SSブログ

[登山] 2015年 秋の木曽御嶽山 紅葉狩りのつもりが... [登山]

 今回は、噴火後初めてとなる木曽御嶽山の継子岳(ままこだけ)に開田口コースで登ってきました。 今回も快晴を期待して行きましたが、南からの湿った空気で朝方は雲が多い天気となりましたが、昼前には上空の雲も取れそれなりに展望が見られました。 また、夜は冷え込んだようで、予想外の樹氷と中腹より下では綺麗な紅葉を見ることが出来ました。

関連リンク
 2014年05月31日 [登山] 初夏の木曽御嶽山 楽々登山
 2013年07月28日 [登山] 木曽御嶽山 油木美林・黒沢口・滝王口登山道日帰り登山
 2012年09月22日 [登山] 木曽御嶽山 開田口登山道 日帰り登山
 2008年08月15日 日和田口からの御嶽山周回日帰り登山

継子岳の凍てつく北斜面

2015年
秋の木曽御嶽山
紅葉狩りのつもりが...

日付2015年10月09日(金)
天気晴れ時々曇り(風強く)
山域木曽御嶽山
場所長野県
距離15.1Km
累積標高+1685 -1685m
時間09時間15分
人数2名
撮影枚数0910枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0009枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0743枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(要防寒対策)
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ絶景、池巡り、樹氷
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
05:451517m0.0Km開田口駐車場 出発
05:50 (00:05)1511m0.1Km開田口登山口
07:45 (01:55)2222m4.2Km7合目
09:25 (01:40)2732m5.7Km三ノ池分岐
10:00 (00:35)2693m6.3Km四ノ池
10:40 (00:40)2859m7.2Km継子岳 昼食休憩
11:30 (00:50)2859m7.2Km継子岳 出発
12:00 (00:30)2811m8.4Km五の池小屋 休憩
12:10 (00:10)2811m8.4Km五の池小屋 出発
12:25 (00:15)2733m9.0Km三ノ池
12:40 (00:15)2732m9.4Km三ノ池分岐
13:00 (00:20)2512m9.9Km9合目 (10分休憩)
13:35 (00:35)2222m10.8Km7合目
14:57 (01:22)1511m15.0Km開田口登山口
15:00 (00:03)1517m15.1Km開田口駐車場 到着

ルートラボ

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20151009_map.jpg

※3年前と同じコースですが、状況が変わっているところもあるので、再度詳細に説明します。(基本写真多めです)

 土日と天気予報では余り良くないようなので、金曜日に休みをとって木曽御嶽山に行くことにしました。 高山市に前泊しますが、高山の方も一緒に同行できるとの事なので朝4時に市内を出発しました。

 登山口は長野県の開田高原ですが、高山市からは途中までは4月と8月にも走った国道361号線で向います。 初めてとなる長峰峠を通り長野県へと入ると開田へと到着しました。 ここからは別荘地で道も網の目のようになっているので、カーナビに従い開田高原キャンプ場へと向います。 暫く人気のない道を走り標高を次第に上げていき、右折の急カーブの先からは未舗装路の林道となりました。

 見覚えのある道をスピードを落として暫く進むと、左手に登山口がありました。 今回はその先50mほど奥の駐車余地(地図には10台と書かれていますが、そんなには停められません?)まで入り駐車していきました。(下写真)

駐車地付近の様子(右に数台分の余地)

 早速準備をして、先ほどの登山口まで戻ります。(下写真)

登山口へ向かう

 朝方はもっと冷え込むかと思っていましたが、流石に標高もまだ低く(1500mほど)フリースを羽織る程度で済みました。 程なく登山口に到着すると、以前はなかった入山規制の情報が提示されていました。(下写真)

ここからスタート

入山情報

 事前に用意しておいた登山届をポストに投函し、樹林帯を4合目へと進みます。 少し歩き前方に鳥居が見えてくると、水場もある4合目に到着しました。(下写真)

四合目の鳥居

 ここの水量の多い水場で、昼使う水と飲水を汲んで行きました。(綺麗な湧き水です) ここからつづら折れの道となり、尾根の末端へと登ります。(下写真)

朝日が差し込む

標高を上げて

 傾斜が緩み苔むした道となると、暫くは急登が無くなり緩やかな登りが続きます。(下写真)

苔生す木道

雰囲気の良い登山道を進む

 鬱蒼と茂る樹林帯を黙々と歩いていきますが、捜査隊や登山者が多いのか、以前より道がよく踏まれていました。 30分ほど進むと樹林の中に標識が見えてきて五合目に到着しました。(下写真)

五合目

 天気は予報通りよいようで、陽射しが差し込み次第に気温も上がってきています。 暑いのでフリースを脱ぎ、下にヒートテックを着ていますが、見た目は夏の格好となりました。(下写真)

日差しが暖かく

下の紅葉はまだまだ

 カエデなどが黄葉していますが、この辺りの見頃にはまだ早すぎるようです。(下写真)

カエデが多く

 相変わらず展望の乏しい樹林帯です。 しかし、一部で山頂方面が木の間から覗き、驚いたことに山頂は真っ白でした・・・。(写真は上手く撮れていませんでした) 5合目と6合目の間隔が一番長く、変化の乏しい樹林帯を30分以上進んだ尾根上で、六合目に到着しました。(下写真)

六合目

 ここからも苔むした樹林帯を進みます。 90度左に転換する所で六合目半の標識を見ます。(下写真)

六合半目(左に)

 尾根沿いに標高を上げていきますが、一旦標高を若干落とし水のない沢を2回通ります。 樹木に覆われ周りは薄暗く、上空からの光もまばらですが、登山道に沢山の落ち葉が積もっており、この辺りの紅葉が盛りのようです。(下写真)

登山道には落ち葉が

 樹林帯が唐突に切れ、七合目の避難小屋跡に到着しました。 小屋は以前は残骸の木材が積まれていましたが、それも今は無く広場だけが残っていました。(下写真)

七合目(避難小屋跡)

 ここから初めて前方に目指す山頂方面が望めました。 よく見ると途中でも白く見えていた頂きはやはり白く覆われていました。(下写真)

アルマヤ天を仰ぐ

 雪だと厄介ですがその可能性は低く、多分樹氷だろうと登って行きました。 ここまで来るとシラタマノキや以前も見たブルーベリー(の近種?)が見られました。(下写真)

シラタマノキ

 灌木帯となり日差しが強い中を帽子をかぶり登っていきます。 次第に傾斜が強くなり、沢沿いの道を進むようになりました。(下写真)

ここから急登に

 ひとしきり登ると7合目に到着します。 後方を見るといつの間にか展望が広がり、雲は多めで霞が出ていますが、良い天気でした。(下写真)

7合目から綺麗な紅葉に

後を振り返ると雲海に

石の多い道となる

 前方を見ると、斜面の上に先ほども見えていた開田頂上が見えてきました。(下写真)

目指す開田頂上

 斜面の途中で八合目に到着しました。(下写真)

八合目

 ここからも沢沿いの道ですが、次第に大きな岩が多くなり、ペンキの矢印や丸印を辿りながら歩くことになりました。(下写真)

岩場の登りに

印に従い進む

 再度後方を望むと、雲海が晴れてきて外界の様子がハッキリと見えてきました。(下写真)

後の雲が晴れてくる

 そろそろ森林限界のようで灌木も疎らとなり、草付きの斜面となってきました。 この辺りは以前もアザミが沢山咲いたお花畑で、その刺などで足元がチクチクと痛い目にあっています。 幸いアザミもこの時期は枯れて勢いはなく、多少当たる程度でした。(下写真)

草地となる

 この辺りは急斜面の草地なので、雨の日など湿っていると難儀します。 しかし、この日は日差しもあり乾燥していたので、問題なく歩いていけました。(下写真)

九合目

 九合目を通過すると、再度岩が多くなり飛び石で歩く場面もありました。(下写真)

展望が開ける

歩きにくい道に

 この辺りで先ほど見えた樹氷が木々の先端部を中心に残っているところを通りました。 陽射しもありサラサラと音を立てながら落ちていく樹氷を見ながら、最後の斜面を登って行きました。(下写真)

先端に樹氷

樹氷で白く

ガレを通過

 左手を見ると剣ヶ峰が見えていました。(下写真)

剣ヶ峰方面が見えてきた

 三ノ池をトラバースする道となり、程なく展望の良い分岐?に到着しました。(下写真)

傾斜が緩み稜線近くに

中央アルプスが薄っすらと

女人堂

ロープウェイ駅

登って来た尾根と開田高原を見下ろす

草紅葉と剣ヶ峰・アルマヤ天

剣ヶ峰アップ

霞から中央アルプスが見えてくる

白化粧の摩利支天山

摩利支天山アップ

 ここから地図では破線路となっている三ノ池を迂回して継子岳へと向かう稜線への道となります。 しかし、以前も感じましたがハイマツが生い茂り道には見えません・・・。(下写真)

ここから三ノ池へショートカットコースで

 下からも見えていた白いハイマツですが、近くで見るとびっしりとこびり付き、陽の光を受けて溶け出しています。 ズボンをびしょ濡れにしながら、歩いて行くと三ノ池が見下ろせる稜線の登山道に合流しました。(下写真)

ほぼ廃道と化している

ハイマツに氷(樹氷)

三ノ池と摩利支天山

三ノ池

 ここまでそれほど風は強くありませんでしたが、稜線に出ると北西の風が強く体温を奪われます。 ズボンも濡れて低体温症の恐れもありますが、幸い下にもう一枚履いているので二人共体温の低下は抑えられました。 稜線沿いの道を継子岳へと進んでいきます。(下写真)

稜線沿いを継子岳へ

三ノ池は独特の色

 岩が多い道となり、踏み跡に従って右へ左へ歩きやすいところを進みます。(下写真)

岩を登る

飛騨頂上方面

 ピークを過ぎて四ノ池へと下る途中、同行者の足元に潜んでいた雷鳥がビックリして10mほどの距離を飛んでいきます。 突然のことで、白い羽をまとった雷鳥の姿は確認出来ましたが、写真に撮ることは出来ませんでした・・・。
 前方に継子岳が大きく見えてくると、その右奥に北アルプスも見えていました。(下写真)

北アルプス方面が見えてきた(槍ヶ岳・穂高連峰)

四ノ池と奥に継子岳

 少し降りて後ろを振り向くと、冷たい北風で霧が凍りついてハイマツに付着した霧氷が綺麗に見えていました。(下写真)

白いハイマツ

 前々日の雨の影響なのか、四ノ池から流れる水量は多めのようです。 その為、麓から中々見られないので幻の滝となっている滝も勢い良く流れ落ちていました。(下写真)

四ノ池から幻の滝

稜線を振り返る

 ここでその沢を渡りますが、水量が多いので渡渉点を探して渡ります。(下写真)

沢は凍り始め

 前方に継子岳の斜面が見えてきました。 ここの草紅葉を期待していましたが、霧氷で一部が白くなっており、数日遅すぎたようです・・・。(下写真)

草紅葉も一部で白く

石にエビの尻尾

山頂方面

西の稜線

 継子岳へ標高を上げていきますが、ここも岩が多い道となります。(下写真)

岩登りに

 標高も上がっていますが比較的ゆっくりと登っていることも有り、高山病の気配は全くありません。 景色を眺めながら稜線を上がると傾斜が緩み、山頂や隠れていた北方面の展望が見えてきました。(下写真)

乗鞍岳と北アルプスの展望

左から北ノ俣岳・薬師岳・黒部五郎岳・笠ヶ岳・立山・水晶岳など

左から乗鞍岳・槍ヶ岳・奥穂高岳・前穂高岳・霞沢岳など

 コマクサのお花畑を通りますが、この日はコマクサではなくロープなどに付着したエビの尻尾が見頃でした。(下写真)

お花畑を通り山頂へ

岩にエビの尻尾の造形

ロープにもエビの尻尾

 東斜面を上から覗くと、朝見えていた白い樹氷がよく見えていました。(下写真)

下から見えていたのはこの樹氷か

 自然の石畳を上がって行くと石に囲まれた祠があり、風が避けられ展望も良いのでここで昼食休憩としていきました。(下写真)

ここで休憩

 4合目で汲んだ水を沸かしてカップ麺とおにぎりを食べていきます。 周りの景色は朝よりは霞が薄くなり、中央アルプスの奥の南アルプスもよく見えてきました。 また、その更に奥には富士山の山頂部も覗いています。(下写真)

中央アルプスと奥に南アルプス

山頂は遠い

開田高原マイアスキー場

八ヶ岳

奥に甲斐駒ケ岳・仙丈ヶ岳・北岳・間ノ岳など

木曽駒ヶ岳と奥に間ノ岳(左)と富士山(右)

 昼食後は、すぐそこに立つ継子岳の山頂標識を見て飛騨頂上へと向います。(下写真)

継子岳山頂

 しかし景色を見ようと向かった北斜面は、一面冷たい霜(霧氷)に覆われていました。(下写真)

北斜面(右にチャオ御岳スノーリゾート)

北斜面も氷が付き

飛騨頂上へ

 飛騨頂上との間では以前ライチョウと出会った所です。 この日も期待していましたが、四ノ池手前で見かけたライチョウだけで、他には見かけませんでした。(下写真)

西側の遠望は無し…

 針の山と呼ばれる景観地を通過して、西方面の展望を見ながら進みます。(下写真)

針の山

ライチョウを探しながら進む

継子岳を振り返る

四ノ池と紅葉

 尾根沿いに下りていくと、前方に飛騨頂上の祠が見えてきます。(下写真)

飛騨頂上が見えてきた

 その祠を横目に濁河温泉との分岐を通過し、五ノ池小屋に到着しました。(下写真)

飛騨頂上神社

標識にエビの尻尾がビッシリと

五ノ池

五の池小屋

 ここで最後の休憩としてトイレへ寄り下山の準備をしていきました。 五ノ池小屋を後にして、摩利支天山との分岐まで進みます。 ここから摩利支天山まではいけますが、その先は噴火の影響で通行止めとなっています。 三ノ池へは降りられるので、この分岐を左方面へと向いました。(下写真)

三ノ池へ降りる

 トラバース気味に進んでいくと、再度分岐があり直進方面(二ノ池や剣ヶ峰方面)は通行止となっていました。(下写真)

三ノ池分岐

 左下へと下りていくと、次第に三ノ池が近づきます。(下写真)

幻想的な三ノ池

 三ノ池へと降り立つと、祠により本格的に下山を開始しました。(下写真)

女人堂分岐

下山する

 一気に下りて行きますが、出だしは岩の多い道で余りスピート゛出せません。 9合目の草地に到着した所で、風も弱まりポカポカ陽気で休憩には最適です。 草地に座り込み、景色を見ながら小休止としていきました。(下写真)

草地の斜面で休憩

 その後も来た道を直実に下りて行き、8合目以降は傾斜も緩み多少歩きやすくなります。 7合目の避難小屋跡まで降りると、跡は緩やかな登山道をテンポよく下りて行きました。(下写真)

日差しで鮮やかな紅葉に

 途中、行きは朝方で余り鮮やかに見えなかった紅葉を眺めながら、無事登山口(4合目)まで下りて行きました。 駐車地まで戻り、近くの温泉(やまゆり荘)でゆっくりと疲れを取ってから帰宅しました。

今回の反省点は、
・まさか氷で覆われるほど冷え込んでいるとは思わなかったので、防寒が不十分でした。(手袋が薄手の物、ズボンの下にもヒートテックなどは着ていませんでした) 次回からは、1500m以上の場合は防寒装備で向います。

 次回ですが、土曜日の天気がイマイチの予報となってきているので、行き先を決め兼ねています。(福井か長野方面を予定)


nice!(12)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 12

コメント 5

コメントの受付は締め切りました
OJJ

少し雪を抱いて小エビの尻尾が面白いです。
開田高原から見た継子岳は優美ですね~御岳は見る方向で山容がズイブン違うと知ったのは最近のことです。
by OJJ (2015-10-15 14:14) 

nousagi

一足飛びに、秋を通り越して冬に近づいているような景色ですね。
霧氷の白が綺麗です。
これからは防寒対策しっかりしないといけないですね。
by nousagi (2015-10-16 16:13) 

joyclimb

青空と白いハイマツの景色、冬の接近を感じる風景です。
継子岳の凍てつく北斜面、標高の高い山はもう冬ですね。
by joyclimb (2015-10-19 01:07) 

mimimomo

こんばんは^^
さすが高いお山、秋と冬が同居していますね。
標識に付いた海老の尻尾が面白いです。
by mimimomo (2015-10-20 18:50) 

おど

皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。

OJJさん、
 エビの尻尾、今回のは雪では無くて霧(ガス)の中でそだったもののようです。 御嶽山は、四方のどこから見てもドッシリしていてよい山です。

nousagiさん、
 正に冬でした。 気温も低く、薄手の手袋では風で冷えて、かじかんでしまいました…。

joyclimbさん、
 白いハイマツはあまり見かけたことがありませんでした。 雪の時期は、単に埋まるだけですからねぇ。

mimimomoさん、
 下は秋でも上は真冬でした。 防寒着は持って行ったのですが、細かいところまで気を配らないと寒いですね。 エビの尻尾も見るのは4月以降となり久しぶりです。

by おど (2015-10-22 12:25) 

トラックバック 0