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[登山] 岐阜県 残雪の芦倉山・三ヶ辻山・人形山・大滝山周回 [登山]

 今回は、以前から登りたいと思っていた岐阜県と富山県の県境にある「三ヶ辻山(みつがつじやま)」と「人形山(にんぎょうざん/ひとがたやま)」に周回コースで登ってきました。 午前中は雨もパラつく生憎の曇り空でしたが、午後は一転し快晴の中 白い峰々を見ながら楽しんで歩くことが出来ました。

人形山から三ヶ辻山の眺め

大滝山から人形山(左)とカラモン峰(中央)

岐阜県
残雪の芦倉山・三ヶ辻山・
人形山・大滝山周回
日付2016年03月05日(土)
天気曇りのち快晴(春霞)
山域飛越国境
場所岐阜県大野郡白川村大字椿原
距離21.1Km(内車道4.2Km)
累積標高+1931 -1931m
時間11時間15分
人数単独
撮影枚数0989枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0231枚 (Panasonic DMC-GM1)
登山難度
(A:安易~E:高度)

C(要冬山装備、雪庇注意)

展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ芦倉八幡神社の杉、ブナ林、飛越橋、展望
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績)
05:50417m0.0Km芦倉駐車地 出発
06:05 (00:15)440m0.5Km巡視路入口
06:45 (00:40)690m1.1KmR185鉄塔
08:00 (01:15)1123.5m3.0Km芦倉山
10:50 (01:50)1764.3m6.8Km三ヶ辻山 (10分滞在)
11:20 (00:30)1660m7.5Km1674m 昼食休憩
11:35 (00:15)1660m7.5Km1674m 出発
11:45 (00:10)1650m8.0Km梯子坂乗越分岐
12:10 (00:25)1726m8.7Km人形山 (15分滞在)
12:55 (00:45)1679.2m10.1Kmカラモン峰
13:50 (00:55)1492m12.2Km県境分岐
14:10 (00:20)1497.9m13.0Km大滝山 (10分滞在)
14:35 (00:25)1492m13.7Km県境分岐
15:25 (00:50)989.6m16.0Km989.6m(点名 成出)
16:05 (00:40)505m17.1Km林道出合
16:20 (00:15)397m17.5Km成出
17:05 (00:45)417m21.1Km芦倉駐車地 到着

ルートラボ

実績コース(緑色と青色は予定、赤色が実績)
20160305_map.jpg

 前回、今年の雪の少なさを身をもって体感しているので、今回は雪を求めて豪雪地帯へと向かうことにします。 2年前から、飛越国境(岐阜と富山の県境)の山として、「白木峰(しらきみね)」「金剛堂山(こんごうどうざん)」と去年は「水無山」へと登ってきました。 今年は更に西の「三ヶ辻山」と「人形山」へと向いますが、単に二山を巡るのでは面白く無いので「芦倉山(あしくらやま)」と「大滝山(おおたきやま)」を巡り周回コースとします。 予定コースを反時計回りに巡ることとして、登山口となる「芦倉(あしくら)」へと向いました。

 天気予報が前日変更となり、午前中は曇りとなりますが、午後は良い天気となりそうです。 天気予報と勘を信用し、いつもの様に前日に高山市に宿泊し、朝5時に出発しました。 1時間ほど掛かると思っていましたが、高速で向かったこともあり30分と掛からず白川郷に到着しました。 車から見る白川郷も今年は雪が少なく、道路脇の除雪もほとんどありません・・・。 国道156号線に出合うとこれを北上し、出発から40分足らずで芦倉に到着しました。
 集落方面へは、雪崩よけのスノーシェッドのトンネル内から、分かりづらい分岐を右折します。 右手に橋が見えてきますが、その手前に駐車余地があるので邪魔にならないように停めていきました。(下写真)

駐車地付近

 到着が早すぎてまだ周りは薄暗いのですが、今回のコースは長丁場となるのと、この日も異常高温で雪が緩みだす前には標高を上げておきたいので、早速準備をして出発しました。(下写真)

橋を渡る

 橋の袂に祠があり、数体のお地蔵様が祀られていました。 これからの安全を祈願してから橋を渡ります。(下写真)


 右手に登る道が続くので、そちらへと登って行き、最終家屋を過ぎると除雪もそこまででした。 左手に神社があり、杉の大木が県指定の天然記念物に指定されているので見ていきます。(下写真)

集落を奥へ

芦倉八幡神社

芦倉八幡神社のスギ

 先ほどの道に戻り進みかけますが、この段階で雪が5cm以上は積もっていたので手に持っていたスノーシューを履いていきます。 道を進むと視界が開け、先ほどよりは明るくなってきていました。(下写真)

分岐は広い方(右)へ

明るくなってきた

 林道終点に雪に埋もれた田んぼがありますが、左奥に鉄塔があり巡視路の標識がそちらを示しています。 左折して鉄塔へと向かいかけますが、すぐに巡視路の標識があり「L158・R158」と書かれているので、ここで左手の斜面へと取り付きます。(下写真)

林道終点から鉄塔を目指す

R185の鉄塔へと向かう

 巡視路が続いていますが雪で埋もれているので、上部を目指して登って行きました。 何となく巡視路と思われる切り開きと、数日前と思われるシリセードで降りたと思われる跡が残っていたので、急斜面に苦労しながらジリジリと登って行きます。(下写真)

左手の斜面を目指す

赤テープが付いていた

 今回出発時点で全く寒く無く、手持ちの温度計では5度近くを指しています・・・。 その為、雪も締まっておらず、ズルズルと歩き辛い状態が続きました。 登るのに苦労して、ここで時間と体力を消耗し、傾斜が緩み始めたR158鉄塔に到着したのは、登り始めから45分ほど経っていました。(下写真)

急登を登る(下を見る)

鉄塔が見えてきた

 ここからは尾根沿いを緩やかに芦倉山へと向います。 道は無いかと思っていましたが、枝や下草が刈られ登山道が整備されているみたいで少ない雪でも問題となりませんでした。(下写真)

鉄塔から南東方面

鉄塔からオゾウゾ山(中央右)とタカンボウ山(右)

芦倉山へ向かう

猿ヶ山

 暫くは植林が続き、南斜面では地面が露出しており、ここでも雪の少なさを実感します。(下写真)

植林帯を進む

ここから暫くは登りが続く

地面が露出している

 左手に、芦倉山から西に二手に分かれるもう一つの尾根にある955mピークが見えてきました。(下写真)

左手に955mピーク

 標高も950mふきのまで登り、ようやく雪の量が多くなり少ないながらも続いていました。(下写真)

標高950mでやっと雪が多くなる

 三ヶ辻山へと東に続く稜線に合流すると、ブナなどの自然林も見られ始めました。(下写真)

芦倉山の山頂稜線が近くに

稜線取り付きに手間取る

 稜線沿いからは、後ろに白山方面の展望が広がります。 しかし、この日の午前中は鈍よりとした雲が立ち込め、幸い遠望は効きますが高い山は雲の中です・・・。(下写真)

白山方面(左:猿ヶ馬場山、中央右:奥三方岳、右:野谷荘司山など)

ヤドリギが多く

 これまでは樹林で邪魔されていた北方面の展望も見えてきました。 最終目的地の大滝山は、手前のピークが邪魔して見られませんが、県境尾根が奥へと続いています。(下写真)

左に大滝山への県境稜線が見えてきた

 傾斜が緩み「芦倉山」へと、最後の登りとなりました。(下写真)

緩やかな尾根を進む

 気持ちの良い尾根道を先のピークへと登って行くと、呆気無く山頂に到着しました。(下写真)

芦倉山山頂までもう少し

 山頂には何も無く、少し先の木に山頂標識が掲げられていますが知らずに通り過ぎそうな所でした。(下写真)

芦倉山山頂(山頂標識は左下に)

 展望は余り無く、木の間から県境尾根が見える程度でした。(下写真)

カラモン峰(右奥に人形山)

 休憩もそこそこに、そのまま尾根を三ヶ辻山へと向かいます。(下写真)

キツツキの穴で無残な姿に

 ここからは細尾根となり、左右の展望を見ながら歩いて行きました。(下写真)

南の尾根を見る

大芦倉谷(右に三ヶ辻山、左に人形山)

細尾根を進む

 細尾根部分は短く、一箇所だけ藪が多い斜面があったので、そこは右から回り込んで乗り越えました。 すると広い二重山稜の尾根となり、ブナが多く見られ始めました。(下写真)

藪の斜面(右から廻り込む)

後方を振り返る(石川県境の山々)

1200m付近

ここからブナ林の雰囲気の良い道に

 一旦鞍部へ降りていきますが、その先もどこでも歩けそうなブナ林を、気分良く登って行きました。(下写真)

1167m鞍部

登り返しに

千手観音のよう

ブナ林の広い尾根を進む

 次第に標高が上がり南の鉄塔のある尾根と同程度まで登ってきています。 また、前方には三ヶ辻山と思われるピークが見えてきました。(下写真)

1346mピーク付近から三ヶ辻山

 左にはあまり標高差なく、人形山のなだらかな山頂部が見えています。(下写真)

人形山のなだらかな山容

 右から廻り込むように三ヶ辻山への斜面に取り付きます。 ここまで来ると普段は風も強いのか、右側に雪庇が見られ始めました。(下写真)

ブナ林が続く

南方面が明るく

ここに来て雪庇が見られる(標高1450m)

 幸いこの日、午前中は風が無く、気温も温かで登山日和といえました。 雪庇上から後方を望むと、白山方面の山々が見えていました。 しかし、結局この日の白山は雲の中で、ハッキリと見ることは出来ませんでした。(下写真)

白山方面のパノラマ

白山は雲の中(手前に野谷荘司山・三方岩岳など)

三方崩山・奥三方岳など

猿ヶ馬場山は雲に覆われ

 ここまで天気は何とか持っていますが、時折風と共にパラパラと雨粒が落ちていました。(下写真)

山頂方面を望む

 三ヶ辻山手前の1521mピークに到着します。 ここまで登るとカラモン峰の奥に、この日の最終目的地となる「大滝山」が見えてきました。 大滝山の山頂には、大きな電波反射板が設置されているのでひと目でそれと分かります。(下写真)

1521mピークへ

カラモン峰(右)とその左に大滝山、左に赤摩木古山など

最終目的地の大滝山(電波反射板のあるピーク)

 ここまで来ると三ヶ辻山は大して標高差無く見えていました。(下写真)

1521mピークから三ヶ辻山方面を望む

 ここからもブナの多い林を、ゆっくりと歩いて行きました。(下写真)

ブナの疎林を登る

山頂手前から緩やかな尾根に

 山頂手前まで来ると傾斜は更に緩み、木々も少なく一面雪で覆われていました。(下写真)

山頂部は広い尾根

 ここまで来ると三ヶ辻山山頂と行っても差し支え無いでしょう。 稜線沿いは流石に風が強そうなので、少し手前で展望を眺めていきました。(下写真)

三ヶ辻山手前からパノラマ(白山方面)

雪庇に注意して登る(白く遠近感がない)

人形山

籾糠山(中央の白いピーク)

南の1631mピーク

 ここまで当所の予定では4時間と見ていましたが、結局一時間余分に掛かり5時間掛かっています。 体調も思わしくなく、花粉症から来る倦怠感の様に思われました。 しかし、山頂からの素晴らしい眺めと小休止でそれも何処かへ吹き飛びました。
 三ヶ辻山の山頂と思われるピークを通過すると、その先の急斜面を一気に下って行きました。(下写真)

三ヶ辻山山頂

山頂からは急斜面を降りる

 しかし、シリセードでズルズルと降りようとすると、気温の上昇で表面が流れ表層雪崩が起きそうです・・・。 ここは無難にスノーシューを利かせながら普通に降りていきました。(下写真)

下から見上げる

 傾斜が緩み安心できたところで右手を望むと、いつの間にか県境分岐に到着していました。(下写真)

宮屋敷方面を望む

 ここからは県境沿いに「人形山」へと北上していきます。(下写真)

県境稜線の歩きに

 広い尾根道で、右に雪庇が発達していますが、ウサギなどの足跡を辿り距離を置いて歩いていきます。 三ヶ辻山の手前からシャリバテの症状が出ていましたがここまで我慢して歩いてきました。 どこかで昼休憩にしたいところですが、風が強く場所選びに手間取ります。 1674mピーク手前の木の下が、雪のくぼみとなっていたので、ここで風を避けながら休憩していきました。(下写真)

山頂を振り返る(こちらからは三角錐に)

 当初より遅れ気味なので、短めに食事を済ませ先へと向います。(下写真)

右の雪庇に注意して進む

 休憩中に、風で雲が流れ急速に天気が回復してきました。(下写真)

日が当たり始めた

 梯子坂乗越分岐を通過する頃には青空が覗き初め、予報通り快晴の登山となりました。(下写真)

急速に天気が回復

晴れ間が覗いて

天気も良くなりテンションが上がる

 後を望むといつの間にか三ヶ辻山が遠くに見えていました。(下写真)

気が付くと三ヶ辻山も遠くに

自分の足跡だけが点々と

 暫くは白い稜線を歩いていきますが、点々と石が露出するところもあり、雪の少なさを痛感します。(下写真)

稜線歩きは続く

ここにだけ石が露出していた

 人形山への最後の斜面を登って行くと、広く平坦な山頂に到着しました。 山頂付近には、古い足跡だけが薄っすらと残っており、この日はここも含めて誰も訪れていないようでした。(下写真)

人形山直前

人形山頂上(雪が少ない?)

 西方面と東方面の別々に標識が立っており、それぞれ異なる展望を楽しみました。(下写真)

方位盤

奥に白木峰や金剛堂山(雲の中…)

北方面の展望(左奥に富山市街地)

中央右奥に医王山など

右に大門山から左に大笠山など

左から笈ヶ岳・仙人窟岳・三国山・白山が微かに

人形山から三ヶ辻山

三ヶ辻山から手前の稜線までアップ

 景色を眺めている間にも雲は薄くなり、気が付くと上空は雲一つない快晴となっていました。 サングラスを掛けて日焼け止めを十分に塗った所で、最終目的地の「大滝山」へと向います。(下写真)

下に湯谷

 西の稜線を進むと、北方面の展望が広がり鋭利な山容が近くに見えてきました。 このピークの名前(カラモン峰(ほう))をこの時点では知りませんでしたが、何処から見ても目立つ形です。(下写真)

向かうカラモン峰(右)への稜線

人形山を振り返る

左手に歩いてきた尾根が見える

 方角を転換し北西方面へと向います。 地形図ではこの先暫くは細尾根になるかと思っていましたが、実際はそれほどでもなく、右の斜面も許容できる傾斜でした。(下写真)

可愛い雪庇(と言っても5mほど?)

山スキーには最適?

 雪庇には気を付けていきますが、緊張も少しホグレ楽しむ余裕が出来ました。(下写真)

楽しい登りに

カラモン峰近影

見た目ほど危険では無い

 カラモン峰への登りも遠くから見えるどは険悪ではなく、黙々と登って行き気が付くとピークに到着していました。(下写真)

カラモン峰から後を振り返る

奥に大滝山(中央)が見えてきた

 カラモン峰の先の傾斜も地形図では急斜面かと思われましたが、広い尾根道で斜面の状態も腐り始める手前のフカフカ状態で歩きやすいものでした。(下写真)

地形図ほどの急斜面では無く安堵する

 一気に下りていくと、ここから暫くは高低差の少ない歩きが続きました。(下写真)

足も軽やかに下りていく

大滝山アップ

快晴に飛行機雲

 雪庇はありますが大したことはなく、踏み抜いても(押し潰されないかぎり)大事には至らないでしょう。(下写真)

ここまで来ると一安心?

カラモン峰を振り返る

標高差も少なく快適な歩き

ここまで来るとカラモン峰が三角錐に見える

 カラモン峰から大滝山までは、距離はありますが歩きやすいので、気が付くと左(西)に県境と別れる分岐ピークの登りとなります。(下写真)

県境分岐のピークへの登り

 ここは急斜面ですが、それほど標高差があるわけでもなく時間にも余裕ができたので景色を眺めながらゆっくりとブナの間を登って行きました。(下写真)

ゆっくりと登る

 ピークに到着すると、左に県境と分かれます。 ここに14時頃の到着予定でしたが、まだ余裕があるので予定通り大滝山へと直進します。(下写真)

左に県境が続く

県境分岐ピークからカラモン峰

 大滝山の電波反射板は過ぎ近くに見えており、往復30分強といったところでしょうか?(下写真)

大滝山はすぐそこに

 ここも雪庇に気をつけながら、ピークを一つ越えて進んでいきました。(下写真)

下山予定の尾根(左)を覗き込む

熊棚

 ピークを越えると傾斜も緩み、電波反射板へはすぐでした。(下写真)

山頂へ

大滝山山頂

 反射板奥の小高い所に立ち、それまで隠れていた北方面の様子などを眺めていきました。(下写真)

大滝山から人形山(左)とカラモン峰(中央)

北東方面の展望

猿ヶ山方面

電波反射板

 暫く最後の展望を楽しんだ所で、先ほどの道を県境分岐まで戻ります。 通常はここから夏道が西尾根に降りて行っています。 しかし、そのコースでは駐車地まで遠回りとなる事が分かり、県境沿いに下りていくことを計画しています。 県境分岐まで15分ほどで戻ると、右手の広い斜面へと向いました。(下写真)

県境分岐から西尾根を下る

 ここからは腐り始めた雪に足を取られつつも、一気に下りて行きます。 ブナの自然林が続き良い雰囲気の中を気持ちよく下りて行けました。(下写真)

ブナの疎林を振り返る

明確な尾根道になる

気持ちの良い歩きに

 思っていたよりも傾斜も緩く、1174mピーク先の県境分岐までは快適な歩きが続きました。(下写真)

1174mピークへの登り

ここで県境は左に(直進する)

 1174mピークで少し休憩し、その先も県境は無視し989.6m三角点峰へと向います。 若干尾根が狭まりますが、なんとか雪の状態も悪化せず下りていくことが出来ました。(下写真)

下に見える989.6mピークへ降りる

989.6mピーク付近

 しかし、ここまでの快適な道も989.6mピークまででした。 このピークからは植林帯となり、下山予定の尾根へと暗い道が続いていました。(下写真)

ここから植林帯に

 幸い暗がりで雪解けも進んでおらず歩きやすい状態でしたが、それも西の急斜面へと転換するまででした。(下写真)

里山の雰囲気に

 急斜面の尾根を下りて行きますが、陽当りも良いので雪が少なく5cm以下となっています。 かと言ってスノーシューを脱ぐと所々に残っている雪が邪魔なので、履いたまま下りて行きますが、薮や笹が行く手を阻み始めました。
 途中からロープがあり、右の谷に雪崩防止の工事がされています。(下写真)

以外にも作業道がある

右の谷は雪崩防止されている

 ロープ沿いに作業道があり、薮からは開放されますが、腐った雪でズルズルと滑り安定した歩きが出来ません。 こうなると一歩一歩慎重に下りていくことになり、時間が掛かり始めました。(下写真)

雪が少なく歩きづらく

 それでも何とか下りていくと傾斜が緩み始め、古いサビだらけの鉄柱なども見られます。(下写真)

古い鉄柱

 その脇には雪が溶けてあらわになった作業道が、下まで続いていました。(下写真)

明確な道が続く

 その作業道はもともと下山予定コースなので、それを利用して下りていくと、林道へとスムーズに降りることが出来ました。(下写真)

傾斜が緩み歩きやすく

林道に合流(登り口はプラスチック階段に)

 予定していたカーブ付近に到着し、ひとまず一安心です。 後は林道歩きですが、相当遠回りとなるので、斜面をショートカットして最短距離で下山します。(下写真)

林道をショートカット(左に)

 最後は急斜面で降りられないかと思いましたが、ダム横の施設へと降りていけたので、薮に引っかかりつつ滑り降りていきました。(下写真)

最後はダム施設の横に(滑り降りる)

 車道に出ますが以外なことに除雪されていません。 除雪されたところまでスノーシュー向かって、舗装路となったところで脱いでザックに取り付けた所で車道歩きで駐車地へと戻りました。(下写真)

車道に出てスノーシューを脱ぐ

 ここはすでに富山県ですが、車道を歩いて飛越橋を渡り岐阜県へと戻っていきます。(下写真)

成出ダムと降りてきた尾根(中央左)

 途中、前方から暖められた生ぬるい風が吹いて来て驚かされます。(気温は15度程) スノーシェッドの芦倉集落へと曲がる道を入りると、朝渡った橋と車が見えてきて今回も無事に歩くことが出来ました。

芦倉の橋に戻ってきた

今回の反省点は、
・特にありません。 体調がイマイチでしたが、花粉症と思われます。 食事を摂り、天気が回復したら改善されたので、精神的な問題が大きかったのかも知れません。

 次回ですが、またスノー衆の集まりで、今回の山域近くの山に向かう予定です。(天気次第です)


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コメント 6

コメントの受付は締め切りました
よしころん

曇り空からどんどん青空になっていく様子が気持ちいいですね~^^
靭帯炎を悪化させないようこの冬は養生していましたので、青と白の美しいコントラスト見せていただき爽やかな気分になりました♪
by よしころん (2016-03-09 19:04) 

ちぃ

雪の人形山とカラモン峰美しいですね(^o^)/
今回もたくさん歩かれたのですね、行動時間の長さにも
驚きました。千手観音みたいな木、ほんと、たくさんの枝で面白い
ですねーっ( *´艸`)
by ちぃ (2016-03-09 20:20) 

g_g

晴れ間の少ない昨今ですが、徐々に天気にも恵まれ素晴らしい
歩きを楽しまれたんでしょうね。
白黒の世界そして、白と青い空の色合いも楽しませて貰いました。
by g_g (2016-03-10 08:43) 

おど

よしころんさん、NICE!とコメントありがとうございます。
 午後は晴れると信じて向かいましたが、雨がパラついた時は一気にテンションダウン゛でした。(苦笑) 靭帯炎、長引いているのですかね? 無理は禁物なので、暖かくなってから新緑の山を楽しんでくださいね。

ちぃさん、NICE!とコメントありがとうございます。
 距離は兎も角、時間が掛かりました。 それでも出発が早いぶん、余裕を持って歩けましたし、午後は良い天気なので少しでも長い時間ここに居たかったですよ。

g_gさん、NICE!とコメントありがとうございます。
 平日は天気も良いのですが、週末(特に土曜日)は中々良い天気になりませんね。 久しぶりに白い峰と蒼い空を見ながら歩いた気がします。

by おど (2016-03-10 12:21) 

nousagi

目の高さに、続く白い稜線が素晴らしいですね。
天気は、ほんとに泣かされたり、祝福されたり・・・
これだけ長い歩きだと、1日のうちにも天気の変化はありますね。
ずっと青空は贅沢かもしれません。(^^)
by nousagi (2016-03-15 11:38) 

おど

nousagiさん、NICE!とコメントありがとうございます。
 真っ白な稜線を見ながら歩くのは気持ちが良いですね。 朝から天気が良いのもいいのですが、日焼けや雪解けが進むので厄介です・・・。

by おど (2016-03-16 22:50) 

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