、高山市から近い山と言うことで、以前から行きたいと思っていた「天生(あもう)湿原」と「籾糠(もみぬか)山」へ行って来ました。

籾糠山山頂からパノラマ

岐阜県
天生湿原と籾糠山
日付 2012年8月12日(日)
天気 曇時々晴れ
場所 岐阜県飛騨市河合町天生
距離 8.4Km
累積標高 +620m -620m
時間 3時間00分
人数 1名
撮影枚数 395枚(DSC-TX300V)
登山難度
(A:安易~E:高度)

A(初心者コース、クマ注意)

概略   出発が午後となるので、短めの山行と
し、天生峠から天生湿原と籾糠山の周回
コースとした。  幸い天気は悪くならず、
展望が見られた。  本来はこの時期ではな
く初夏が花の見頃となるので、その時期を
お勧めする。(紅葉もよさそうです)
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
12:55 1296m 0.0Km 天生峠 駐車場 出発
13:10 (00:15) 1381m 1.1Km 天生湿原
14:20 (01:10) 1744.3m 4.3Km 籾糠山 休憩
14:45 (00:25) 1744.3m 4.3Km 籾糠山 出発
15:20 (00:35) 1394m 6.5Km ミズバショウ群生地
15:30 (00:10) 1403m 6.9Km 天生湿原
15:55 (00:25) 1296m 8.4Km 天生峠 駐車場 到着

ルートラボ(往路は天生湿原までデータ欠落)

実績コース(緑色が予定、赤色が実績)
20120812_map.jpg

  今回は高山市の姉の家に用事があったので、昼前の到着予定で出発しました。  しかし、お盆前の日曜日ということもあり、高速は混んでおり結局到着したのは昼頃となってしまいました。  到着後、自分だけ山へと向かうため軽く昼ごはんを済ませて出発しました。

  天生峠までは、1時間ちょっとと見ていましたが、思ったよりも早く到着し13時前には到着しました。  予定通り出発しますが、この日は急いで自宅を出てきたので、水筒(プラティパスやハンドレーション)を忘れてきてしまいました・・・。  しかし、距離が短いので500mlのお茶のペットボトルを二本持っていきました。(結局、500mlだけの消費でした)

  天生峠には、これで三回目となりますが、まだ登山をはじめる前だったこともあり、天生湿原へは今回が初めて向かいます。  この時期に歩く人は少ないのか、広い駐車場は空ていおり近場に停めて出発の準備をしていきます。(下写真)

天生峠の広い駐車場

周辺地図(帰路撮影)

天生県立自然公園案内図(帰路撮影)

 入り口に協力金(500円)を入れるボックスがあったので、ここに入れて出発しようとしました。 すると、横のテントに居た方が協力金を払え(こんな乱暴な言い方ではありませんが 笑)と言って来るので、ボックスに入れた旨伝えて出発します。

 以前はお金を徴収することはありませんでしたが、数年前から「協力金」と称して一人あたり500円徴収しています。 事前に知っていたので問題はありませんが、初めての方は戸惑うでしょう。 実際今回歩いてみると、お金を払うだけの価値はあると思います。(整備や設備は充実しています)

天生湿原へ(左のテントは協力金徴収場)

入口のヤマアジサイ

 暫くは広い道をを歩いていきます。(下写真)

ここはクマの生息地

ムシカリの実

天生湿原までは広い道が続く

 この日は、午後から雨の予報もありましたが、雨雲が近づく気配はなく、結局日中に降ることは無かったようです。

微妙な天気だが

 入り口から15分程で天生湿原に到着しました。 この時期の天生湿原は主要な花々は終わり、人影もなくひっそりと佇んでいました。(下写真)

分岐と案内板(指示通り、左回りで廻ります)

 熊よけの一斗缶がぶら下がっていたので、念の為鳴らして木道を進んで行きます。 湿原の端を通っていきますが、人影はほとんどありませんでした。(下写真)

天生湿原のパノラマ

 湿原の中央に向かう分岐があるので、そちらの様子を見ていきますが、ここのベンチで寝ている人が一人いました。 そこにはお堂が祀られており、「天生の高層湿原植物群落」の標識が立っていました。

お堂

天生の高層湿原植物群落

 元の分岐へ戻り、湿原を見渡しながら奥へと歩いていきます。 しかし、湿原はそれほど大きくはなく、直ぐに末端の分岐へ到着しました。(下写真)

白い花があるが遠くて・・・

ここからは籾糠山へ向かう

天生湿原を奥から見る

 分岐からは、帰路に通る湿原の周回コースと「籾糠山」に向かう道がありました。 「籾糠山」へ向かう道に入ると、登山道らしい道となり道幅も狭まります。 途中は、沢を渡る所もあり木々も多いため、思ったよりも涼しく歩くことが出来ました。(下写真)

キオン?

沢を渡る

大木の穴

 緩やかに登る道を進むと「カラ谷分岐」と書かれたところに到着しました。 ここは「木平湿原」経由で「天生湿原」へと戻る木平探勝路とカラ谷登山道との分岐になります。
 今回は「木平方面」へは大回りとなるのと、事前に調べた感じではあまり花は咲いていないようなので、カラ谷経由で来ています。(下写真)

カラ谷分岐

 この辺りからブナなど立派な木が多くなり、カラ谷と言うように涸れ沢沿いに歩く道となっていました。(下写真)

立派なブナが多い

岩の上に生えた木

涸れ沢の横を歩く

巨木が・・・

 沢の水はまったく流れていないわけではなく、途中に水場などもあり湿った所には色々な草花が咲いていました。(下写真)

水場

ツルリンドウ?

カニコウモリ?

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ミヤマトウバナ

 この登山道の特徴として、トイレがテント式の携帯トイレとなっていることでしょうか。 駐車場にトイレがあるので、利用する人は少ないのかも知れませんが、お腹の調子が悪い方などは携帯トイレを持参すれば、3箇所あるテントで用を足せます。(下写真)

携帯トイレ用テントブース

 ここまで比較的平坦な道でしたが、ここから長い階段の登りとなりました。(下写真)

登りとなる

 階段を登り切ると再度平坦な道となり、右から「ブナ原生林」からの道と合流しました。(下写真)

所々にベンチが(ここは籾糠分岐)

 帰りに右の分岐へ行こうと思っているので、この場所を記憶して先へと進みます。 暫くは原生林の間を抜ける道が続きますが、「籾糠山」も近くなり急登が現れました。(下写真)

ツバメオモトの果実

鬱蒼と茂る森を進む

急登

前方に籾糠山が見えてくる

 一旦緩やかな道となり、鞍部をつうかしますが、ここで下山する登山者とすれ違いました。(この日「籾糠山」への登山者は4人ほど見かけました) そして、山頂への最後の登りが現れますが、それほど標高差は無さそうです。(下写真)

籾糠山手前から最後の登り

山頂での注意・・・

 この階段の途中で、改ざんの修復作業をされている方がいました。 また、帰路に沢の渡りの所でも、別の方が石を置いて歩きやすくしており、この道には手が掛かっています。
 途中、展望が開けた場所がありますが、そこを登りつめると「籾糠山」の山頂に到着しました。 しかし、山頂には誰もおらず、結局この日はこれ以降誰も登らなかったようです。(下写真)

籾糠山山頂(後ろは猿ヶ馬場山)

 ここまで天気が読めないので早めに登って来ましたが、徐々に晴れ間が覗いてきて何とか持ちそうです。 山頂からの展望は期待していませんでしたが、北アルプスこそ望めませんでしたが、すぐ横に聳える「猿ヶ馬場山」以外の180度の展望が広がっていたので、ジックリと眺めて行きました。(下写真)

この日の気温は・・・

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猪臥山(中央)、尾崎山(左奥)、土倉山(左手前)

大平湿原方面(天気が良ければ北アルプスも望める)

栗ヶ岳(右端)

下小鳥湖方面

三角点に留まるトンボ

 展望を十分に楽しんだ後は、下山となります。 先ほどの「ブナ原始林」との分岐まで下りて、左手のブナ探勝路へと向かいました。 このコースは尾根道を下りていくため、登りに利用したカラ谷に比べて起伏が少なく歩きやすくなっていました。(下写真)

よく整備された登山道

帰路はブナ探勝路に

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こちらも気持ちのよい道

 尾根の末端まで降りてくると、一気に下る道となり沢を渡ると「ミズバショウ群生地」との分岐に到着しました。 この時期にミズバショウは咲いていませんが、100mほどで行けるのでそちらへと向かいました。 奥へ向かうと湿原が現れますが、やはりこの時期に咲く花は少ないようです・・・。(下写真)

春にはミズバショウでいっぱいだが・・・

陽が差し込む

 元の道に戻り、少し進むと左手に「ブナの巨木」と書かれた看板とそのブナの木が立っていました。 ブナの巨木を見ていきますが、写真ではその大きさが分かりにくいと思います。(下写真)

ブナの巨木

 そしてここからすぐに行きに見た「ブナ探勝路」と「カラ谷登山道」との分岐へ到着しました。 ここからは行きも通った道を戻っていきます。(下写真)

オオバセンキュウ?

ここにも巨木が

 そして再度「天生湿原」へと戻って来ました。 行きは右手から来たので、帰りは左回りに歩いていきます。(下写真)

晴れ間が見える

シラヒゲソウ(はじめて見ました)

ワタスゲ?

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ヒダキセルアザミ

ヨツバヒヨドリ

 こちら側の方が日当たりの関係か、往路よりも多くの花などが見られました。 そして、短いハイキングとなりましたが、出発から3時間あまりで、駐車場へ戻ってきて今回も無事に終わることが出来ました。

今回の反省点は、
・特にありませんでした。

 次回ですが、ここ数日の荒れた天気で山域が確定できませんが、まだ夏真っ盛りで暑いので2000m前後の山へ行きたいと思っています。


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コメント 12

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mimimomo

おはようございます^^
今回の行程はおどさんからすると、かなり軽めのハイキングですね^^ わたくしだったらトレッキングくらい~
はじめの方は女一人だとちょっと怖いような気もします。熊も出るそうだし・・・
お花は、キオン、ツルリンドウ、ジャニコウモリはおどさんと同意見です。
4は?です。 5はトリアシショウマかと思いますが。
6はアリドオシに似ていますが、定かではありません。
7はユキザサの実が熟す前でしょう。8も?です。
by mimimomo (2012-08-18 09:48) 

nousagi

熊にさえ会わなければ(笑)
静かでいい感じのコースですね。
お花の時期はきっともっと混むのでしょうが。

携帯トイレブース、
保護を必要としている場所には特に
これから普及していくのでしょうか。
微妙ですが、これも仕方のないことかもしれませんね。

by nousagi (2012-08-18 09:57) 

takaki-i

ここは私でも楽しく歩けそうです^^熊はゴメンですが。
それにこの時期20℃チョット歩き易そう。
by takaki-i (2012-08-18 10:09) 

ひろたん

熊は苦手です!
おどさんならハイキングですよね
お花の名前がたくさんで
覚えるのに苦労します。しらない花としようかな・・
by ひろたん (2012-08-18 18:00) 

テリー

おどさんにとっては、超軽いハイキングでしたね。まあ、天気が悪いときに、高い山に登っても、しょうがないですよね。
by テリー (2012-08-18 19:16) 

mimimomo

あら、カニコウモリが (__;
by mimimomo (2012-08-18 20:17) 

OJJ

ムムム・・・クマが出そうな所でお昼寝の方、まさか貴兄では・・ン?
シラヒゲソウ・・面白い形ですね~
by OJJ (2012-08-18 22:24) 

シラネアオイ

今晩は!
登山者のための協力金ならワンコインくらいはいいでしょうね!!
by シラネアオイ (2012-08-18 23:17) 

山子路爺

今晩は。
日本の山もそろそろ入山料を徴収する時期に入ったのかもしれませんね。
いろいろと問題はあるでしょうけど。
by 山子路爺 (2012-08-18 23:26) 

joyclimb

携帯トイレ用テントブース、これはよいですね^^
2010年8月に行ったときはこのトイレは無かったですね。
この山は天生湿原の花の見頃かブナの新緑・紅葉の頃が良さそうですね。

by joyclimb (2012-08-19 04:05) 

g_g

白川郷、独り身なら文句なく歩いて見たい場所であり
行って見たいところです。
トイレの問題は予期しないことがあるのでこういう場所が
あると心強いですね。
by g_g (2012-08-19 20:18) 

おど

皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。 返信が遅くなりました。

mimimomoさん、
 今回のコースは、ゆっくりと回れば一日コースですね。 天気がよければ、もう少しゆっくり廻ったのですが、写真の通り怪しい雲がいっぱいでしたから・・・。 花の名前、いつもありがとうございます。 山行にさせて頂きます。

nousagiさん、
 登山道整備や登山者で、結構うるさいのでこの時期クマは近づかないかも知れませんけどねぇ。(笑) ここは6月初旬は、凄く込むと思います。

takaki-iさん、
 新緑の中を歩く文には、丁度よい気温でした。 尾根に出ると、涼しい風が吹いていましたし。

ひろたんさん、
 いやいや、熊が得意?な人はいませんよ。(笑) シラヒゲソウ以外は良く見かける花ですが、名前はよく分かっていません・・・。 こうして徐々に覚えるしかなさそうです。

テリーさん、
 今回は標高差がなさすぎでしたね。 お陰で、先日登った山では調子が出るまで時間がかかりましたよ。

mimimomoさん、
 カニコウモリ、先日登った山でも見ましたよ。 花が咲いていましたが、撮影したのは蕾の状態でした・・・。

OJJさん、
 お昼すぎだったので、気持よくお昼寝していました。(笑) しかし、熊に襲われても気が付きませんねぇ。

シラネアオイさん、
 急いでいたので、貰いませんでしたが、協力金を払った時にコースのパンフレットが貰えるらしいので、500円なら駐車代込と考えれば易いですね。(実際には、駐車するだけであればタダですが)

山子路爺さん、
 入山料徴収には難しい面もありますからねぇ。 少額であれば、お金を払うのには反対しませんが、払ったからにはそれなりの対価を求めてしまうでしょうしね。 特に国有林・国有地の場合は税金との二重取りにもなりますし。(まさか入山料にも消費税が・・・)

joyclimbさん、
 記事を読んだような記憶がありますが、2010年に行かれたのですね。 この山域は天然ブナが多いので、秋が見頃ですね。

g_gさん、
 今回は逆の高山(国府)方面から入りましたが、観光込みであれば白川郷に寄ったついでが良いですね。 トイレは、行きに済ませば下山まで催さない体になっているので問題ありませんが、お腹の調子が悪くなることも、年に一回はありますからねぇ。

by おど (2012-08-21 22:16) 

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