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[登山] 弓張山地 尉ヶ峰・富幕山・浅間山縦走 [登山]

 今回は、前々回の弓張山地の続きと言うことで静岡県の西気賀駅から「尉ヶ峰(じょうがみね)」に登り、前回も登った「富幕山(とんまくやま)」を経由しても愛知県との県境を「浅間山(せんげんやま)」へと縦走しました。
 前回はインフルエンザで朦朧(もうろう)とする中で歩きましたが、今回は体調も回復し天気にも恵まれ「富士山」は元より、南アルプス深南部など遠くの山々も望めました。

尉ヶ峰パラグライダー離陸場からのパノラマ(浜名湖・遠州灘・弓張山地など)

弓張山地
尉ヶ峰・富幕山・浅間山縦走
日付2014年2月16日(日)
天気強風快晴
山域弓張山地
場所静岡県浜松市北区細江町気賀 ~ 引佐町田沢
距離19.5Km
累積標高+1758m -1544m
時間7時間00分
人数1名
撮影枚数758枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
022枚 (SONY DSC-TX300V)
097枚 (Panasonic DMC-GM1)
000枚 (NEX-5)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(距離長し、後半道迷い注意)
概略 。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:5515m0.0Km西気賀姫街道 出発
07:20 (00:25)173m1.3Km引佐峠
08:15 (00:55)433m3.8Km尉ヶ峰
08:30 (00:15)412m4.6Kmパラグライダー離陸場 (8分休憩)
09:05 (00:35)258m6.2Km風越峠
10:00 (00:55)563m8.8Km富幕山 休憩
10:10 (00:10)563m8.8Km富幕山 出発
10:35 (00:25)293m10.4Km陣座峠
11:35 (01:00)434m13.3Km黒松峠
11:50 (00:15)479m14.3Km下の浅間山
12:05 (00:15)519m15.2Km上の浅間山 昼食休憩
12:20 (00:15)519m15.2Km上の浅間山 出発
13:10 (00:50)252m17.3Km第二東名工事現場
13:55 (00:45)182m19.5Km炭焼田トンネル 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)

 前々日は大雪の予報でしたが、名古屋近郊はそれほど積もることは無く、翌日(山行前日)にはほとんど溶けていました。 しかし、鈴鹿など山間部では相当量降っているだろうと、今回も雪の心配のない静岡の低山へ行くことにしました。

 前々回の山行では、体調不良のため「富幕山(とんまくやま)」から「尉ヶ峰(じょうがみね)」への下山コースは歩けませんでした。 この時のリベンジも兼ねて、今回は逆コースで予定コースを巡り、「富幕山」から県境尾根を更に北上して「浅間山(せんげんやま)」へと縦走することにします。

 当初は単独で向かう予定でしたが、同乗者が行っても良いとの事だったので、バスによる周回は割愛して下山予定の「炭焼田トンネル」に迎えに来てもらうことにします。(元々は、炭焼田トンネル近くの「竹平バス停」から「金指(かなさし)駅」に戻るつもりでした)

 前回も自宅から一時間半程度で到着したので、今回は5時過ぎに出発しました。 関東方面への通行が不通となっている東名高速道路を走っていきますが、流石に車は少なめです・・・。 三ヶ日ICで降りて「西気賀駅」へと向かいます。 駅手前の踏切を左折して浜名湖オレンジロード方面へと入っていきます。
 コース途中の峠まで車で入れますが、姫街道の石畳を歩いてみたいと思っていたので、駅近くの坂の途中で停車して出発の準備をして行きます。(下写真)

 

出発地から尉ヶ峰(中央右)を望む

 今回は前回失敗した水不足とならないように一リットルの水を持っていきます。(結局、今回は風が強く冷え込んでいたので、水分補給が少なめで使用しませんでした・・・)

 坂道の車道を登って行くと「姫街道」の標識が表れます。 その道も、すぐ先でみかん畑の間を抜ける石畳の道となり、ここからはハイキング気分の歩きとなりました。(下写真)

姫街道の石畳へ

姫街道を歩く

 みかん畑のみかんは、既に時期が終わりなのか、しなびて色あせた物が残っているだけでした。 樹林帯へと入ると右手に東屋が見えてきました。
 そこには「姫岩」と呼ばれる大きな岩があります。 ここは説明文によると昔街道を通ったお姫様が景色を眺めたところの様ですが、今は樹林に邪魔されて展望はありません。(下写真)

姫岩

姫岩のいわれ

 ここまで石畳を歩いていますが、最近舗装し直したのかセメントで石が固定されており、昔の面影はありません・・・。 石畳が終わり舗装路となると、またみかん畑の間を歩いていきます。 この辺りは段々畑状の道が続くこともあり、脇道が幾つもありますが「姫街道←→」の標識が随所にあるので迷うことはありません。(下写真)

舗装路を進む

朝日を望む

 更に進むと雰囲気のよい道となり、昔ながらの苔むした石畳の道に戻りました。(下写真)

石畳の良い雰囲気の道

 ここまで急な上りはありませんでしたが、峠に向かって一気に標高を上げていきます。 石の階段を登ると、その先で車道と出合い東屋とトイレがありました。(下写真)

東屋とトイレ

姫街道の説明

 車道は無視して姫街道を少し進むと、右手に「尉ヶ峰」への道と分岐しているので、オレンジロードの車道を渡り登山口に向かいます。(下写真)

姫街道から尉ヶ峰へ向かう

尉ヶ峰登山口

奥浜名自然歩道(佐久米コース)

 ここからは佐久米からのコースと合流し進むことになりました。 急な階段を登っていきますが、すぐ上に切り開きが見えています。(下写真)

階段をいっきに登る

 階段を登り切ると東屋があり、その手前の木々が切り払われて西の展望が広がっていました。 しかし、この日は朝から強風警報が出るほどの強い風が吹いており、ここからの稜線沿いでは終始強い風が吹いていました。(下写真)

階段の上に東屋

東屋からの展望

 ここからは尾根沿いの広い道となります。(下写真)

広いハイキングコース

 少し歩くと前方に高圧鉄塔が見えてきて、左右の展望が開きますが、吹きざらし状態となり体が煽られます・・・。(下写真)

高圧鉄塔の展望地

高圧鉄塔から西方面

高圧鉄塔から東方面(中央奥に富士山)

 鉄塔から東には、前回見られなかった富士山が手前の山から頭をのぞかせていました。(下写真)

富士山も見える

 その後も良い道が続きます。 前方の切り開かれた道の上部に「尉ヶ峰」が見えてきましたが、まだ距離はありそうです。(下写真)

尉ヶ峰(中央奥)が近づく

よく整備された道

 気持よく歩いて行くと右手から「西気賀駅」からのダイレクトコースと合流しました。(下写真)

西気賀駅からの直接コースと合流

 ここまでは稜線沿いに緩やかな上下動を繰り返しながらの道でしたが、ここからは尉ヶ峰に向かって登る道となりました。(下写真)

尉ヶ峰の登りに入る

 少し登ると唐突に東屋と駐車場、それにトイレのある切り開かれた道に出てきました。(下写真)

駐車場と東屋・トイレ

 ここは尉ヶ峰の中腹を通るドライブウェイ(一部未舗装路らしいですが)の駐車場のようで、ここまで車で来れば尉ヶ峰へは最短時間で登れるみたいです。 トイレに寄ってから先へと進みますが、車道の先に鉄製の階段があり、登山口の標識が立っていました。(下写真)

車道から鉄製の階段に

 階段に登ろうとしていた所で、この日初めての登山者(二名)を見かけます。 階段を登って行きますが、その上は岩場となっていてスリップ注意でした。(下写真)

岩が多い道となる

 すこし登ると道が別れていて左手は迂回路となっていますが、そのまま直進して「獅子落としコース」と呼ばれる岩場コースへと向かいました。(下写真)

コース分岐(右の獅子落としコースに)

 すぐに獅子落としに到着しますが、ここにはロープが付けられていました。 一枚岩の上を通るので、ここもスリップ注意で通過します。(下写真)

ここから獅子落とし

滑りやすい一枚岩が続く

上部から獅子落としと浜名湖

 岩場を登りつめると山頂間近となりました。 ここで先ほどの迂回路と合流しますが、東方面の展望地があるので景色を見ていきます。(下写真)

迂回路と合流

尉ヶ峰山頂手前から富士山アップ

 標高が上がったこともあり、富士山がハッキリと望めます。 しかし、この日の強い風で雪が飛ばされているのか、富士山の南側には雲が出来ています。(上写真)
 前方に切り開きが見えているので向かうと、この辺りのシンボルとなっているイノシシの像と東屋の立つ山頂に到着しました。(下写真)

分岐先に山頂

尉ヶ峰山頂

山頂からの展望は今ひとつ

 山頂からは成長した木々に邪魔されつつも、南方面の展望が広がっていました。 ここで初めて水分補給を行って行きますが、先も長いので「富幕山」へと向かい下山を初めます。 (下写真)

風越峠に向かう

 西方面に続く尾根を降りていきます。 すこし進むとピークがあり、その上部にはパラグライダーの離陸場があります。 ここからの景色は素晴らしく、浜名湖ま元より遠州灘まで見えています。 また、前回歩いた弓張山地南部の山々もよく見えていました。(下写真)

パラグライダー離陸場

離陸場からの展望(浜名湖)

浜松方面

浜名湖と奥は遠州灘

奥に前回登った嵩山や神石山など

前回登った坊ヶ峰以降の山々

 ここで暫く山頂では見られなかった展望を見ていきました。 満足した所で、更に西へと稜線を降りていきます。 下山中も岩が多い所があり気は抜けませんが、概ね良い道が続き歩く速度も早まります。(下写真)

ここも岩が多い

 二回ほど北方向に90度曲がると「風越峠(かざこしとうげ)」へと一気に降りて行きました。(下写真)

峠へ降りる

 下に車道が見えてくると峠が近いのか、よく整備された階段道で降りて行きました。(下写真)

峠手前は整備された階段に

 風越峠は車道の交差点となっていて、前回下山した「奥山」から「富幕山」の登山口がある」「只木(ただき)」への車道が続いています。(下写真)

風越峠の登山口

風越峠の説明文

 ここに一台車が停まっていましたが、「富幕山」への登山者がいるのでしょうか? 車道分岐には「富幕山」の登山口があるので、ここから向かうことにします。(下写真)

富幕山登山口

 ここからの道は、古い作業道を利用しているのか、尾根の中腹の植林帯をトラバースする道となっていました。(下写真)

トラバース道となる

 355.9m三角点のピークを巻きながら進んでいきます。 その斜面右手の植林の間からは、向かう富幕山の山頂にある電波塔が見えてきました。(下写真)

富幕山山頂が見えてきた

 この辺りを第二東名が通っていますが、幸い?な事に富幕山トンネルとして地下を通っているので、深山の雰囲気をかろうじてと留めていました。(下写真)

ここも良い道

 三角点峰を迂回すると富幕山への登りとなりますが、ここも直登せずに蛇行しながら登る道となりました。 ここで下山する登山者の方とすれ違いますが、先ほどの峠に止められていた車の方でしょうか?(下写真)

尾根を迂回する

階段を登る

 木の階段を登り尾根に取り付くと、その途中で東側の展望が開け富士山や南アルプス深南部の白い峰が見えていました。(下写真)

富幕山途中から富士山の展望

再度山道に

 再度林道へと出ますが、すぐに山道へと復帰します。(下写真)

林道出合

 この辺りでも東側の展望が広がり、暫く景色を眺めながらゆっくりと進んでいきました。(下写真)

富幕山途中での展望

 前方に電波塔が近くに見えてくると山頂は間近となります。(下写真)

電波塔が見えてきた

 只木からのコースと合流し、車道を渡り少し登るとつい先日見たばかりの景色が目に飛び込んできました。(下写真)

只木コース分岐

車道に出る

富幕山山頂

 山頂には4名(2名+単独×2名)の登山者の方が居られました。 ここで前回も休憩した大きな東屋に座り込み、昼には少し早い(10時)のでおにぎりを一つだけ頬張っていきました。 休憩中に2名グループと単独の登山者はそれぞれ下山して行きました。 自分も短めの休憩を取った所で出発しますが、ここから先は一般コースからは外れます。 前回来た時と逆コースで、電波塔脇を通り裏手へと向かいます。(下写真)

電波塔の脇を通る

 前回は気が付きませんでしたが、裏手(山頂北)にはテープで分岐が示してあり、今回は北東方面の道へと入って行きました。(下写真)

陣座峠(右手に)分岐

 ここから「陣座峠(じんざとうげ)」ーと降りる道となりますが、初めの内は広い道が続きます。(下写真)

広い道に

 その途中で先ほどの2名の登山者の方が、左手の切り開かれた展望地で景色を眺めています。 ここからは、今回のコース唯一とも言える北の展望が見えていたので寄っていきました。(下写真)

展望地から(左端は本宮山)

 景色の右側の遠くに冠雪した山が見えていたので、恵那山や中央アルプスあたりと思っていましたが、帰宅後調べてみると奥三河の山でした。 最近の大雪で真っ白に冠雪していたようです。(下写真)

奥三河の山々(前日までの大雪で珍しく冠雪)

 相変わらず強い風が吹いているので、撮影後は陣座峠へと一気に降りていきます。 尾根沿いの道で、一直線に降りていくので知らず知らずのうちに速度が出ます。(下写真)

陣座峠へ一直線に下る

 前方が明るくなり高圧鉄塔に出てきました。 こちらでは東側の展望が広がっているので、鉄塔下まで移動して「富士山」も見える景色を眺めていきます。(下写真)

陣座峠手前に高圧鉄塔

高圧鉄塔からの展望(左に富士山)

 先ほどの登山者の方たちも来られたので、素足さと峠へと向かいます。 峠近くまで降りてくると、踏み跡がふた手に分岐していますが、峠に真っ直ぐ向かう道は樹の枝で通せんぼしてあり、テープは右手の斜面へと向かっています。 ここは指示通り右手の斜面を降りて行き不安を感じますが、すぐに林道へと出てきました。(下写真)

峠手前の林道に出る(中央の登山口を振り向く)

 林道のカーブを曲がると舗装路の車道に合流しました。 対向の登山口を探して左手の峠方面に向かいますが、その手前の斜面にテープと踏跡、それに「黒松峠」と書かれた看板が置いてありました。(下写真)

車道の脇(右手)が登山口

 ここから入って尾根へと登り返します。 尾根上部に出ると、尾根伝いにしっかりした踏跡が続いているので、そこを歩いて行きました。(下写真)

尾根沿いに濃い踏跡と切り開き

 両側にトラロープを三本通して左右に入らないようになっています。 ここから右側には、採掘場があるのは事前に地図で確認しているので、右へと向かわないよう踏跡とテープをたどっていきます。(下写真)

両側にトラロープ

右手にトラロープを見ながら進む

 ここから暫くは、右手にトラロープを見ながら進むことになりますが、尾根心から外れるので分岐に注意が必要です。(まっすぐ進んでトラロープで右折し、すぐを左折とクランク状に辿りました。)

トラロープ沿いに進む

この先で90度左手の尾根に

 砕石場北のピークへと登っていきますが、ここから踏跡が薄くなり少し迷いかけます。 しかし、県境はピークから北へと向かっているので、左手の尾根に向かって降りて行きました。 するとしっかりした踏跡と合流し、植林帯の中を快適に進んでいきます。(下写真)

木の伐採跡で踏跡が不鮮明となる

尾根が明確となると踏跡もしっかりと

 少し下って行くと、再度前方に工朝鉄塔が見えてきました。(下写真)

また高圧鉄塔が(前方左手が396mピーク)

 ここも左右の展望が広がっていますが、近くの山に邪魔されて遠くは見えません。 この先は396mピークへと登りとなりますが、ピークへは向かわずに直進して肩を通り越して行きます。 この辺りから暫くは、植林が少なくなり雑木林となりました。(下写真)

雰囲気の良い雑木林となる

396mピークは迂回

 ピークを超えて少し下ると唐突に林道終点に出てきました。 林道は右へと伸びていて、左は山道となっています。 左手を見ると、尾根沿いに道が続いているのでそこへ入っていきます。(下写真)

林道末端に出る

 ヒノキなどの植林帯となり、木々の間から白い山が見えています。(下写真)

宇連山(左)と大川入山(中央奥)

植林帯を通る

 鞍部で風が強いせいか倒木帯があります。 踏み跡は左へと迂回しているので、その通りに通っていけば問題ありません。(下写真)

倒木帯は迂回路へ

 この辺りはピークが多く上下動を繰り返しながら進みます。 しかし、昔からの道を利用しているのか、道はうまく付けられおり疲れません。 474.1mピーク手前から笹が出てきますが、刈られているので夏場でない限りは快適に歩けるでしょう。(下写真)

474.1mピーク手前から笹が出る

 ここで古いお地蔵様(小銭も置かれています)が、人知れず祀られていました。(下写真)

古いお地蔵様か?

 ここまで雪は全く見ていませんでしたが、この周辺では木の影などに雪が少しだけ残っていました。 今回の山域より10~20Kmほど北では大雪に見舞われて未だに孤立集落があるので、この辺りが雪の境目のようです。(下写真)

この辺りから雪が少しだけ

 474.1mピークに到着すると、四等三角点と「黒松峠」の点名が書かれたプレートがありました。(下写真)

四等三角点(474.1m)

 この辺りの長めの良い所で昼食をと思っていましたが、残念ながらよいポイントがありません。(下写真)

展望は無いので先へ進む

 先へと進み「黒松峠」へと降りていきますが、途中から広い道となり鞍部を通り過ぎますが、そこが「黒松峠」だったようです。 そこには丁度登ってこられたのか、単独の登山者が周りの様子を見ていました。(下写真)

黒松峠から広い道となる

 車が通れるほどの登山道を「浅間山」へと向かいます。 途中、珍しくリスを見かけますが、チョロチョロと逃げまわりますが、遠くに行く気配はなく、2mほど離れた木に登りこちらの様子を伺っています。(下写真)

人懐っこいリス

 最近伐採したのか、ヒノキの植林帯を通り抜けて行きました。 鞍部には水たまりができていて、登山道が泥濘んでいます。(下写真)

伐採林脇を進む

水たまり

 そして緩やかな登りを登りつめると、展望のない「下の浅間山」に到着しました。(下写真)

下の浅間山

 すぐに「上の浅間山」へと歩いていきますが、前方にその姿が見えてきました。 この辺りはガイドブックには、展望がよいと書かれており期待していましたが、それも昔のことなのかすっかり木々が大きくなり、濃い林の中を抜けていきます。(下写真)

上の浅間山が見える

最後の登り

 最後の登りを進むと、山頂手前の右手に何かが祀られていました。 そのまま山頂へと登り詰めますが、山頂にも小さな石の祠が幾つか立っています。(下写真)

上の浅間山山頂

 山頂からの展望はあまり良くなく、北方面にある「城山」が間近に見えるものの、奥の白い山並み(南アルプスだったようですが・・・)は枝に隠れ気味でした。(下写真)

山頂からの展望は僅か

枝越しに南アルプスの山々(仙丈ヶ岳から光岳)

 山頂は風邪が吹いていますが、日の当たる祠の影で昼食休憩としていきます。 暫くすると、先ほどの登山者も山頂に来られ優れない展望を眺めていました。
 暖かいラーメンとおにぎり、それに今回もみかんを食べた所で、炭焼田トンネルへと下山します。(下写真)

ここから炭焼田トンネル方面へ

 相変わらず県境稜線には踏み跡がありますが、メジャーなコースではないので若干踏み跡が薄くなります。 途中、西黒田和麺へと向かう分岐を通りすぎて行きました。(下写真)

この辺りの標識は全てこの看板

踏み跡は思ったよりも濃い

 その先で問題が起こります。 左右に分岐があり、行き先を示した看板が立てかけてあります。 「城山」方面へと向かうので、直進して行きますが、いきなり踏み跡が薄くなりました。(下写真)

ここで城山と的場の分岐(城山方面へ)

左が城山方面

薄い踏み跡となり薮が濃くなる

 更に進むとヤズが出だしたので、これはおかしいと先ほどの分岐へと戻ります。 地図で確認し、一旦的場方面の踏跡へ進みますが、尾根が異なるので再度先ほどの分岐へと戻りました。
 ここからは慎重に「城山」方面へと向かい、右手を確認しながら進んでいくと、途中に幾つかのテープと右奥に向かう薄い踏跡があります。(下写真)

この分岐を見逃していた(右手に)

 何のことはなく分岐を見落としていましたが、ここは迷う可能性が高いところでしょう。 道を進むと踏跡もしっかりして来て、一安心です。 明確な尾根となり、そこを降りて行くと、右手に伐採された斜面とその先に建設中の第二東名が見えてきました。(下写真)

建設中の第二東名手前からの展望

 ここからは、先ほどは樹林に邪魔されてよく見えなかった南アルプス深南部の山々がよく見えていました。(下写真)

南アルプス深南部の山(黒法師岳・大無間山など)

建設中の第二東名とジャンクション

 展望を見ながら更に進むと、唐突に右下に林道が現れて驚かされます。 その林道の上を道は続いていますが、細い道なので林道に落ちないよう気をつけて進んでいきました。(下写真)

林道の上に出る

 その林道に一旦降りていきますが、その先に怪しげな景色が見えてきました。(下写真)

一旦林道へ

この標識は意味なし

 看板標識には、城山は左手に入るように書かれていますが、その先で山が無くなっています・・・。 呆気に取られながらも、巨大な構造物の上に建って周りを眺めていきます。(下写真)

この先は工事現場・・・

この先は通行不能に

 どう見ても、工事現場を通過しないと対岸の尾根に辿り着けそうもありません。 幸い日曜日で工事現場は静まり返っていますが、勝手に進入するわけにも行かないので、暫く考えた上で先ほどの林道で下山する事にしました。(下写真)

西側の展望(第二東名の道)

林道から目的の斜面を望む

諦めて下山か?

 同乗者に携帯(目の前にアンテナが建っていました)で連絡しますが、相手の電波状況が悪く状況がうまく伝わりません。 暫く降りて行くと、高速道路の高架下を抜ける道があります。
 これを通って行けば、対岸の山に取りつくことが出来そうなので、心変わりして北へと向かいました。(下写真)

道路下をくぐった先から取り付く

 長いトンネルを抜けると、予定の324mピーク方面へと延びる林道があります。 その林道に入ると道はすぐに伐採林で埋まるので、右手の斜面に取り付いて適当に登っていきます。(下写真)

ここを登る

 倒木(伐採林)が多く、斜面もキツ目なので苦労しながら登っていきますが、上部は見えているので安心できます。 一気に登り尾根に到着すると、尾根の末端方面から広い道が通っていました。
 尾根をピークに向かって歩いていきますが、踏み跡が薄くなります。 下山予定の尾根が前方に見えてきたので、ピークへは登らずにトラバースして下山尾根へと向かいます。(下写真)

古い道が尾根沿いに続く

ここをトラバースした

 尾根に出ると、赤テープと最近の元の思われる鮮明な踏跡が続いていました。(下写真)

赤テープと明確な道

 ここからはテープと踏跡を辿って降りていきます。 そして斜面をつづら折れに降りて行くと、下から車の走行音が近づき、旧道へと出てきました。(下写真)

テープを辿って下山

旧道に出てきた

 峠に出るものと思っていましたが、実際には静岡県寄りに出てきます。 旧道を愛知県方面へと向かい、炭焼田峠を見たところで、再度同乗者に連絡し無事迎えに来てもらいました。(下写真)

炭焼田峠

右が炭焼田トンネル、左が旧道

今回の反省点は、
・道迷いは許容範囲だと思います。 おかしいと思った所で、面倒でも引き返したので、登り返しも少な目で済みました。

 次回ですが、また奥美濃の雪山を予定していますが、距離が長いので実施出来るかは、雪の状態次第です。(幸い、こちらの大雪の影響は軽微だったので、山も問題ないと思います)


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シラネアオイ

今晩は!
除雪疲れです!
4日間連続の降雪に悲鳴をあげていますよ!!
by シラネアオイ (2014-02-19 23:56) 

mimimomo

おはようございます^^
元気を回復されて良かったですね。
最初のところは山一つずつでもハイキングできそうな、連なりなんですね。わたくしだったら、一日一つだわ^^
最後の方が道に迷いやすいようで、でもやはり登山は慣れですかね。
結局、直ぐ引き返したほうが安全だって、ベテランだからそう考えられるのですよね。
富士山に見守られながらのような、富士山がよく見える登山道、気持ちいいでしょうね~
風が強かったようですが、お天気も良くて何よりでした。
by mimimomo (2014-02-20 06:56) 

旅爺さん

山上からの眺めは素晴らしいですが、体調が回復したばかりで7時間はきつかったでしょう。この界隈は各地みたいに豪雪は無かったんですね。
by 旅爺さん (2014-02-20 09:14) 

テリー

体調を回復されて良かったですね。天気にも恵まれて、眺望がすばらしい登山で、十分に楽しまれたことでしょう。
by テリー (2014-02-20 13:29) 

おど

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 元気というか 、ほぼ前の状態に戻りました。(苦笑) 尉ヶ峰と富幕山の縦走コースは、ハイキングコースとなっているのでよく歩かれているようですね。
 後半は、見るものも少ない(浅間山だけですね)ので物好きが訪れる所のようです。
 浅間山は、名前の通り富士山信仰の山ですが、今は富士山が見られなくなっていました。

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 時間はあまり関係ありませんね。 どちらかと言うと標高差が聞いてくるので、今回は楽な方でした。 今回のコースは雪がありませんでしたが、同じ浜松市でも北部は豪雪だったようですよ。

テリーさん、コメントありがとうございます。
 天気は良かったのですが、風が強すぎでしたね。 杉や檜が大きく揺れていたので、上から枝が落ちてこないかと気が気ではありませんでした。

by おど (2014-02-20 21:17) 

ひろたん

体調がもとにもどり・・・
良かったですね。
最近は雪で通勤も大変でした。
慣れていない雪は困りますよね。
お天気で良かったですね。またもや健脚で
凄いです^^
by ひろたん (2014-02-22 08:35) 

nousagi

早い回復ですね。
病み上がりは軽めにと考えますが
容赦ないですね。(笑)
姫街道のほんの一部は歩いたことがありますが
昔のお姫様は大変だったんですね。(^^)
by nousagi (2014-02-22 09:50) 

tochimochi

体調も回復されて何よりです。
素晴らしい天気で最高の登山日和ですね。
でも風が強かったですね。私のところもそうでした。
この辺はあまり降らなかったのでしょうか。

by tochimochi (2014-02-23 15:08) 

おど

ひろたんさん、コメントありがとうございます。
 ご心配をお掛けしましたが、体調は完全に回復しました。 その替り、花粉にやられ始めましたが・・・。 前回の大雪の日は、雪用の登山靴で出勤しました。 すごく目立っていましたが・・・。(笑)

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 病み上がりは前回のトガスなので軽めでしたよ。(笑) 姫街道、江戸からの道なので所々に残っているようですね。

tochimochiさん、コメントありがとうございます。
 風は兎も角、天候は最高でした。 この辺りは海岸沿いなので、雪はめったに降りませんね。 今回も雨だったようで、地面はしっとりと濡れていましたね。

by おど (2014-02-23 20:15) 

joyclimb

良い天気ですね! 澄んだ青空が素晴らしい。
富士山の眺めも良いですね。
by joyclimb (2014-02-23 21:47) 

OJJ

白い富士山の見える景色って良いな~青空も素晴らしい~
by OJJ (2014-02-24 21:40) 

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