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[登山] 長野県 霧ヶ峰~美ヶ原縦走登山 【後編】 [登山]

  今回は、「霧ヶ峰」から「美ヶ原」縦走の後編として、昼休憩した「三峰山(みつみねやま)」から「扉峠」と「茶臼山」を経由して「美ヶ原」までの山行を掲載します。

※詳細は前編を参照して下さい → [登山] 長野県 霧ヶ峰~美ヶ原縦走登山 【前編】

茶臼山からのパノラマ

 前回も説明したように、山頂までは何名かの登山者が来ますが、ここから「扉峠」方面へ向かう人はいないようです。 食事休憩後、あまり長居も出来ないので出発することにしました。 ちなみに、この時点で11時半となっていてほぼ予定通りの工程となっています。
 山頂のすぐ脇にある道標に従って、扉峠へと一気に下っていきました。(下写真)

扉峠へと向かう

扉峠(中央右)への道(右奥が茶臼山)

 暫く下りとなりますが、上からも見えていた手前のピークへ登っていきますが、その途中ガレ場となっているので注意しながら通過して行きます。(下写真)

ガレ場を通過

 ここから扉峠までの道は基本的に扉峠までは下りとなりますが、小さく上下を繰り返しながら歩いていきました。 標高が下がると、日影が気持ちのよい樹林帯へと入っていきます。 その途中で、トレランの練習なのか2名の登山者とスレ違いました。(下写真)

三峰山を振り返る

樹林帯(左の木に熊の爪痕?)

 暫く進むと、右手からまた車道(ビーナスライン)と合流し、並走して歩くことになりました。 そのまま扉峠までは登山道を歩いて行きますが、手前で車道へ出ることになります。(下写真)

扉峠が見えてきた

車道と合流

車道脇の歩道を歩く

 車道に合流した理由は、ここから扉峠までは深い谷となっているので、高架となっている車道を利用しているようです。 高架からは、左方向(西)に三角錐の形のよい山(小滝山)が見えていました。(下写真)

小滝山

 高架道が過ぎると、それまであった歩測帯がなくなり、結構交通量のある車道をあるかないと行けなくなりました。 しかし、歩道が途切れたところから左手の斜面に薄い踏み跡があるので、こちらへ入って行く事にします。
 薄い踏み跡はありますが、人に寄るものかも不明ですが、低い笹薮で見通しはよいので取り敢えず上に登って行きました。 尾根沿いに進むと、明らかな踏跡があったのでそちらへ歩いていきますが、左斜面を下っているのでこれが茶臼山方面へ向かう道か不安となり、元に戻ることにしました。
 こうなると無理矢理にでも上に向かうか、元の車道に戻るしかありません・・・。 暫く上に登って様子を見ていると、車道との間の斜面に明確な古い踏み跡がありました。
 この踏み跡を辿って、進んでいくと東からの尾根に合流しました。 ここから上に登れそうですが、GPSで現在位置を確認すると20mほど横に登山道があるようなので、そちらを確認する道らしきものがあります。 濃い藪となりますが無理やり突き進んでいくと、無事に車道から登る本来の道に合流しました・・・。(下写真)

道がない・・・

登山道に復帰して登っていく

 結局、素直に車道を歩いて、扉峠のドライブインの前にある登山口から登るのが正解のようです。 稜線へと登山道を登っていきますが、結構な急登となっていました。 無事に稜線に出ると、ここからも展望が広がっています。(下写真)

茶臼山への尾根末端から三峰山を望む

 程なく1787mピークへ到着しますが、ここからは「茶臼山」が間近に望めました。(下写真)

1787mピーク

茶臼山は思ったより近い

松本市方面

 目の前の茶臼山に向かって稜線を歩いて行きますが、強い日差しと午後に入って気温も上がっているのに加えて、疲れがピークに達して来ています・・・。
 また、茶臼山手前からの急斜面を登っていくので、一歩一歩ゆっくりと登って行きました。 途中、3名の登山者とスレ違いますが、美ヶ原から扉峠へと降りられるのでしょうか?
 ここまで樹木が少なく日影が少なめでしたが、ひと登りした所で風通しの良い木陰があったので、ここで展望を見ながら休憩としていきました。(下写真)

日差しが強い・・・

岩場もあるがここだけ

頂上が近づく(木々が少ない)

カワラナデシコ

歩いてきた尾根や峰(見納めか)

 休憩したこともあって、元気が出てきたので山頂まで一気に登って行きます。 しかし、登る途中で松本方面から雷音が聞こえて来ました。 近くに雷雲は見えないので問題は無さそうですが、ここで土砂降りに遭うのは洒落になりません・・・。
 そして、前方の展望が広がると「茶臼山」の山頂に到着しました。(下写真)

茶臼山頂上

ウメバチソウ2

 山頂からは今まで歩いてきた山々はもちろん、北側には美ヶ原の広い草原と「王ヶ頭」の電波塔群が見えて来ました。(トップのパノラマ)
 ひと通り見回した所で、美ヶ原に向かって緩やかな稜線を歩いて行きます。(下写真)

美ヶ原の台地が見えてきた

 緩やかな下りとなりますが、その鞍部付近はガレ場となっていました。(危険はありません)

ここにもガレ場が

 ガレ場からは松本方面が良く見えましたが雨が降っているようで、先ほどの雷音は矢張りこちらからのようです。(下写真)

松本市方面(雨が降っている)

 ガレ場を通過してすぐにゲートがあり、そこを越えるとその先は牧場となっていました。 放牧中となっており、牛が草をはむ姿が遠目に見えてきました。 また、道のあちこちに牛糞などが転がっています。(苦笑) それらを踏みつけないように、注意しながら牧草地を進んで行きます。(下写真)

塩くれ場へと向かう

放牧場の中を進む

近づく王ヶ頭の電波塔群とホテル

 途中分岐があったので、当初予定していたコースに近い左側(南側)を歩いて行きます。 牛を刺激しないようゆっくり進むと、道と合流するゲートが閉まっていて、通れなくなっていました・・・。 しかたがないので、地面との隙間を這いつくばって通っていきます。
 無事に遊歩道へと出ると、左の予定コース方面を見ますが、明確な道が見えません。 実際には、少し下ったところから道があったようですが、こちらからの道は諦めて「塩くれ場」と呼ばれるところへと向かうため右手へと歩いて行きました。
 この辺りから、ハイキングを楽しむ観光客が大勢歩いています。 程なくして、塩くれ場に到着しました。(下写真)

塩くれ場の由来

美ヶ原高原 案内図(帰路撮影)

 ここから電波塔の乱立する「王ヶ頭」へと向かいますが、舗装はされていませんが道幅が広い道を歩いて行く事になりました。 帰路、ホテルのバスなどが行き来していたので、車道となっているようです。(下写真)

遊歩道(車道でもある)を進む

 少し登りとなりますが、殆ど高低差のない道を「王ヶ頭」へ歩いていきます。 結構距離はあるので思ったよりも時間が掛かりましたが、30分ほどで展望の良い「王ヶ頭」に到着しました。(下写真)

電波塔群とホテル(展望地はこの裏)

茶臼山を振り返る(右奥には三峰山が見える)

王ヶ頭ホテル(帰路撮影)

美ヶ原の植物(帰路撮影)

 「王ヶ頭」は想像していたのとは違い、鉄平石(Wikipedia)の上に古い石碑などが立ち並んだ展望の良い所でした。(下写真)

王ヶ頭

三城牧場(中央左下)と鉢伏山(中央奥)

 ここからは予定通り、すぐ近くに見える「王ヶ鼻」へ向かうことにします。(下写真)

王ヶ鼻を望む

美ヶ原高原案内

 標識の通り進んでいくと、車道と出合います。 そこを暫く下って行くと、前方に「王ヶ鼻」の電波塔が近づき、その手前で左に細い道があり、そちらに「王ヶ鼻」があるようなので入っていきました。 途中で、子供連れの観光客とスレ違い、そのまま奥へ向かうと、こちらでも展望が広がり鉄平石が連なってその上にお地蔵様などが祀られた「王ヶ鼻」に到着しました。(下写真)

王ヶ鼻

王ヶ鼻の鉄平石

王ヶ頭を見返す

王ヶ鼻からの松本市内

 眼下に松本市街地を望む景色を堪能していきますが、予想は出来ていましたが残念ながら北アルプスは雲に隠れてよく見えませんでした。 満足した所で、元のコースを戻って「塩くれ場」まで戻りました。 ここまで来るとあと一息です。
 広い道路を美術館方面へ歩いて行くと、途中にこのコースの目玉と言える「美しの塔」を通っていきます。 流石に人気があるため、塔をバックに撮影する人が絶えないので、適当に撮影して行きました。(下写真)

美しの塔経由で美術館に向かう

牧場のポニー

美しの塔から王ヶ頭

美しの塔

 まだ道は続きますが、前方に山本小屋のふる里館の大きな建物が見えてきました。 観光客は、ここに駐車して「王ヶ頭」へと向かっているようです。(下写真)

最後のピーク牛伏山へ(階段を登る)

山本小屋 ふる里館

 最後のピークとして、その「ふる里館」前から「牛伏山」へと向かいました。 ここも山と言うよりは、丘で階段を登って行くと呆気無く山頂に到着しました。 山頂からは、この時間になって湧いてきたガス(雲)が邪魔して展望はありません・・・。(下写真)

牛伏山山頂ノ様子

 展望が無いので、そのまま美術館方面へと向かい歩いていきます。  前方に不思議な建物と展望台?があるので、なんだろうと思っていましたが、近づくと「牛伏山」の山頂まで美術館の野外展示物が設置されているようです。(下写真)

美ヶ原高原美術館外部展示物の上部

 その展示場と並行する形で、木道が下まで続いているので、そこをテンポ良く下って行きました。(下写真)

美術館沿いに降りていく

 そのまま道は屋外展示の間を抜けて(くぐって)、美術館前の駐車場へと直接出合いました。(下写真)

屋外展示の下を通過すると駐車場に

 美術館前に大きな駐車場がありますが、ここに百台近くの車が停まっていたのではないでしょうか・・・。 「茶臼山」を超えた辺りで、迎いに来てもらうよう頼んでいたので、ここで待つことにします。(下写真)

美ヶ原高原美術館

駐車場から空を仰ぐ

 こうして、今回の長い縦走登山は無事に終わりました。 今回は、後半疲れが出ましたが、最後まで気持よく歩くことが出来ました。

今回の反省点は、
・特にありませんでした。 水を多めに(2.5リットル+500mlのペットボトル)持って行きましたが、涼しくなってきたので1リットルほど残りました。

 次回ですが、鈴鹿は先日の豪雨で当分危険な状態だと思うので、「木曽御嶽山(開田口からピストン)」中央アルプス(空木岳~越百山)か南アルプス深南部に行こうかと思っています。


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コメント 9

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nousagi

長いコースだといろいろなものが見えますね。
牧場だったり、観光地だったり・・・。
空はまだ夏のような雲に見えますが
確実に秋に近づいているようですね。
この時期、ウメバチソウの可愛い花が
よく見えますね。
by nousagi (2012-09-21 17:43) 

OJJ

エライもんですね~美ヶ原は2月にしか行ったことが無いので景色が全く違います~美しの塔もスノーシューが埋もれるほどの雪で・・
出来たら今一度花の時期に行きたいですね~
by OJJ (2012-09-21 20:28) 

ひろたん

ここも一度は行かないとね^^;
遠くから眺めるだけです
ゴングですよね
by ひろたん (2012-09-21 20:41) 

テリー

霧ヶ峰、美ヶ原は、昔行きましたが、断片的にしか覚えていません。美しの塔は、覚えています。
by テリー (2012-09-21 21:34) 

Lonesome社っ長ょぉ〜

ご訪問とNice有難うございます。

かなり内容の濃い縦走でしたね。途中登場した扉峠は
あの扉温泉が在るとこでしょうか?近々訪ねてみようかと
思っています。
by Lonesome社っ長ょぉ〜 (2012-09-22 14:20) 

山子路爺

全山縦走ですねぇ。
部分的には何度も行っていますが、通しはやったことなおです。
オートバイではありますけど。

by 山子路爺 (2012-09-22 22:13) 

takaki-i

お疲れ様!
心地よい疲れでしょうね!
by takaki-i (2012-09-23 10:30) 

mimimomo

こんにちは^^
気持ちの良い山行ですね。お天気が良いと素晴らしい。
昨日恵那山に行きましたが雨に祟られ疲れる山行となりました(--;
美ヶ原はスノーシューで遊びました。雪がないとまた違った雰囲気ですね。
しかし、兎に角元気ですね~ 30数キロ、、、絶対に歩けません。多分空身でも歩けないと思いますよ(--
by mimimomo (2012-09-24 15:18) 

おど

皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。 一度返信したのですが、うまく書き込まれていなかったようです。

nousagiさん、
 そうですね、距離が長いと標高も違ってくるので風景や見られる花など変化ができて楽しいですよ。 同じ山でも向きが変わるので、色々な姿が見られますしね。

OJJさん、
 標高は2000m前後なので、冬行くとそれなりに積もっているのでしょうか。 これだけ平坦な道が続くと、スノーシューでの歩きは楽しいでしょうね。

ひろたんさん、
 登る山なのかずっと悩んでいましたが、花を見ながら縦走できそうだったので、時期は逃しましたが結構しました。
 景色がよいのはわかっていたのですが、北アルプスの展望がなかったので、また冬に行くかも知れません。

テリーさん、
 ほとんどは車で登っているでしょうから、あまり登山という記憶は無いかも知れませんね。

Lonesome社っ長ょぉ〜さん、
 扉峠の近くに、扉温泉があることを知りませんでした。 仰るとおり、扉峠から西に降りた所に温泉があるみたいですね。
 今回、時間があれば温泉と思っていましたが、帰りが遅くなるのと汗を余りかかなかったのでやめにしました。

山子路爺さん、
 厳密に全山ではありませんが、80%ぐらいは歩いたと思います。 周りに面白そうな山はあるみたいなので、また機会があれば行ってみたいですね。

takaki-iさん、
 今回、思ったよりもあとに残るような疲れはありませんでした。 矢張り標高差がないと、急登があまり無かったのが原因でしょうか。

mimimomoさん、
 天気の良いタイミングを狙いました。 恵那山登りましたか。 しかし、雨とはツイてませんでしたねぇ。
 30Kmの歩きは問題なくこなせるようになりましたが、標高差が2000mを上回るとキツイです・・・。

by おど (2012-09-25 20:52) 

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