[登山] 岐阜県 阿寺山地 白草山・箱岩山・三国山ピストン [登山]
今回は、去年時間の関係で山頂からの展望が見られなかった岐阜県の「白草山(しらくさやま)」に行ってきました。 当初は、「白草山」から「寺田小屋山(てらだこややま)」の縦走を予定していましたが、雪が極端に少なく厄介な笹に途中で諦め、予定を変更して「三国山」までのピストンとしました。 朝から快晴の青空で、県境稜線からは木曽御嶽山を存分に望むことが出来ました。
白草山からパノラマ(箱岩山・木曽御嶽山・三国山・小秀山など)
日付 | 2016年02月28日(日) | ||
天気 | 無風快晴(春霞) | ||
山域 | 阿寺山地 | ||
場所 | 岐阜県下呂市乗政 | ||
距離 | 21.1Km(乗政大滝含む) | ||
累積標高 | +1530 -1530m | ||
時間 | 07時間55分(乗政大滝含む) | ||
人数 | 単独 | ||
撮影枚数 | 0486枚 (FUJIFILM FinePix XP200) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(要軽アイゼン) | ||
展望 (A:良い~E:なし) | A | ||
見どころ | 木曽御嶽山の展望、笹原 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
06:40 | 786m | 0.0Km | 乗政大滝駐車場 出発 |
07:05 (00:25) | 990m | 1.7Km | 林道ゲート |
07:30 (00:25) | 1135m | 3.4Km | 林道終点登山口 |
08:35 (01:05) | 1620m | 5.7Km | 稜線分岐 |
08:45 (00:10) | 1641m | 6.1Km | 白草山 (10分滞在) |
09:10 (00:25) | 1669.3m | 6.8Km | 箱岩山 |
09:30 (00:20) | 1643m | 7.1Km | 高森山方面途中まで |
10:00 (00:30) | 1641m | 8.2Km | 白草山 (5分滞在) |
10:40 (00:40) | 1438m | 10.4Km | 鞍掛峠 昼食休憩 |
11:05 (00:25) | 1437m | 10.5Km | 鞍掛峠 出発 |
11:30 (00:25) | 1611m | 11.4Km | 三国山 (15分滞在) |
12:00 (00:30) | 1437m | 12.3Km | 鞍掛峠 |
12:50 (00:50) | 1641m | 14.6Km | 白草山 (10分滞在) |
13:45 (00:55) | 1135m | 17.2Km | 林道終点登山口 |
14:20 (00:35) | 786m | 20.5Km | 乗政大滝駐車場 |
14:28 (00:08) | 765m | 20.8Km | 乗政大滝 |
14:35 (00:07) | 786m | 21.1Km | 乗政大滝駐車場 到着 |
ルートラボ
土曜日の天気は午後から悪くなる為、快晴が期待できる日曜日に計画します。 日曜日となると余り遠出は出来ないので、北上したい気持ちを押さえつつ、去年中途半端となった阿寺山地の「白草山」に向かうことにしました。
去年は半日しか時間が取れなかったのと、午前中はガスが掛る天気で景色は殆ど見られなかったので、そのリベンジを兼ねて向かうことにしました。 また、県境稜線を「寺田小屋山」へと周回するべく、登り口も替えて挑みます。
登山口となる「乗政(のりまさ)」へは、以前と同様中央高速で「中津川」へと向かい、そこから下呂(げろ)方面へと北上していきます。 自宅から2時間弱と見て4時半には出発しました。
以前の登山口となる舞台峠を通過して乗政川を超えた所で、右折し集落の中を走っていきます。 朝方は冷え込み、所々凍結していますが、前日の雨(雪)は大したことがなかったらしく、道路は思ったよりも乾燥していました。
乗政温泉のホテルを通過すると、道幅が狭くなりました。 川沿いの道を進み、駐車予定地点に差し掛かりますが、周りに雪の気配は全くなく、キャンプ場跡まで登って行きました。
右手に広い駐車場が見えてきると、道に雪も薄っすらと見られだしたので、安全を見てここに停めていきました。 そこは乗政大滝の駐車場で、10台ほど停められそうです。(下写真)
早速準備をして行きますが、両脇に見える山にはどう見ても雪が積もっていません・・・。 スノーシューは諦め、ワカンと軽アイゼンだけを持って出発しました。(下写真)
雪は部分的にしか積もっていませんが、朝の冷え込みで所々氷っており、登山靴でも滑ります。 慎重に登って行き、何回かカーブを曲がって登山口へと向かいました。(下写真)
標高が上がると、左手に寺田小屋山が朝日を浴びて見えてきました。 また、薄く積もった雪の先に、林道分岐が見えてきました。(下写真)
ここで右手前に鋭角に向かう道へと入ります。 ロープの脇を越えると頑丈なゲートが閉まっており、車はここまでの様です。 急斜面をトラバースする林道は、未舗装路となりますが荒れた感じでは無く、夏季は車でも入れるようでした。(下写真)
その林道は谷沿いに奥まで続いており、終点付近が遥か彼方に見えていました。(下写真)
暫く林道を落石に注意して歩いて行くと、林道終点と思われる所に到着します。 道はまだ続いていますが、それ以上奥へ入れないように石でガードされていました。(下写真)
林道終点の右手に沢を渡る橋が掛かっており、標識を見るとここが白草山の登山口で間違いありません。(下写真)
前日降った薄い雪が道一面を覆い被せています。 積雪量は1cmにも満たないので、その下にある踏み固められた氷でツルツルと滑り危険です。 ここで軽アイゼン(チェーンアイゼン)を履いて登って行きました。(下写真)
つづら折れの道となり、4~5回ほど折り返して標高を稼ぎます。 曲がり角には山頂までの距離が書かれた標識が立っていて、目安になりました。(下写真)
ここまで人の足跡は前日以前のものだけ残っており、それ以外は鹿やウサギのものが多く見られます。 標高が上がり、谷の奥が見えてくると、県境尾根の右手に予定している「高森山」が見えてきますが、まったく雪を被っておらず先行き不安となります。(下写真)
左上部が明るくなってくる尾根の稜線も間近でした。 林道終点の登山口から30分ほどで、傾斜が緩み尾根沿いの道となりました。(下写真)
当所は1414mピークを尾根末端から来られるのではと思っていましたが、尾根は一面の笹ヤブで苦労しそうです・・・。(下写真)
尾根沿いの道となり、その先で右斜面に出てきました。 目指す「白草山」も近くに見えてきますが、こちらも雪はほとんどありません・・・。(下写真)
途中、「三ツ岩」と書かれた標識があるので上を見上げると、三角の岩が三段重ねで積み重なった奇岩が見られました。(下写真)
ここを過ぎると県境稜線はすぐでした。 途中、展望の良い所を通過すると、植林に覆われた稜線分岐に到着しました。(下写真)
ここで左に箱岩山、右に白草山へと分岐しているので予定通り右手の白草山へと向かいました。 すぐに気持ちの良い笹原の草原の中を歩く道となり、念願の木曽御嶽山がすぐ近くに見えてきました。(下写真)
後ろに「箱岩山」、左手に御嶽山を見つつ、薄く積もった雪の道を白草山へと登ります。(下写真)
程なく見覚えのある山頂に到着しました。(下写真)
360度の展望ですが、残念なことに春霞か遠くがボンヤリとハッキリとしません。(下写真)
肉眼ではかすかに遠く白山も見えますが、写真では識別不能でした。 周りの景色を眺めていると、犬を連れた単独登山者が御厩野(鞍掛峠)方面から登ってきました。 少し話をした所で、先ほどの道を戻り「箱岩山」を経由して高森山へと向かいます。(下写真)
シッカリとした道が付いているので、笹はそれほど気になりません。 笹原を登りピーク手前の植林帯を抜けると、切り開かれた山頂に到着しました。(下写真)
ここから高森山へは破線で道が示されていますが、濃い笹で覆われリボンだけが道が続いていることを示しています。 山頂から高森山方面を見ますが、やはり全山笹に覆われ雪が殆どありません・・・。(下写真)
とりあえず行けるところまでと、笹を漕いで行きますが、すぐ隣のピークへの登りで、雪に倒された笹とその上に中途半端に積もった粉雪で、藪漕ぎの度に全身雪まみれとなります。(下写真)
ここまで上半身はフリースだけでしたが、ここでハードシェルを着込んで完全装備で向かいます。 しかし、ピークを越えて高森山へと降りる道となると、雪に倒され道はできていますが、登り返しに手間取りそうですし、高森山の先はもっと大変になることは間違いありません。(下写真)
笹が完全に雪に倒され埋もれた道を行くつもりだったので、ここは素直に戻りました。 箱岩山まで戻ると、先ほどの登山者がいました。
天気が悪ければ、ここ下山もありえますが、この日は快晴の青空なのでそれはありえません。 登山者の方に話を聞くと、この後は時間もあるので三国山へ登ってから鞍掛峠の林道で下山するとのことです。 三国山は「飛騨国」と「美濃国」それに「信濃国」の境界に位置する山です。 コースの一部は、去年計画しましたが半日しか時間が無く断念したところです。 ここは話しに乗って三国山までピストンすることにしました。(下写真)
先行する形で、まずは鞍掛峠へと降りて行きました。 白草山から降りた所で、去年は雪に埋もれていた小屋が見えてきました。(下写真)
この横にあるトイレとの間を右折すると、去年歩いたコースとなります。 ここは直進して峠へと一気に降りて行きました。(下写真)
道は基本的に開かれていますが、ここも雪が少なく幼木の枝や笹が行く手を邪魔します。(下写真)
手前のピークを越えると、右下に鞍掛峠へと続く林道が見えてきました。 また、その奥には三国山も確認出来ます。(下写真)
作業道を降りて行くと、ここも植林帯となり笹との境を降りていきます。 そして、山頂から40分ほどで鞍掛峠に到着しました。(下写真)
事前に先ほど登山者の方に、展望の良い所があるか聞いています。 余り休憩に適した所は無さそうだったので、御嶽山の見られる一角で昼食休憩としていきます。(下写真)
食事を摂っていると先ほどの登山者の方も到着し、三国山へと向かわれますが中々の健脚者の方です。 こちらも休憩もそこそこで10分ほど遅れて、林道脇の斜面から三国山へと向かいました。(下写真)
上部から見えていたとおり、左側は植林が続き右は展望がありますが笹原でした。(下写真)
ここも所々で雪が被り、歩きづらくなっていました。(下写真)
先行する登山者の方も苦労しているようで、右へ左へと笹が雪で倒れた所を選んで進んでいます。 鞍掛峠から20分ほどで傾斜が緩み、暗い植林の中を進むと點さ掛かられた山頂に到着しました。(下写真)
狭い山頂部では、先ほどの登山者の方とワンちゃんが休憩していました。 東方面の展望だけ見られ、近くに「小秀山(こひでやま)」が見えていました。(下写真)
去年はここから南の尾根を拝殿山に下山予定でしたが、向かうわけにも行かないので又の機会とし白草山へと戻ることにします。(下写真)
下りは足も軽く15分ほどで鞍掛峠に到着しました。(下写真)
ここからも来た道を忠実に戻り、白草山へ200mほどの標高差を登り返します。 午後に入り気温も高く、前日降った薄い雪はほとんど融けて、地肌が見えている道を辿ります。(下写真)
予定が大きく崩れまだ昼過ぎで急ぐ必要も無いので、ゆっくりと戻り峠から50分ほどで白草山に到着しました。(下写真)
山頂には、三国山へと向かっている間に3名ほど来ていたようで、足跡が残っていました。 この時間まで粘った甲斐もあり、朝よりはカスミが薄くなり御嶽山が良く見えていました。(下写真)
少し休憩した所で、名残惜しいですが下山を開始しました。 それほど急いだわけではありませんが、雪もほとんど融けて歩きやすくなっていたので、山頂から45分で登山口に降りることが出来ました。(下写真)
その後は駐車地まで3Kmほど林道歩きとなりますが、これは毎度の事なのでトボトボと歩いていきました。 途中、下山したばかりの登山者の車を横目に歩いていきます。 そして35分ほどで無事、乗政大滝駐車場に到着しました。
このまま帰るのも味気ないので、ザックを車に置いて滝見学をしていきます。(下写真)
今回の反省点は、
・事前に雪が少ないことはわかっていましたが、想像以上に少なくほとんど春山状態でした。(根雪が皆無でした) 来年以降の雪の多い時期に、再々度挑戦したいと思います。
次回ですが、週末の天気がなんとか期待できるので、豪雪地帯の雪山に登りたいと思います。
あや~ 本当に春山の様相ですねぇ・・・
夏が暑くなりそうな・・・イヤな予感が・・・^^;
by よしころん (2016-03-04 11:10)
この日は天気が良いのに春霞っぽい眺めでしたね。霧ケ峰も
空は青いのに山々は霞んでいました。
どの山も積雪が少ないのですね。美しい滝!(^o^)/
by ちぃ (2016-03-04 18:06)
白草山、なだらかな広い山頂がいいですね。
こういう山好きです。
by nousagi (2016-03-05 15:45)
今年はほんとに雪が少ないですね
私にとって里山はない方が良いですが・・・
by g_g (2016-03-05 16:10)
箱岩山、緑色の笹原がとてもきれいですね。
白草山からは遮る物のない雄大な御嶽山の風景が広がっていますね^^
by joyclimb (2016-03-06 02:16)
雪がすくなくて・・・・
もう春の山ですね。
by ひろたん (2016-03-06 09:44)
皆さん、NICE!とコメントありがとうございます。
よしころんさん、
今回は登山口に到着した時点で、笹藪漕ぎか撤退だと思ってしまいました・・・。 この調子だと、春を飛ばして夏になりそうですねぇ。
ちぃさん、
この時期、遠望は諦めた方が良いですね。 PM2.5とスギ花粉で霞んでしまっています・・・。
nousagiさん、
白草山は、夏場は初心者でも登れるので行かれてみてはどうでしょうか? 遠い方は、下呂温泉への宿泊とセットにすれば問題ありませんよ。(笑)
g_gさん、
里山に雪が無いのは良いのですが、高い山まで無いのは辛いですね。
joyclimbさん、
この時期に緑いっぱいというのも変な感じでした。 それでも暖かな陽射しの中、御嶽山が近くに見られホッと一息つけましたが。
ひろたんさん、
春の山でした。 根雪も無いので、今後雪が降ってもすぐ溶けるでしょう・・・。
by おど (2016-03-09 12:35)