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[登山] 南アルプス 上河内岳・茶臼岳・易老岳日帰り縦走 [登山]

 今回は、以前から温めていたプランで交通の関係から行けなかった、南アルプスの「上河内岳(かみごうちだけ)」から「茶臼岳(ちゃうすだけ)」を経由して「易老岳(いろうだけ)」を日帰りで縦走してきました。
 朝方は良い天気で、聖岳(ひじりだけ)などがよく見えていましたが、南岳到着時には曇りだし、その後は予想通りの雷雨となりました・・・。 しかし、今回も色々な花が見られ、どこまでも続く縦走路を歩くことが出来て、充実した登山となりました。

関連リンク
 2011年09月11日 [登山] 南アルプス 光岳日帰り登山
 2011年07月10日 [登山] 南アルプス 聖岳日帰り登山

聖平から聖岳を望む

南アルプス
上河内岳・茶臼岳・易老岳
日帰り縦走
日付2015年08月04日(火)
天気晴のち曇、一時雷雨
山域南アルプス
場所長野県飯田市南信濃木沢
距離21.1Km
累積標高+2460 -2540m
時間10時間00分
人数1名
撮影枚数0692枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0331枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0159枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(長距離。標高差あり)
展望
(A:良い~E:なし)
A(この日はガスで展望なし)
見どころお花畑、絶景
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
06:15970m0.0Km便ヶ島 出発
06:45 (00:30)1092m2.1Km西沢渡
09:00 (02:15)2402m5.6Km薊畑分岐 10分休憩
09:25 (00:25)2291m6.1Km聖平
10:45 (01:20)2702m8.1Km南岳 昼食休憩
11:10 (00:25)2702m8.1Km南岳 出発
11:30 (00:20)2750m8.9Km上河内岳肩
11:40 (00:10)2803m9.1Km上河内岳
11:45 (00:05)2750m9.2Km上河内岳肩
12:30 (00:45)2524m11.5Km横窪沢分岐
12:45 (00:15)2604m12.0Km茶臼岳 5分休憩
13:20 (00:35)2505m13.2Km希望峰
13:35 (00:15)2524m13.8Km仁田岳
13:45 (00:10)2505m14.3Km希望峰
14:35 (00:50)2354m16.8Km易老岳
15:35 (01:00)1525m19.4Km面平
16:15 (00:40)883m21.1Km易老渡 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20150804_map.jpg

※登りの薊畑までと、下りの易老岳から易老渡までは、以前も歩いたコースなので、詳細は割愛します。

 久しぶりの南アルプス南部の山となります。 と言うのも、易老渡への道路が唯でさえ悪路なのですが、ここ数年の台風や豪雨でがけ崩れなどを起こして、その復旧工事中に工事関係者が土砂に巻き込まれ亡くなるという事故などもあり、通行止めの状態が断続的に続き中々行く機会が訪れませんでした。

 今年も6月に一時通行止めとなっていましたが、7月以降は天気にも恵まれ、今のところ通行止めとはなっていません。 そこで以前から計画していた、便ヶ島から「上河内岳」へと登り、稜線を「易老岳」まで縦走するコースを実行に移すことにしました。

 計画当初では、「聖岳」へも寄ろうかと計画していましたが、プラス2時間半と標高差も500mほどはプラスされるので体力的にも限界なので断念し、単純な周回コースとします。

 登山口となる易老渡や便ヶ島へは、以前「聖岳」や「光岳」に登った時に入っているので、自宅から3時間弱と見て3時に出発しました。 中央高速道を飯田ICで降りて、久しぶりに通る県道251号線と、そろそろ開通するはずの国道474号線を乗り継いで遠山の奥地へと向かいます。

 最後の集落を通過して発電施設まで降りて行くと、その先は相変わらずの悪路でした・・・。 石や倒木などに気をつけて奥へ進んでいくと、出発から3時間ほどで易老渡(いろうと)に到着しました。 思った通り駐車場は満車となっており、直前に到着したのか路肩の少ないスペースに止めようとしている車もありました。

 今回の出発点は奥の便ヶ島(たよりがしま)となるので、細い道をそのまま進んでいきました。 5分ほど進むと、舗装路となり、T字路をひだりに登ると広い駐車場に到着しました。 ここも車は多いのですが、まだ駐車余地はあるので奥へと止めていきました。

 早速出発の準備をしますが、今回は同乗者と一緒に来ているので、易老渡の駐車場に空きがあるようならと、そちらに移動するよう頼んでおきます。(下写真)

朝の茶臼岳方面

聖光小屋(休業中)

 出発しますが、まずは西沢渡(にしさわんど)へと以前も歩いた道を辿りました。(下写真)

西沢渡へ向かう

便ヶ島森林公園遊歩道説明

斜面を登る

トンネルをくぐる

 この遊歩道?は昔の汽車跡となっています。 以前は気が付きませんでしたが、一部に枕木が残っていました。(下写真)

枕木の残る昔の汽車跡

フシグロセンノウ

?1クマイチゴ

コアジサイ

前方に聖平と南岳

 登山者を数名追い抜き、30分ほどで西沢渡に到着しました。 ここで荷物搬送用のカゴで遊ぶ?女性登山者2名と男性1名を抜いていきます。(下写真)

西沢渡の木橋を渡る

荷物搬送用のカゴ

キツネノボタン?

 ここからのコースがわかりづらく、テープを頼りに右手から廻り込むように登っていきます。 石垣を通りすぎて小屋の横を通り過ぎると、急登の開始となりました。(下写真)

小屋を通り過ぎると本格的な登りに

長い登りの始まり

 一回登っているので、全体の構成(傾斜具合など)がわかっているので、一定のペースで登って行けます。 暗い樹林帯ですが、それなりに花が咲いているので撮影しながら登って行きました。(下写真)

?2

クルマバハグマ

?3キヌタソウ

セリバシオガマ

カニコウモリ

1800m地点

ハナチダケサシ

 2000m近くまで登ると植生が替り、高山帯の雰囲気が漂い始めます。 後方の山々が同じ高さに見え出すと、薊畑(あざみはた)の分岐点は近くです。(下写真)

薊畑手前

 そして薊畑のお花畑に到着すると、色とりどりの花に迎えられました。(下写真)

マルバダケブキ

イワオトギリ

ウメバチソウの蕾

ミヤマキンバイ

?4センジュガンピ

トモエシオガマ

薊畑のお花畑

タカネコンギク

イブキトラノオ

ウスユキソウ

ニガナ(種類不明)

 花に夢中で展望は二の次となっていますが、勿論展望も素晴らしく晴れ渡った青空に山々の絶景が見られました。(下写真)

南岳(手前)と上河内岳(中央奥)

笊ヶ岳(右奥)

光岳(中央)、加加森山(右)、易老岳(中央手前)、喜望峰・仁田岳(左)など

茶臼岳(中央)

聖岳を仰ぐ

 数名の登山者が景色を眺めており、聖岳へと向かう方が大半です。 自分は、ここから聖平と呼ばれる上河内岳との鞍部へと降りるはじめて歩くコースとなりました。 標識に従い、鞍部へと降りていきますが、ここも両側お花畑でゆっくり眺めながら歩くことになります。(下写真)

ウメバチソウ

エゾリンドウ(蕾)

聖岳はまた今度

タカネナデシコ

シナノキンバイ

聖平へ降りる

イワインチン?

ミヤママンネングサ

 途中、久しぶりに見るイブキジャコウソウが一面に咲いていたので、すかさず匂いを嗅いでいきます。(笑)

イブキジャコウソウ

?5

タカネコウリンカ

マツムシソウ

登山道沿いはお花畑

 花に夢中になりながらも徐々に下って行くと、下に聖平が見えてきました。(下写真)

聖平が見えてくる

ここもお花畑(タカネヤハズハハコ、マツムシソウ、イワオトギリなど)

 程なく聖平小屋との分岐に到着すると、小屋番と思われる方が花や景色を撮影していました。 ここまで快晴の天気ですが、そろそろ雲が湧き出してきています。 「上河内岳まで持つかな?」と思いつつ、まずは手前の南岳へと登って行きました。(下写真)

聖平小屋分岐

聖平からの聖岳

南岳へ向かう

 南岳へは、急登というわけでは無く徐々に登る道となりました。 この時間は、上河内岳方面へと向かう人も少な、静かな道を歩いて行きました。(下写真)

ミヤマキンポウゲ

徐々に登っていく

ゴゼンタチバナ

ミヤマカラマツ

 ひと登りすると、右からも尾根が迫ってきて、二重山稜となってきました。(下写真)

二重山稜となる

 そのまま尾根沿いに登って行くと、周囲の雰囲気が変わりハイマツ帯となってきました。(下写真)

ここからハイマツ帯に

 ハイマツの急登となりそこを登ります。 すぐに後方の景色が広がりだし、聖岳の後ろに隠れていた兎岳が見えてきました。(下写真)

急登を進む

ミヤマホツツジ

後方に聖岳と兎岳(左奥)

聖岳アップ

薊畑(上のガレ上部)

 石が転がる急登を登って行くと、前方に南岳が見えてきました。(下写真)

南岳はすぐそこ

 更に先へ進んでピークを通り過ぎると傾斜が緩み、右斜面がガレた稜線沿いとなります。 左に見える南岳の奥に、上河内岳も見えてきました。(下写真)

2561mピークを越えて(奥に上河内岳が見えてくる)

コバノコゴメグサ

ウメバチソウ2

ホソバトリカブト

上河内岳が近づく

ここからガレ縁を歩く

右斜面はガレ

 ガレの滑落に注意して歩いて行きます。 しかし、この時間になってガスが立ち上り初め、聖岳にはすでにガスが掛かっていました。(下写真)

トウヤクリンドウ

歩いてきた道を振り返る

聖岳にガスが登り始める

 山頂に向かって左寄りに歩いていきます。 この辺りは初夏まで雪渓の残る所なのか、チングルマなど高山植物が多く見られました。(下写真)

左に巻き気味に登る

チングルマ(実)

ヨツバシオガマ

ミヤマダイコンソウ

 花に夢中になり、気が付くとこちらにもガスが立ち込め始めていました。(下写真)

アッと言う間にガスに飲まれる

こちらにもガスが

 急かされるように斜面を登ると、ハイマツに覆われた南岳に到着しました。(下写真)

イワツメクサ

ミヤマコウザウリナ

山頂へ

南岳に到着

 ここで初めて東方面の展望が望めますが、既に雲が湧き上がり富士山は見えませんでした・・・。(下写真)

ガスに飲まれる前に北方面の展望

聖岳は既に見えず

東方面の展望(今回も富士山は見えず)

上河内岳への稜線

 予定では上河内岳で昼食休憩でしたが、シャリバテ気味なのでここで休憩としていきます。 山頂には木陰などありませんが、幸い?雲で陽射しが弱めです。
 虫の多い山頂でコンビニ弁当を食べていきます。 先は長いのでデザートは後回しとして、すぐに上河内岳に向けて出発しました。

 ここから稜線沿いの両側にはお花畑が続きます。(下写真)

稜線沿いはお花畑

タカネコウリンカ2

イワオウギ

ヒメシャジン

谷を埋め尽くす花

 聖平からここまで誰にも逢いませんでしたが、ここで単独の登山者と2回すれ違いました。 左手から尾根が近づいて、その間はお花畑となっています。 チングルマの花などが咲く中を登って行き、手前のピークを通り抜けると上河内岳との鞍部へと登って行きました。(下写真)

右の尾根沿いに進む

チングルマ群生

ナナカマド

アオノツガザクラ

前方の鞍部へと登る

右側の展望

手前のピークへ登る

左斜面を進む

南岳を振り返る

 鞍部の手前では、ミツバオウレンなどが見られました。(下写真)

ミツバオウレン

?5

タカネボウフウ?

 そして上河内岳肩と書かれた標識が立つ鞍部に到着しました。(下写真)

上河内岳肩

 上河内岳の山頂はここから50mほど登るようです・・・。 南岳までは予定より遅れ気味でしたが、ここまででそれも挽回しています。 道標には山頂までは15分となっているので、展望は期待できませんが一気に登ることにしました。(下写真)

ここを登り山頂へ

 砂利道の急登を登ると、呆気無く7分ほどで山頂に到着しました。(下写真)

上河内岳山頂

 案の定、雲に覆われ展望は全くありません・・・。 山頂標識と方位盤を撮影し、すぐに戻って行きました。(下写真)

展望はなし…

肩へ戻る

 肩に戻る途中から、左の稜線上に登山者の姿が見えていました。 肩に戻り、その稜線を茶臼岳へと向かうと、途中でその重装備の登山者とスレ違います。
 今回のコースは、上河内岳が最高標高で中間地点とにります。 ここからは徐々に標高を落としていくので、気持ち的には楽となりました。(下写真)

ここから暫くは下りに

一瞬ガスが晴れて向かう稜線が見える

タカネツメクサ

チシマギキョウ

 「竹内門」と呼ばれる岩の間を抜けると、緩やかな稜線が続く縦走路がスタートします。(下写真)

竹内門

山頂を振り返る

 左(東)からガスが登る稜線の境を歩いていきます。 再度二重山稜となり、その鞍部への降りて行くと地図に「御花畑」と書かれた所が近づいてきました。(下写真)

ガスとの境界を進む

左下へ下りていく

ここから御花畑

 平坦地が続き一部は湿地帯となっていました。 花が多くなりますが、チングルマなどの満開時には遅すぎたようです。(下写真)

湿地帯となる

コケモモ

?6

時折青空が覗く

二重山稜の窪地を歩く

湿地跡?

この辺りの花は終わっている?

 ここまでの間にも何名かの登山者とすれ違いました。 前方から鈴の音が聞こえてきますが、遠じ方向へ向かっているのか中々姿が見えてきません。
 左の稜線からは離れていましたが、先を見ると鈴の主と思われる登山者の姿が見えてきて、その先に稜線沿いの道も見えてきました。(下写真)

少し登り返して稜線に合流する

茶臼岳からの北西稜線

 その稜線へガレ場を登り合流します。(下写真)

ガレ場を登る
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 稜線沿いとなっても東側は相変わらずガスが登ってきています。 しかし一瞬ガスが薄くなり、前方に「茶臼岳」が見えてきました。(下写真)

稜線へ

再度ハイマツ帯となる

稜線沿いの道となり、前方に茶臼岳

 その茶臼岳との間の鞍部に到着しました。 何名かの登山者が休憩していますが、ここが茶臼小屋との分岐となる「横窪沢分岐」です。(下写真)

横窪沢分岐が見えてくる

横窪沢分岐

 ここまでは下り基調でしたが、ここから茶臼岳へと100mほど登ることになりました。(下写真)

ここから登りに

タカネヤハズハハコ2

 上河内岳からここまで順調にきているので、急ぐ必要はありません。 急登ではないので、一定のスピードで登って行きます。 岩の多い尾根を登ると、呆気無く山頂部に到着しました。(下写真)

岩の多い尾根を登り山頂部へ

 時間に余裕ができたので、山頂標識の先の岩に座り、おやつ(果物ゼリー)を食べて行きます。(下写真)

茶臼岳山頂

 休憩中もガスは晴れそうも無く、展望はありませんでした・・・。 ここまで来れば方角を西へと向けて、「易老岳」へと向います。(下写真)

ハイマツ帯を降りて行く

 道は尾根を外して、ザレた左斜面を降りていきます。(下写真)

尾根を外してザレた斜面を下る

 暫く降りると「仁田池」に到着しました。(下写真)

仁田池

仁田池の標識

 この辺りに水場があるはずですが見当たりません。 池の手前に分岐標識があり、東を指していますが字が消えて何が書かれていたかわかりません。 帰宅後調べると、ここから100mほど下へ降りると水場があるらしいのですが、少し遠すぎます・・・。

 水はまだ持つので諦めて、木道となった登山道を歩いて行きました。(下写真)

木道を進む

 木道をテンポ良く進むと2505mピークに到着しました。 少しだけガスが晴れて先の様子が伺えます。(下写真)

2505mピークから先を望む

ガスの先に喜望峰

 ピークへと登っていきますが、それが希望峰でした。(下写真)

希望峰を登る

ガスで霞んでいるが下に湖(ダム湖)が見える

 茶臼岳から30分ほどで「希望峰」に到着しました。(下写真)

希望峰

 ここからは「易老岳」へと縦走路が続いていますが、南に15分ほどの所に「仁田岳」があるので、予定通り寄ることにしました。(下写真)

ハイマツを縫って進む

 パラパラと霧雨のような雨が降ってきましたが、まだ本降りではありません。 余り訪れる人がいないのか、ハイマツが濃い部分がありますが、問題とはなりませんでした。(下写真)

ガスで視界なし・・・

 稜線を登って行くと、ガスに霞んで標識とケルンが見えてきて来ました。(下写真)

仁田岳が近くに

 ほぼコースタイム通りに「仁田岳」に到着しますが、当然展望はありません・・・。(下写真)

仁田岳山頂

ガスの間から稜線が覗く

 踵を返して希望峰へと戻ります。 希望峰に戻った所で、最後のピークとなる「易老岳」に向いました。(下写真)

易老岳へ

左後方に仁田岳

 事前に本などでわかっていましたが、ここからの道はコバイケイソウやシダの多い雰囲気の良い道となりました。(下写真)

シダの多い道に

コバイケイソウは終わり

 2352mピークに登り再度降りていきます。(下写真)

2352mピークへ登る

上下動のある稜線

コバイケイソウの草原

 雰囲気のある針葉樹林となると、2351mへと登る急登となりました。(下写真)

針葉樹林に入る

2351mピークを通り抜けると平坦地となる

 2351mから暫くは平坦地が続きます。 この付近もパラパラと雨が降っていましたが、樹林帯に入り直接当たる心配はありません。 また、雲越しでも陽射しは強く気温は高いので、丁度よいぐらいです。

 そして、前方に易老岳が大きく見えてくると、徐々に登りとなり、最後は急登となりました。(下写真)

易老岳最後の登り

 以前山頂に寄った時の記憶があるので、易老岳の山頂は直ぐに分かりました。(下写真)

易老岳山頂

御料局三角点

 ここからは右手の北西尾根を降りて、易老渡へ下山します。(下写真)

易老渡へ下山(右へ)

 以前は急いで降りた尾根ですが、今回は比較的余裕があるのでそれほど急いで降りる必要はありません。 細尾根を通り過ぎた辺りまで降りた所で、気になっていた雷が鳴り出しました。(下写真)

細尾根を通り過ぎる(陽が射す)

怪しい天気に・・・

 更に降りていきますが、先ほどまでいた稜線方面から落雷の音が聞こえてきました。 この時間まで稜線を歩く気は無かったのですが、この日は前日の発生時間(15時)より早かったようです。(前日の雨雲レーダーのデーターは確認しています)

雰囲気の良い道を下りていく

 晴れ間も覗き雨はまだ降っていませんが、冷たい風が強くなってきました。 下山までは何とか持つかとも思っていましたが、無常にも「面平」の手前で雨が降り始め、程なく土砂降りとなりました。
 幸い樹林帯でそれも軽減されています。 斜面の下りが続いていますが、何とか傘でも降りて行けそうなので、木の根本で雨宿りしながら傘を差して行きました。(下写真)

面平

 面平を通り過ぎ、植林帯となるとつづら折れの道となり、登山口までは近くです。 最後まで気を抜かないよう、滑落に気をつけて斜面を下りていくと、下に駐車場の車が見えてきました。 また、雨も小ぶりとなりカミナリ雲は通り過ぎたようです(下写真)

最後の急斜面をつづら折れに下りていく

 結局、易老岳からここまで誰とも逢いませんでした。 易老渡の鉄橋を渡り、駐車場に到着すると同乗者が待っており、便ヶ島までの道はパスできました。(下写真)

無事、易老渡に到着

雨は上がったが

今回の反省点は、
・新しくスプレータイプの日焼け止めを試しましたが付け方が悪く、頭痛や唇の腫れなど体調に影響が出ました。 次回からは、スプレーは首筋だけとして、その他は従来通り塗るタイプを利用します。

 次回ですが、先日の乗鞍岳と一緒に行った方達に同行し、「穂高連峰」を登る予定です。


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コメント 10

コメントの受付は締め切りました
mimimomo

後ほどまた伺います
by mimimomo (2015-08-10 07:04) 

mimimomo

こんにちは^^
長いですね~10時間は、今回自分でも歩きましたが長いですよ^^
お天気の崩れも大きくなくよかったですね。
お花は最初のは「クマイチゴ」に似ているけれど・・・
3はキヌタソウかオオキヌタソウではないかと。
4はセンジュガンビでは? 
by mimimomo (2015-08-10 10:25) 

山子路爺

前回同様に日帰りは……
同日、蓼科にいました。南の方で雷鳴が……おどさんの方だったかもね

by 山子路爺 (2015-08-10 10:35) 

おど

mimimomoさん、コメントありがとうございます。
 10時間コース、体力的には良いのですが、日差しがあると日焼けで疲れが出てきます・・・。 天気は午前中期待していなかったので、朝から晴れてラッキーでした。 その分、天気が崩れるのが早くなったのかもしれませんが・・・。 花の名前、確認してみます。 いつもありがとうございます。 今回は特にあまり見かけない花が多くて、調査に時間がかかりました。(苦笑)

山子路爺さん、コメントありがとうございます。
 日帰りはなんとか可能ですが、この山域は遅くなると雷雨が怖いですね。 この日の蓼科は天気良かったのでしょうね。 雷は稜線方面で何回か落ちていましたよ・・・。

by おど (2015-08-10 12:37) 

ゆうくん

いつもながら、軽く2000m以上登り、日帰り感服いたします。
私どもも夏休みの仙丈岳登りたいと思ってます。

by ゆうくん (2015-08-12 18:51) 

OJJ

名前を知らない山でこれだけ沢山の花が見られるのですか・・絶句)
ま、おどさんはコースと天気を十分確認されているから無敵ですね!
by OJJ (2015-08-12 21:36) 

nousagi

この方面、名前は聞くことがありますが
位置関係もわからない山ばかりです。
でも、お花が多くて、稜線もいい感じですね。
穂高連邦、おどさんだったらどんな歩きをするのか
考えるだけで、恐ろしくなります。(笑)
by nousagi (2015-08-13 15:23) 

たそがれ高洋

お久しぶりです。相変わらずがんがん歩かれてますね。
今回の聖平から茶臼・仁田・易老渡は記憶にあります。
上河内からの展望はどんなだかと期待したのですが、自分の時と同じガスの中でがっくり。
その後のお花畑はしっかりと印象に残っています。とてもいい場所だと思いますが。
おどさんの穂高はどうなんでしょうか?
by たそがれ高洋 (2015-08-17 22:13) 

joyclimb

「前日の雨雲レーダーのデータは確認済み」、とても参考になりました^^
by joyclimb (2015-08-18 22:05) 

おど

皆さん、コメントありがとうございます。

ゆうくんさん、
 今回は軽くはありませんでしたが、高山病の症状も弱く何とか巡ることが出来ました。

OJJさん、
 あまり知られていないところですが、南アルプスなのでよい展望と花は多いですね。 天気は、朝が良かった分午後崩れるのが早くて残念でした。

nousagiさん、
 今回のコース、来年以降で天気の良い時にまた歩きたいです。 穂高連峰は、他の方も一緒だったので無理はしていませんよ。(苦笑)

たそがれ高洋さん、
 こちらこそ、お久しぶりです。 この辺りはガスが出やすいと思うので、夏の花の時期ではスッキリした天気は難しいかもしれませんね。

joyclimbさん、
 同じ山域であれば、数日前までの天気の変わり方が参考になります。 天気が良くなる分には問題ありませんしねぇ。

by おど (2015-08-18 23:22) 

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