[登山] 2015年 秋の木曽御嶽山 紅葉狩りのつもりが... [登山]
今回は、噴火後初めてとなる木曽御嶽山の継子岳(ままこだけ)に開田口コースで登ってきました。 今回も快晴を期待して行きましたが、南からの湿った空気で朝方は雲が多い天気となりましたが、昼前には上空の雲も取れそれなりに展望が見られました。 また、夜は冷え込んだようで、予想外の樹氷と中腹より下では綺麗な紅葉を見ることが出来ました。
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日付 | 2015年10月09日(金) | ||
天気 | 晴れ時々曇り(風強く) | ||
山域 | 木曽御嶽山 | ||
場所 | 長野県 | ||
距離 | 15.1Km | ||
累積標高 | +1685 -1685m | ||
時間 | 09時間15分 | ||
人数 | 2名 | ||
撮影枚数 | 0910枚 (FUJIFILM FinePix XP200) 0009枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4) 0743枚 (Panasonic DMC-GM1) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(要防寒対策) | ||
展望 (A:良い~E:なし) | A | ||
見どころ | 絶景、池巡り、樹氷 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
05:45 | 1517m | 0.0Km | 開田口駐車場 出発 |
05:50 (00:05) | 1511m | 0.1Km | 開田口登山口 |
07:45 (01:55) | 2222m | 4.2Km | 7合目 |
09:25 (01:40) | 2732m | 5.7Km | 三ノ池分岐 |
10:00 (00:35) | 2693m | 6.3Km | 四ノ池 |
10:40 (00:40) | 2859m | 7.2Km | 継子岳 昼食休憩 |
11:30 (00:50) | 2859m | 7.2Km | 継子岳 出発 |
12:00 (00:30) | 2811m | 8.4Km | 五の池小屋 休憩 |
12:10 (00:10) | 2811m | 8.4Km | 五の池小屋 出発 |
12:25 (00:15) | 2733m | 9.0Km | 三ノ池 |
12:40 (00:15) | 2732m | 9.4Km | 三ノ池分岐 |
13:00 (00:20) | 2512m | 9.9Km | 9合目 (10分休憩) |
13:35 (00:35) | 2222m | 10.8Km | 7合目 |
14:57 (01:22) | 1511m | 15.0Km | 開田口登山口 |
15:00 (00:03) | 1517m | 15.1Km | 開田口駐車場 到着 |
ルートラボ
※3年前と同じコースですが、状況が変わっているところもあるので、再度詳細に説明します。(基本写真多めです)
土日と天気予報では余り良くないようなので、金曜日に休みをとって木曽御嶽山に行くことにしました。 高山市に前泊しますが、高山の方も一緒に同行できるとの事なので朝4時に市内を出発しました。
登山口は長野県の開田高原ですが、高山市からは途中までは4月と8月にも走った国道361号線で向います。 初めてとなる長峰峠を通り長野県へと入ると開田へと到着しました。 ここからは別荘地で道も網の目のようになっているので、カーナビに従い開田高原キャンプ場へと向います。 暫く人気のない道を走り標高を次第に上げていき、右折の急カーブの先からは未舗装路の林道となりました。
見覚えのある道をスピードを落として暫く進むと、左手に登山口がありました。 今回はその先50mほど奥の駐車余地(地図には10台と書かれていますが、そんなには停められません?)まで入り駐車していきました。(下写真)
早速準備をして、先ほどの登山口まで戻ります。(下写真)
朝方はもっと冷え込むかと思っていましたが、流石に標高もまだ低く(1500mほど)フリースを羽織る程度で済みました。 程なく登山口に到着すると、以前はなかった入山規制の情報が提示されていました。(下写真)
事前に用意しておいた登山届をポストに投函し、樹林帯を4合目へと進みます。 少し歩き前方に鳥居が見えてくると、水場もある4合目に到着しました。(下写真)
ここの水量の多い水場で、昼使う水と飲水を汲んで行きました。(綺麗な湧き水です) ここからつづら折れの道となり、尾根の末端へと登ります。(下写真)
傾斜が緩み苔むした道となると、暫くは急登が無くなり緩やかな登りが続きます。(下写真)
鬱蒼と茂る樹林帯を黙々と歩いていきますが、捜査隊や登山者が多いのか、以前より道がよく踏まれていました。 30分ほど進むと樹林の中に標識が見えてきて五合目に到着しました。(下写真)
天気は予報通りよいようで、陽射しが差し込み次第に気温も上がってきています。 暑いのでフリースを脱ぎ、下にヒートテックを着ていますが、見た目は夏の格好となりました。(下写真)
カエデなどが黄葉していますが、この辺りの見頃にはまだ早すぎるようです。(下写真)
相変わらず展望の乏しい樹林帯です。 しかし、一部で山頂方面が木の間から覗き、驚いたことに山頂は真っ白でした・・・。(写真は上手く撮れていませんでした) 5合目と6合目の間隔が一番長く、変化の乏しい樹林帯を30分以上進んだ尾根上で、六合目に到着しました。(下写真)
ここからも苔むした樹林帯を進みます。 90度左に転換する所で六合目半の標識を見ます。(下写真)
尾根沿いに標高を上げていきますが、一旦標高を若干落とし水のない沢を2回通ります。 樹木に覆われ周りは薄暗く、上空からの光もまばらですが、登山道に沢山の落ち葉が積もっており、この辺りの紅葉が盛りのようです。(下写真)
樹林帯が唐突に切れ、七合目の避難小屋跡に到着しました。 小屋は以前は残骸の木材が積まれていましたが、それも今は無く広場だけが残っていました。(下写真)
ここから初めて前方に目指す山頂方面が望めました。 よく見ると途中でも白く見えていた頂きはやはり白く覆われていました。(下写真)
雪だと厄介ですがその可能性は低く、多分樹氷だろうと登って行きました。 ここまで来るとシラタマノキや以前も見たブルーベリー(の近種?)が見られました。(下写真)
灌木帯となり日差しが強い中を帽子をかぶり登っていきます。 次第に傾斜が強くなり、沢沿いの道を進むようになりました。(下写真)
ひとしきり登ると7合目に到着します。 後方を見るといつの間にか展望が広がり、雲は多めで霞が出ていますが、良い天気でした。(下写真)
前方を見ると、斜面の上に先ほども見えていた開田頂上が見えてきました。(下写真)
斜面の途中で八合目に到着しました。(下写真)
ここからも沢沿いの道ですが、次第に大きな岩が多くなり、ペンキの矢印や丸印を辿りながら歩くことになりました。(下写真)
再度後方を望むと、雲海が晴れてきて外界の様子がハッキリと見えてきました。(下写真)
そろそろ森林限界のようで灌木も疎らとなり、草付きの斜面となってきました。 この辺りは以前もアザミが沢山咲いたお花畑で、その刺などで足元がチクチクと痛い目にあっています。 幸いアザミもこの時期は枯れて勢いはなく、多少当たる程度でした。(下写真)
この辺りは急斜面の草地なので、雨の日など湿っていると難儀します。 しかし、この日は日差しもあり乾燥していたので、問題なく歩いていけました。(下写真)
九合目を通過すると、再度岩が多くなり飛び石で歩く場面もありました。(下写真)
この辺りで先ほど見えた樹氷が木々の先端部を中心に残っているところを通りました。 陽射しもありサラサラと音を立てながら落ちていく樹氷を見ながら、最後の斜面を登って行きました。(下写真)
左手を見ると剣ヶ峰が見えていました。(下写真)
三ノ池をトラバースする道となり、程なく展望の良い分岐?に到着しました。(下写真)
ここから地図では破線路となっている三ノ池を迂回して継子岳へと向かう稜線への道となります。 しかし、以前も感じましたがハイマツが生い茂り道には見えません・・・。(下写真)
下からも見えていた白いハイマツですが、近くで見るとびっしりとこびり付き、陽の光を受けて溶け出しています。 ズボンをびしょ濡れにしながら、歩いて行くと三ノ池が見下ろせる稜線の登山道に合流しました。(下写真)
ここまでそれほど風は強くありませんでしたが、稜線に出ると北西の風が強く体温を奪われます。 ズボンも濡れて低体温症の恐れもありますが、幸い下にもう一枚履いているので二人共体温の低下は抑えられました。 稜線沿いの道を継子岳へと進んでいきます。(下写真)
岩が多い道となり、踏み跡に従って右へ左へ歩きやすいところを進みます。(下写真)
ピークを過ぎて四ノ池へと下る途中、同行者の足元に潜んでいた雷鳥がビックリして10mほどの距離を飛んでいきます。 突然のことで、白い羽をまとった雷鳥の姿は確認出来ましたが、写真に撮ることは出来ませんでした・・・。
前方に継子岳が大きく見えてくると、その右奥に北アルプスも見えていました。(下写真)
少し降りて後ろを振り向くと、冷たい北風で霧が凍りついてハイマツに付着した霧氷が綺麗に見えていました。(下写真)
前々日の雨の影響なのか、四ノ池から流れる水量は多めのようです。 その為、麓から中々見られないので幻の滝となっている滝も勢い良く流れ落ちていました。(下写真)
ここでその沢を渡りますが、水量が多いので渡渉点を探して渡ります。(下写真)
前方に継子岳の斜面が見えてきました。 ここの草紅葉を期待していましたが、霧氷で一部が白くなっており、数日遅すぎたようです・・・。(下写真)
継子岳へ標高を上げていきますが、ここも岩が多い道となります。(下写真)
標高も上がっていますが比較的ゆっくりと登っていることも有り、高山病の気配は全くありません。 景色を眺めながら稜線を上がると傾斜が緩み、山頂や隠れていた北方面の展望が見えてきました。(下写真)
左から北ノ俣岳・薬師岳・黒部五郎岳・笠ヶ岳・立山・水晶岳など
コマクサのお花畑を通りますが、この日はコマクサではなくロープなどに付着したエビの尻尾が見頃でした。(下写真)
東斜面を上から覗くと、朝見えていた白い樹氷がよく見えていました。(下写真)
自然の石畳を上がって行くと石に囲まれた祠があり、風が避けられ展望も良いのでここで昼食休憩としていきました。(下写真)
4合目で汲んだ水を沸かしてカップ麺とおにぎりを食べていきます。 周りの景色は朝よりは霞が薄くなり、中央アルプスの奥の南アルプスもよく見えてきました。 また、その更に奥には富士山の山頂部も覗いています。(下写真)
昼食後は、すぐそこに立つ継子岳の山頂標識を見て飛騨頂上へと向います。(下写真)
しかし景色を見ようと向かった北斜面は、一面冷たい霜(霧氷)に覆われていました。(下写真)
飛騨頂上との間では以前ライチョウと出会った所です。 この日も期待していましたが、四ノ池手前で見かけたライチョウだけで、他には見かけませんでした。(下写真)
針の山と呼ばれる景観地を通過して、西方面の展望を見ながら進みます。(下写真)
尾根沿いに下りていくと、前方に飛騨頂上の祠が見えてきます。(下写真)
その祠を横目に濁河温泉との分岐を通過し、五ノ池小屋に到着しました。(下写真)
ここで最後の休憩としてトイレへ寄り下山の準備をしていきました。 五ノ池小屋を後にして、摩利支天山との分岐まで進みます。 ここから摩利支天山まではいけますが、その先は噴火の影響で通行止めとなっています。 三ノ池へは降りられるので、この分岐を左方面へと向いました。(下写真)
トラバース気味に進んでいくと、再度分岐があり直進方面(二ノ池や剣ヶ峰方面)は通行止となっていました。(下写真)
左下へと下りていくと、次第に三ノ池が近づきます。(下写真)
三ノ池へと降り立つと、祠により本格的に下山を開始しました。(下写真)
一気に下りて行きますが、出だしは岩の多い道で余りスピート゛出せません。 9合目の草地に到着した所で、風も弱まりポカポカ陽気で休憩には最適です。 草地に座り込み、景色を見ながら小休止としていきました。(下写真)
その後も来た道を直実に下りて行き、8合目以降は傾斜も緩み多少歩きやすくなります。 7合目の避難小屋跡まで降りると、跡は緩やかな登山道をテンポよく下りて行きました。(下写真)
途中、行きは朝方で余り鮮やかに見えなかった紅葉を眺めながら、無事登山口(4合目)まで下りて行きました。 駐車地まで戻り、近くの温泉(やまゆり荘)でゆっくりと疲れを取ってから帰宅しました。
今回の反省点は、
・まさか氷で覆われるほど冷え込んでいるとは思わなかったので、防寒が不十分でした。(手袋が薄手の物、ズボンの下にもヒートテックなどは着ていませんでした) 次回からは、1500m以上の場合は防寒装備で向います。
次回ですが、土曜日の天気がイマイチの予報となってきているので、行き先を決め兼ねています。(福井か長野方面を予定)
少し雪を抱いて小エビの尻尾が面白いです。
開田高原から見た継子岳は優美ですね~御岳は見る方向で山容がズイブン違うと知ったのは最近のことです。
by OJJ (2015-10-15 14:14)
一足飛びに、秋を通り越して冬に近づいているような景色ですね。
霧氷の白が綺麗です。
これからは防寒対策しっかりしないといけないですね。
by nousagi (2015-10-16 16:13)
青空と白いハイマツの景色、冬の接近を感じる風景です。
継子岳の凍てつく北斜面、標高の高い山はもう冬ですね。
by joyclimb (2015-10-19 01:07)
こんばんは^^
さすが高いお山、秋と冬が同居していますね。
標識に付いた海老の尻尾が面白いです。
by mimimomo (2015-10-20 18:50)
皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。
OJJさん、
エビの尻尾、今回のは雪では無くて霧(ガス)の中でそだったもののようです。 御嶽山は、四方のどこから見てもドッシリしていてよい山です。
nousagiさん、
正に冬でした。 気温も低く、薄手の手袋では風で冷えて、かじかんでしまいました…。
joyclimbさん、
白いハイマツはあまり見かけたことがありませんでした。 雪の時期は、単に埋まるだけですからねぇ。
mimimomoさん、
下は秋でも上は真冬でした。 防寒着は持って行ったのですが、細かいところまで気を配らないと寒いですね。 エビの尻尾も見るのは4月以降となり久しぶりです。
by おど (2015-10-22 12:25)