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[登山] 夏の火打山・妙高山登山 [登山]

 今回は、天気の関係で太平洋側の山へは行けそうもないので、日帰り遠征で新潟県の「火打山(ひうちやま)」と「妙高山(みょうこうさん)」に登ってきました。
 とは言え、残念ながら雲が多く山頂からの展望はありませんでしたが、花の多い道を歩け楽しむことが出来ました。 また、日本海も間近に見られ今までにない景色を望むことが出来ました。

天狗の庭から池塘と火打山のパノラマ

夏の火打山・妙高山登山
日付2014年08月05日(火)
天気晴れのち曇、下山時小雨
山域妙高連峰
場所新潟県妙高市大字杉野沢
距離23.3Km
累積標高+2127m -2127m
時間10時間30分
人数1名
撮影枚数763枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
265枚 (SONY DSC-TX300V)
000枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)

B(標高差大、岩場注意)

概略 。
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:401310m0.0Km笹ヶ峰駐車場 出発
07:15 (00:35)1589m2.1Km黒沢橋
08:10 (00:55)2063m3.8Km富士見平分岐
08:45 (00:35)2119m5.5Km高谷池ヒュッテ
09:10 (00:25)2124m6.3Km天狗の庭
09:40 (00:30)2290m7.3Km雷鳥平
10:05 (00:25)2462m8.2Km火打山 昼食休憩
10:30 (00:25)2462m8.2Km火打山 出発
11:15 (00:45)2123m10.8Km高谷池分岐
11:40 (00:25)2171m11.7Km茶臼山
12:00 (00:20)2023m12.8Km黒沢池ヒュッテ
12:15 (00:15)2148m13.3Km大倉乗越
12:40 (00:25)2047m14.1Km長助池分岐
13:40 (01:00)2445.9m14.9Km妙高山 休憩・南峰
14:05 (00:25)2445.9m15.3Km妙高山 出発
14:40 (00:35)2055m16.2Km長助池分岐水場
15:10 (00:30)2148m17.0Km大倉乗越
15:20 (00:10)2023m17.5Km黒沢池ヒュッテ
15:55 (00:25)2063m19.4Km富士見平分岐
17:10 (01:15)1310m23.3Km笹ヶ峰駐車場 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20140805_map.jpg

 8月に入って不安定な天気が続き、当初予定していた南アルプスの中部周回の計画も断念することになりました。 しかし、このまま休み中に自宅で悶々としていても仕方がないので、比較的天気が安定している日本海側の山に登ることにしました。

 今回は先月登った浅間山から更に奥となるため、自宅から3時間半から4時間と見て3時前には出発します。 それでも7時前後の登山開始となるので、日の長いこの時期にしか難しそうです。

 浅間山では、初めての群馬県の山へ登ったことになりますが、今回は初めて新潟県の山となります。 登山口となる「笹ヶ峰(ささがみね)」の駐車場へは、妙高高原ICで降りて県道39号線を西へと向かいました。
 杉野沢の集落までは良い道ですが、その奥へは林道を走ることになります。 つづら折れの道を登って行くと、スキー場のリフトが見えてきて名前も知らない遠くの山が見えてきました。

 終始舗装路となるので、思ったよりも早く笹ヶ峰の駐車場に到着します。 平日ですが、流石に百名山と言うだけ合って既に沢山の車が駐車しており、登山者の姿も見受けられました。(下写真)

笹ヶ峰駐車場

 朝方は予報通りの良い天気となっていますが、午後から下り坂の予報となっているので、トイレに寄ってから早々に出発します。(下写真)

朝の妙高山

 駐車場の脇に登山口があるので、そこから木道を歩き始めました。(下写真)

火打山・妙高山登山口

火打山・妙高山案内図

木道が続く

 木道ということで快適に歩いて行けますが、登山道と言う感じではありません・・・。 程なく右手に遊歩道との分岐となりますが、直進して「火打山」方面へと向かいます。(下写真)

遊歩道分岐(直進)

 ひたすら木道を歩いていきますが、2箇所ほど小さな沢を飛び石で渡ります。 その沢の水にタオルを浸して行きますが、朝の時点でそれほど暑いわけではありませんでした。(下写真)

何度か沢を渡る

良い雰囲気の道が続く

 前方から水音が聞こえてきます。 手前の木の根を登ると、その先に大きな沢が現れました。(下写真)

水音が近づく

 ここが黒沢川を越える所で、立派な木の橋が掛かっています。(下写真)

黒沢橋

 橋を渡り沢沿いの道を進むと、右手に小さな滝に水が勢い良く流れています。 ここまで傾斜も緩く快適に歩けますが、ここから次第に登りとなりました。(下写真)

ここから登りとなる

 先行する登山者数名を抜いて順調に標高を上げて行くと、ここまでほとんど見る事のなかった花が見られ始めました。(下写真)

クルマバナ?

オトギリソウ

周辺説明文

 気持ちのよい樹林が続きますが、十二曲り(じゅうにまがり)と呼ばれる急登に差し掛かります。 途中で気が付きますが、12分の1から12分の11までの標識が曲がり角に立っています。(下写真)

十二曲りの登りへ

 角を曲がる度に、後方の景色がよくなります。(下写真)

ウツボグサ

北アルプス 朝日岳(中央奥)、手前に薬師岳

 この日は途中の高速道から見る北アルプスも雲に覆われていましたが、この時間はまだ低い山は顔を覗かせていました。 十二曲りの上部に到着すると、一旦傾斜は緩み右手に外輪山を望みながら奥へと向かいます。(下写真)

左奥に外輪山の三田原山が見える

 傾斜が緩むと、この所の雨で泥濘んだ道となります。(下写真)

泥の道・・・

傾斜が緩む

 更に奥へと入って行くと、再度植生が変わります。(下写真)

周辺説明文2

右奥がオオシラビソか?

 それに応じて花の種類も、めまぐるしく変化して行きました。(下写真)

オオバミゾホオズキ

 岩も多くなり、歩く人も多いのか滑りやすい道が続きます。(下写真)

滑りやすい岩場の道

ミヤマツボスミレ

 ここまで直射日光も防げる樹林帯を歩いてきましたが、いつの間にか森林限界近くまで登っていたのか、灌木帯となってきました。(下写真)

視界が開ける

 コースの前半部分は9割方が木道や木の階段となっていました。 その為、出発から一時間半ほどで富士見平の分岐に到着しました。(下写真)

富士見平分岐

上信越高原国立公園・特別保護地区の説明

 ここからは名前の通り富士山が見えるようですが、雲に遮られ遠望は効きませんでした。 直進すると妙高山へと向かいますが、時計回りの周回コースを予定していたので、まずは左の火打山方面へと向かいます。(下写真)

前方には黒沢岳

 右手に「黒沢岳」を望みながら、その中腹をトラバースしていきます。 湿地帯が近づきまた植生が変わります。(下写真)

三田原山方面

モミジカラマツ

サンカヨウの実

 ここでも数名の登山者を抜いていきます。 黒沢岳の中腹を抜ける道を登って行き、ピークを乗り越した先からは、前方に火打山や焼山の姿が見えてきます。 この道も斜面から水が湧き出すためか泥道が多く、石にも泥水が掛かり手足とも泥だらけとなっていました。(下写真)

右から火打山・影火打・焼山

黒沢岳をトラバース

ここも泥の道・・・

 左手前方に、三角屋根の建物が見えてきました。 それが向かう高谷池ヒュッテの様です。 この辺りからは、左斜面の展望が広がり遠くまで見通せますが、先ほどより雲が多くなってきています。(下写真)

遠くに高谷池ヒュッテが見えてきた

湿原帯に

イワイチョウ

白馬岳方面(左)は雲の中

 湿地帯の道となると、また木道が続いていました。 左右に咲く花々を見ながら、奥へと歩いていきます。(下写真)

ハンゴンソウ

ゴゼンタチバナ

シロニガナ

後ろを振り向く

ヤマブキショウマ

 前方に先ほどの三角屋根が大きく見えたかと思うと、洒落た佇まいの高谷池ヒュッテに到着しました。(下写真)

高谷池ヒュッテ

 小屋前の休憩ベンチには、2人ほどの登山者が休憩していますが、思ったよりも人は少なめです。 奥のテント場にも2つほど張られているのが見えるので、ピストンで火打山へ登られているのでしょう。 今回は先も長いので、休憩は取らずに火打山へと向かいます。(下写真)

火打山に向かう

 この辺りは湿原帯が続きます。 高谷池の周りを反時計回りで廻り込むように木道が続いており、そちらへと向かうとすぐに黒沢池・妙高山と火打山との分岐がありました。(下写真)

高谷池1

?1

黒沢池との分岐

 火打山へと登った後は、ここまで戻り妙高山へと向かうことになります。 分岐の場所を覚えておき、そのまま直進していきます。 池を見ながらぐるりと回りこんでいくと、丘への登りとなりました。(下写真)

高谷池2

高谷池3

 丘に登るに連れ、後方に2つのピーク(双耳峰)を持つ妙高山が見えてきました。(下写真)

ミヤマキンポウゲ

この上にお花畑が

後方奥に妙高山が見えてきた(手前右が黒沢岳)

シラネニンジン

 丘の上に登ると木道となっており、周りはお花畑となっており、ミヤマキンポウゲの黄色とイワカガミやハクサンコザクラのピンク、それにアオノツガザクラの白(薄い黄色)などに彩られています。(下写真)

湿地の様子(白いのはイワイチョウ)

お花畑1

イワカガミ、後にツガザクラ

ミヤマキンポウゲ2

ハクサンコザクラ(もう終わり)

アオノツガザクラ

 一年ぶりに見るハクサンコザクラを愛でながらゆっくりと歩いて行くと、再度湿原帯に出ました。 前方の視界が広がり、火打山が大きく見えてきます。(下写真)

前方に火打山が大きく

ヨツバシオガマ

 ここが「天狗の庭」と呼ばれる所ですが、対岸奥に見える溶岩?の岩場が名前の由来でしょうか?(下写真)

天狗の庭1

天狗の庭2(白いのはワタスゲ)

 この前の乗鞍岳でも見ましたが、終盤となるワタスゲが風に揺られて良い景色です。(下写真)

湿地帯を抜けて山頂へ

天狗の庭から火打山のパノラマ

?2

ワタスゲの群生

火打山が雲に包まれる

クロトウヒレン(蕾)

 歩いている間にも、次第に山頂がガスに覆われていきます。 この湿地帯を抜けると、火打山の尾根へと登っていきました。(下写真)

天狗の庭全景

 尾根に乗ると右手に、それまで見えなかった日本海側の展望や未踏の東北の山々が広がっていました。(下写真)

山頂方面を望む(右下は雪渓)

ヤマハハコ

上越市方面

未踏の東北の山々

  まだ雪渓が所々にあり、白いモヤをあげていますが、登山道上に残っていないので問題とはなりません。 しかし、尾根沿いは雪解けが遅かったのか、色々な花が見られました。(下写真)

ウメバチソウ

エゾシオガマ

コウゾウリナ

マルバダケブキ

 この辺りで、学生と思われる若い20~30名ほどの登山者とスレ違います。 どの登山者も軽装なので、小屋からのピストンでしょうか? ライチョウ平へと登っていきますが、花が多いのとそろそろ疲れが出てきたので、歩みが遅くなります。(下写真)

ライチョウ平へ登る

クロトウヒレン

?3

マルバダケブキと蝶

妙高山を望む

ヒメシャジン

上空に雲が湧き出した

ヤマオダマキ

上部から天狗の庭を望む

 急斜面をつづら折れに登ると、ライチョウ平と呼ばれる広場に出てきました。(下写真)

急登となる

ミョウコウトリカブト?

ライチョウ平

 名前の通り、この辺りにはライチョウの生息地らしいのですが、今回も見当たりませんでした。 また周囲を望むと、次第にガスが下から上がって来ています。(下写真)

海が広がる

ガスが下りる・・・

海岸線が

ミヤマシシウド

 ここまで、それほどの急登はありません。 岩場を通りすぎて山頂が近づくと、最後の登りは木道となりました。(下写真)

山頂ヘの最後の登り

ウサギギク

オタカラコウ

最後の展望・・・

木道を登る

 木道を登り切ると、火打山の山頂に到着しました。(下写真)

火打山山頂

 しかし、山頂部はすでに雲の中となっていて、残念ながら展望は得られませんでした。 それでも、風になびいた雲の合間からは、日本海方面の街並みや海が見えています。(下写真)

雲間から微かな展望

 ここまで3時間半ほどで到着しましたが、予定通り早めの昼食休憩としていきます。 微かに見える展望を見ながら、食事をして行きますが、展望も無くこの後も長いので食事後は早々に出発します。
 先ほどの分岐までは、来た道を戻ります。 疲れも少しは取れたので、テンポ良く木道を降りていきます。(下写真)

ライチョウ平(手前)と雷菱

 天狗の庭や湿原帯の花を再度眺めながら降りて行くと、45分ほどで先ほどの分岐に到着すました。 ここで妙高山方面へと左手の木道へと入って行きます。(下写真)

?4(ムカゴトラノオ?)

 こちらの道も良く歩かれていますが、相変わらず泥道が見られます。 妙高山の手前にある黒沢池へと向かうことに鳴りますが、その手前に「茶臼山」が立ちふさがります。 しかし、それほど標高差はないので、暫く樹林帯を登ると展望の良い稜線上に出てきました。(下写真)

茶臼山手前からの展望(左奥に佐渡島)

茶臼山への道

?5

 上越方面の展望を見ながら歩いて行くと、程なく茶臼山の山頂に到着します。(下写真)

茶臼山山頂(展望なし)

 しかし、標識がないと通り過ぎそうな山頂で、展望もありません。 ここからは黒沢池へと降りていきます。(下写真)

イチヤクソウ

 前方に妙高山と、その手前に黒沢池や黒沢池ヒュッテが見えてきました。(下写真)

黒沢池(中央)、黒沢池ヒュッテ(左)、雲の中に妙高山

茶臼山付近からのパノラマ

クルマユリ

?6

 見晴らしの良い道を降りて行くと、右手に残雪が残った池の縁を歩いていきます。 そしてベンチの並ぶ黒沢池ヒュッテに到着しました。(下写真)

珍しい形の黒沢池ヒュッテ

 当初の計画では、前日から登り始め、ここに一泊してゆっくり周回の予定もありましたが、天気が悪くなり日程の関係から日帰りとなってしまいました。
 この日もそれなりに暑く、水の心配はありましたが、いざつなればこの小屋でペットボトルのお茶ぐらいは買えそうです。 まだ余裕はあるので、道標にしたがって妙高山へと登っていきます。(下写真)

妙高山へ向かう(分岐を直進)

 登山道に入って間もなく左手に、三ツ峰方面への下山路?があります。 ここは直進して妙高山手前の大倉乗越へと登っていきます。(下写真)

すぐに三ツ峰分岐(ここも直進)

キヌガサソウ

 ここが帰路に一番つらい登りになるのは分かっていますが、ここに来て朝早くから長時間の運転とここまでの疲れからバテの症状が出始めました。 15分ほどで、数名の登山者が休む大倉乗越に到着しました。(下写真)

大倉乗越

 ここからは目の前に妙高山が見えていますが、今から向かう険しい道も良く見えています・・・。(下写真)

目前に妙高山

 この大倉乗越は外輪山の一部となるので、右手の稜線に沿って妙高山との鞍部へと向かいます。 まずは、急斜面の鎖付きの岩場を降りていきますが、それほど危険ではありません。(落石注意) 少し下ると、その先は鞍部まではトラバースしていきました。(下写真)

急斜面をトラバース

 トラバース道は草が生い茂っていて左下がよく見えませんが、滑ると危険だと言うことは分かります。 その斜面下に長助池が間近に見えてきて、その奥には近くの街並みも見えていました。(下写真)

長助池

こんな感じの道が続く

 途中、ザレた道もあり慎重に通過します。 先ほど見た長助池との分岐が近づくと、前方から水の音がしてきます。 澤野上部に残雪が残っており、雪解け水が沢を流れています。 ここを渡りますが、雪渓は溶けていてスノーブリッジは崩壊寸前なので、石の上を対岸へと渡ります。 ここで顔を新居、タオルを濡らしてさっぱりしていきました。(下写真)

雪渓水場

雪渓の縁を歩く

 程なく長助池との分岐に到着すると、最後の急登の始まりとなります。(下写真)

長助池分岐

 涸れ沢と思われる残雪の残る石の多い急斜面を進んでいきますが、湿っているのでスリップ注意で登っていきます。(下写真)

残雪を通り涸れ沢の登りに

ここから急登

 この辺りで下山中の方を見かけますが、狭い道で石も多いので上部からの落石に注意を払いながら進みました。 長い登りが続くため、行きを整えながら登って行きますが、中々山頂が見えてきません。
 周囲は樹林帯で展望はありませんが、樹間からはガスが登っているのがわかります・・・。 暫く登ると上部が明るくなり、山頂周辺と思われる岩峰が見えてきました。(下写真)

山頂の岩場が見えてくる

 稜線も見えてきますが、最後まで岩が多い道で全身運動で登ることになります。(下写真)

岩の道を登る

 巨大な岩が並ぶ稜線に出ますが、案の定周りの展望は白一色です・・・。(下写真)

ここから稜線沿いに

 稜線沿いに進むと、岩に挟まれた洞窟状の先に祠が見えてきました。(下写真)

北峰手前に祠

 写真を撮り手前の分岐から山頂方面に向かうと、すぐの所が三角点のある山頂でした。(下写真)

妙高山山頂(一等三角点)

 山頂の岩場の上に登り展望が見られるのを休憩しながら待ちますが、かろうじて先ほどの外輪山方面が望める程度でした。(下写真)

一瞬のガスの晴れ間

 休憩中、おやつの果物入りゼリーを食べていきますが、南にもう一つピーク(南峰)があるので、食べ終わった所でそちらへと向かいます。(下写真)

奥に南峰

日本岩

 日本岩と標識のある大岩を通り抜けると、5分ほどで妙高大神が祀られた南峰に到着しました。(下写真)

南峰(妙高大神)

妙高大神

 山頂付近は、火山性の岩がたくさんありますが、マナーの悪い人(子供?)が多いからか、岩を削って名前などが掘られているのを幾つか見かけました。
 暫く雲の様子を見ていきますが、晴れそうも無く展望はないので、諦めて下山を開始します。(下写真)

展望はなし・・・

 登りでは何人もの登山者を抜いていたので、下山では落石を起こさないように慎重に降りていきます。 何とか分岐まで降りてくると、その先にある水場で念の為に水を調達していきます。 ここからが辛い大倉乗越の登り返しとなりました。(下写真)

山頂は雲の中だが下はそうでもない

 15時頃になると、雲が晴れて山頂も望めるようになりますが、こんなに遅い時間まで山頂に留まる事は出来ません。(下写真)

晴れ間が望む

 途中、黒沢乗越手前で、2名のトレラン姿の人に追い越されます。 乗越まで登ると後は下り基調となるので一安心です。(下写真)

黒沢池から下山

 黒沢池ヒュッテに到着すると、青空が覗いていました。(下写真)

束の間の晴れ間

 黒沢池や周辺の湿原帯を右に見ながら、丘へと登っていきます。 前方には、小屋泊の登山者も登っていました。 この辺りもワタスゲが多く、途中までは登りとなりますが気持ちのよい歩きとなりました。(下写真)

ワタスゲも終わりか

黒沢池近影

 広い湿原帯で後ろを振り向くと、小屋の脇の鞍部の先に、最後となる日本海側の景色が望めました。(下写真)

最後の展望

 しかし、下山する南方面は黒い雲も湧き出して天気は下り坂のようです。(下写真)

天気は下り坂

 湿原帯では、ワタスゲの他にチングルマが見られますが、すでに遅いようで花はありませんでした。(下写真)

チングルマ

湿原帯を歩く

 登山道の両脇が笹原となりますが、最近刈られたばかりなのか滑りやすい笹の葉が木道を埋め尽くしています。(下写真)

刈られたばかりの笹

木道が続く

 程なく黒沢の上流に出合うと、木橋を渡り富士見平へと登っていきます。 この当たりには、ハクサンフウロも咲いており、これでこの時期この辺りで見られる花はすべて見られたようです。(下写真)

ヨツバシオガマとキンポウゲ

ハクサンフウロ

丸太橋で沢を渡る

 傾きかけた木橋を渡ると、最後の登り返しとなりました。 樹林帯へと入って行くと、木の根や泥の多い道となります・・・。(下写真)

丘を抜ける

ここも泥道

 暫く登って行くと下りとなり、その先で朝通った富士見平の分岐に到着しました。(下写真)

ここまで来れば後は下り

 ここからは下り道となりますが、岩も多くすべりやすいので無理せず疲れた足に負担をかけないように降りて行きました。(下写真)

下に乙見湖が見える

 上空に黒い雲がかかり始めると、晴れ間も見えますがポツポツと雨が降ってきました。(下写真)

晴れ間はあるが雨が降る

 幸い樹林帯の中ということとすぐに止んだので、雨具を着るほどではありませんでした。 そして、十二曲りの急坂を下り終えると、木道が永遠と続く道となり、段差に苦労しながらも、予定通り山頂から3時間ほどで駐車場に到着しました。

木道をひたすら降りていく

今回の反省点は、
・遠征ということで、車の運転疲れのある中、飛ばし気味で登ったので、後半バテ気味でした。 距離や標高差は兎も角、余裕を持って一泊で行くべきだったと思いました。

 次回ですが、 週末は台風の通過に伴いどこへも行けなかったので、一週間お休みとなります・・・。 次週は、白山か南アルプスの天気のよい山域に向かう予定です。


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コメント 16

コメントの受付は締め切りました
よしころん

今年はどこもワタスゲが当たり年だったようですね^^
ウメバチソウも咲き始め・・・
あぁ夏が行く。
by よしころん (2014-08-10 15:15) 

mimimomo

こんにちは^^
懐かしい^^ 出発時刻がかなり違うとは言え、日帰りとは恐れ入ります。わたくしたちは
11時過ぎが出発ですが、二泊三日です。火打山まで行かず一日目は高谷池ヒュッテ泊まりで、翌朝火打ちへ登って、、、しかし驚く健脚(前から分かっていますが^^)
日帰り!何度でも感嘆するわたくし。
by mimimomo (2014-08-10 16:03) 

旅爺さん

山の一人旅で23㌔では相当速足だったでしょう。
写真撮りながらはギネス並みの凄い記録ですよ。
でもこうして写真を見てると昔が懐かしくなって行きたい気持ちです。
by 旅爺さん (2014-08-10 17:29) 

joyclimb

火打山・妙高山を1日で登って降りる、健脚ですね!
私は、以前に1泊2日で登りました^^;
この時期の標高の高い山頂は、
気温が上がると雲に覆われることが多いですね。
山と海がある風景、雄大です!!
by joyclimb (2014-08-10 18:10) 

makiwarikun

百名山ゲッターとしては、この両山は必ず制覇しなければなりません。コースタイム12時間くらいなので、4~5年前なら私も日帰りでチャレンジしたでしょうけど、今なら間違いなく高谷池ヒュッテ泊ですね。相変わらず健脚ですね~。
by makiwarikun (2014-08-10 18:46) 

おど

よしころんさん、コメントありがとうございます。
 ワタスゲの当たり年、その通りですね。 ウメバチソウは夏の終わりですか・・・。 まだ早いような。(笑)

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 正直、日帰りではキツいコースですね。 登り始めの時間が遅いのと、後半の登り返しがきつかったです・・・。 一泊して、焼山へも行ってみたかったのですがねぇ。

旅爺さん、コメントありがとうございます。
 23Kmで10時間半なので、それほど速くはありませんよ。 出だしから体調も万全では無かったようですし、夏場はやはり辛いですね。 それに写真撮りながらだと、一割減ですね。

joyclimbさん、コメントありがとうございます。
 夏山にガスはつきものなので、諦めが肝心です。(笑) 標高が高くて、朝早くであれば良い天気の事もありますが、今年は異常気象なのか湿気が多くてそれもありませんねぇ。

makiwarikunさん、コメントありがとうございます。
 今回も、百名山ということは、行き先を決めてから知りました。(笑) 取り敢えず、この辺りの山域で交通の便が良さそう(ICから登山口が近くて集会できるコース)なところを選んだら、という感じです。
 自分も、翌日の天気が良ければ泊まって行ったでしょうね。 今回展望がいまいちだったので、また来年にでも雨飾山と焼山を登ろうかと思っています。(その場合は泊まりでしょうかね)
by おど (2014-08-10 19:23) 

OJJ

やっぱりな~おどさんは100%バケモノと決定!
昨年のmimimomoさんの記事読んで行きたい山にマークはしていたのですが、アップダウンの多い2泊3日コースを日帰りとは・・絶句)
 おまけに写真が1000枚・・手にクマみたいな毛が生えている?
by OJJ (2014-08-10 22:16) 

たそがれ高洋

長時間の車の運転、そしていつもの超人歩き。
展望は優れなかったものの、天気読みの勘の良さ。
感心しますし、お疲れ様でした。
懐かしいコースで、自分は天気に恵まれず半分は雨でした。
一泊二日で、ガスと泥んこで滑りやすい道を強く記憶してます。
黒沢池周辺ほか湿原は本当にいい眺めですね。
by たそがれ高洋 (2014-08-10 23:19) 

g_g

毎度のことながらロングコースの日帰りには頭が下がります・・・
今回は特に花の種類を多く見られたようですね。
by g_g (2014-08-11 12:10) 

nousagi

もう驚かなくなりましたが(笑)
一般的には一泊コースですよね。
そろそろお花も終盤ですか。
一度は行きたい山ですが
なかなかタイミングが合いません。
いずれは・・・。(^^)
by nousagi (2014-08-12 09:29) 

おど

OJJさん、コメントありがとうございます。
 そういえばmiminonoさんの記事がありましたね。 一般的には一泊で巡るようですが、若く?健脚の方は焼山を含めた日帰り周回としているようですね。(速度的にはトレラン並となりますが) 自分も天気が良ければ一泊でそのコースをと思っていましたが・・・。

たそがれ高洋さん、コメントありがとうございます。
 車の運転も3時間を超えると流石にきついですね。(多分4時間が限界です 笑) 更に帰りのこともあるので、あまり無理はできません。 ガスは兎も角、泥道は嫌ですね。 石灰岩の山ではないので、通る人が多いのが泥道の原因でしょうね。(湿地帯ということもあるのでしょうが)

g_gさん、コメントありがとうございます。
 ロングコースだけに、花は一杯見られましたね。 時間は掛かりましたが、変化が大きいコースだったので、歩いていて面白かったです。(帰りの木道はウンザリですが・・・)

nousagiさん、コメントありがとうございます。
 雪解け後の花は終盤ですね。 これからは秋にかけて咲く花が多くなってくるのでしょう。 この山域も登山口までの時間と山の特徴は分かったので、秋以降も来ることがあると思います。

by おど (2014-08-12 12:38) 

テリー

いやー、すごい鉄人ぶりですね。どちらの山も一度は、登って見たい山ですが、少し、アクセスが遠いので、いつになるやら。
by テリー (2014-08-12 12:57) 

山子路爺

北信5岳……何処も登っていませんです。
あ昨日も妙高、戸隠がすぐそこに見えているのに時間が無くて……。

by 山子路爺 (2014-08-13 20:57) 

tochimochi

湿原のある山はいいですね。
ワタスゲのそよぐ風景は絵になります。
日帰りで妙高、火打を歩かれるとは相変わらずの健脚です。
天気も持ってよかったですね。

by tochimochi (2014-08-14 17:08) 

ひろたん

1回、行ったことがあり
懐かしいです^^
湿原、三角山の小屋ですよね。
お天気も良くて・・
こんなに健脚な歩きはしていません^^;
by ひろたん (2014-08-16 15:48) 

ひろたん

六角形でしたか?
小屋は間違いました。
by ひろたん (2014-08-16 15:51) 

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