[登山] 岐阜県 残雪期の栗ヶ岳へ(飛騨河合から) [登山]
今回は、やぶこぎネットの今季3回目(最後?)となるスノー衆に参加して、以前も登ったことのある岐阜県の「栗ヶ岳(くりがたけ)」に飛騨河合(北)方面から登ってきました。
久しぶりに朝から冷え込んで、雪もよく締まり快適に標高を上げることが出来ました。 また、朝から晴れ渡り稜線沿いまで来ると、白山や北アルプスなど360度の展望が見られ、今期最後となる低山の雪山を締めくくることが出来ました。
栗ヶ岳手前からパノラマ(右から栗ヶ岳・白山・別山・日照岳・大日ヶ岳・鷲ヶ岳など)
日付 | 2016年03月12日(土) | ||
天気 | 晴 | ||
山域 | 天生山地 | ||
場所 | 岐阜県飛騨市河合町保 | ||
距離 | 15.0Km(林道約8Km) | ||
累積標高 | +1230 -1230m | ||
時間 | 10時間05分 | ||
人数 | 10名 | ||
撮影枚数 | 0734枚 (FUJIFILM FinePix XP200) 0128枚 (Panasonic DMC-GM1) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(要冬山装備) | ||
展望 (A:良い~E:なし) | A | ||
見どころ | 360度の展望 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
06:55 | 758m | 0.0Km | 飛騨河合 出発 |
07:15 (00:20) | 776m | 1.4Km | 養魚場(除雪終点) |
07:45 (00:30) | 813m | 2.5Km | 栗ヶ谷分岐 |
07:55 (00:10) | 845m | 3.0Km | はげくら・とうぞう谷分岐 |
08:55 (01:00) | 1078m | 4.5Km | 尾根末端 |
11:20 (01:25) | 1614m | 6.4Km | 1614mピーク |
12:10 (00:50) | 1728.2m | 7.6Km | 栗ヶ岳(10分滞在) |
12:30 (00:20) | 1748m | 8.0Km | 栗ヶ岳 西峰 昼食休憩 |
14:00 (01:30) | 1748m | 8.0Km | 栗ヶ岳 西峰 出発 |
14:05 (00:05) | 1737m | 8.2Km | 下山分岐 |
15:00 (00:55) | 1320m | 9.8Km | 1320mピーク |
15:35 (00:35) | 1001m | 10.7Km | 林道出合 |
16:15 (00:40) | 813m | 12.1Km | 栗ヶ谷分岐 |
16:35 (00:20) | 776m | 13.3Km | 養魚場(除雪終点) |
17:00 (00:25) | 758m | 15.0Km | 飛騨河合 到着 |
ルートラボ
スノー衆も今季はこれで三回目となり、その全てに参加しています。 当初は、近くの「籾糠山(もみぬかやま)」が予定されており、ここは夏季にした登っていませんでした。 事前に行き先変更の連絡があり、参加者はあまり登っていない「栗ヶ岳」へと変更となります。 ここは3年前に森茂峠から「栗ヶ岳」と隣の「御前岳」に登っています。 今回は、北方面の飛騨河合からの登りとなり、山スキーの方がよく利用されているコースですが、これが初めてとなりました。
グループの一次集合場所は「荘川IC」近くの道の駅でした。 しかし、自分だけ無理を言って、近くの二次集合場所に向かうことにし、いつものパターンで前日に高山市に入り前泊していきました。
集合時間は荘川に6時で、河合には6時半から7時ぐらいと言われたので、6時すぎには出発しました。 宿泊地から河合まではすぐで、20分ほどで集合場所に到着しました。
まだ皆さん到着していないと思っていましたが、既に全員到着し準備をされていて焦ります・・・。 早速準備をし、20分後には出発しました。 まずは栗ヶ谷川沿いの林道を、奥へと歩いて行きました。(下写真)
驚いたことに林道は除雪されていますが、聞くと奥に養魚場があるとのことでした。 暫く進むと、その養魚場が右手に見えてきました。(下写真)
除雪はここまでで、ここから先は10cm前後の積雪となっています。 少し先に橋があり、前方を見ると真っ白な峰が見えていました。 形と方向から「御前岳(ごぜんだけ)」だと思われますが、上部の木々は霧氷で白く見られ、久しぶりに期待できそうです。(下写真)
雪は少なめですが、その橋を渡った所でスノーシューを履き、スノーハイクの開始となりました。(下写真)
ここから左手に栗ヶ谷川を見ながら歩いていきますが、雪解けの川の水は綺麗に澄んでいます。(下写真)
養魚場から30分ほど歩くと、左に大きな谷と分岐します。 ここで左(南)の谷へと向かうコンクリート製の橋を渡り、山頂方面へと距離を詰めていきます。(下写真)
この辺りでフキノトウを取ろうとしていた事を思い出し、周りに注意して歩きましたが、どれもまだ小さく数も少なく諦めました。 林道のY字分岐に来ましたが、どちらが正解か分かりません。(下写真)
右下が新しいものだろうと地図通りに左に向かいますが、その先で林道が土砂崩れでなくなっています・・・。 先へと進む道を探しますが、完全に消失しており沢沿いに歩くわけにも行かないので、先ほどの下の林道へと復帰します。(下写真)
ここで「はげくら谷」へと入りますが、ここも沢沿いの道は良くないので右斜面の急登を登ります。(下写真)
結局、先ほどの分岐から右下に向かっていた道に復帰し、早々に無駄な体力を消費します。(下写真)
新しい林道は無理やり斜面をえぐって作られており、車が取り敢えず通れれば良いという作りでした。
この林道は崩壊した林道と合流し、その先は林道をトボトボと歩いていきますが、この日のメンバーは足が早く待つことはありません。 林道はつづら折れに標高を上げていくので、ショートカットして歩いていきました。(下写真)
途中、小さな沢を渡りますが、雪が繋がっておらず意外と苦労します。 そして沢沿いの道となり、奥へと進むとそこでも林道が崩壊して通れなくなっていました。(下写真)
U字カーブで左手に折れていたので、沢を渡り林道へと復帰します。(下写真)
この様な林道にもカーフにはミラーが取り付けられますが、いまは車で通る人はいないでしょう。(下写真)
ここから尾根の取り付きですが、末端部分は土砂崩れで登れそうもありません。(下写真)
仕方なく、カーブを曲がった先で3mほどの斜面を枝を頼りに登り、尾根心へと合流しました。(下写真)
ここからは、本格的な山登りとなりました。(下写真)
しかし、ここでアクシデント発生です。 ある方のスノーシューの装着部が、経年劣化から両足とも壊れてしまいました。 幸いよく締まった雪だったので、アイゼンを履いて向かいますが、この先は急斜面が多かったので、苦労されたようです。(下写真)
尾根の右手には、下山予定の尾根が白く見えていました。(下写真)
登りが続き先ほど壊れたスノーシューの方が遅れだしました。 矢張りアイゼンだけでなれない雪道は大変なようで、少しでも登り易くと、皆で荷物を分担し身軽で登れるようにしていきました。 暫くは我慢の登りが続き、標高が上がると周囲の山が見えてきました。(下写真)
尾根が広がりブナの疎林となりました。 すると木々の薄いところから、北アルプスなどが白く見えてきました。(下写真)
1500m付近のピークまで登ると前方に主稜線が見えてきて、目指す栗ヶ岳なども望める眺めのよいところに到着しました。(下写真)
ここで写真を撮りながら小休止となりました。 この先稜線まで、植林帯の尾根を通過し、標高を上げながら登っていきます。(下写真)
主稜手前の尾根に到着すると、それまで見えていなかった南方面の展望が広がりはじめました。(下写真)
最後の斜面を登っていると、下からも見えていた霧氷が僅かながら残っていました。(下写真)
景色を見ながらゆっくりと登っていくと、稜線の向こう側に待望の白山が見えて来ると喚起があがります。(下写真)
稜線沿いからは、後方に北アルプスや木曽御嶽山、前方に白山などを眺めながらの歩きとなります。(下写真)
ここからの道は3年前に登った時のコースと合流し、その時の様子を思いだしました。 その時も天気は良く雲ひとつ無い青空の元歩いていましたが、春霞で遠望は霞んでいました。
この日は高い山は雲に覆われていましたが、澄んだ青空となり遠くまで良く見えていました。(下写真)
ここから山頂までまだ距離があるように見えますが、標高差も少なく時間はそれほど掛かりません。(下写真)
木曽御嶽山(中央左奥)、位山(その手前)、川上岳(中央手前)
3年前は3月末でもそれなりに雪がありましたが、今年はここも例外なく雪が少なく、早くも笹が見え始めていました。(下写真)
眺めを見ながら緩やかな稜線をゆっくり歩いて行くと、出発から5時間と少しで「栗ヶ岳」の山頂に到着しました。(下写真)
山頂からは白山は元より360度展望が見られます。 ここで休憩として行きたい所ですが、狭いため奥の平坦なピークへと向かいました。(下写真)
鞍部へは急な斜面を降りていきますが、皆が歩いたりシリセードしたため滑りやすくなっていました。 鞍部からは登り返しとなりますが、それほど急登と言うわけではありません。(下写真)
なだらかなピークに到着すると、いつもの様にスノーテーブルを作成し絶景を眺めながらの昼食休憩となりました。(下写真)
ゆっくり1時間半ほど休憩したところで、名残惜しい所ですが下山を開始します。 更に奥の尾根分岐へと向かい進みます。(下写真)
右手になだらかな尾根が降りており、その先のピークに植林が見られた所で、雪庇を抜けてブナ林へと降りて行きました。(下写真)
広い尾根には、白い幹のダケカンバなども幾つか見られました。(下写真)
上からも見えていたピークの植林を抜けて急斜面を下ると、その先は細尾根となり、一気にダム方面へと降りて行きました。(下写真)
気がつくと先ほどまで居た稜線が、ずいぶん遠くに見えています。(下写真)
尾根はゆるやかに下って行き、灌木帯の幹や枝を避けながら降りていきます。(下写真)
尾根心には、古くからの植林なのか立派な幹が見られます。 しかし、歩くには邪魔なので少し外し降りて行きます。(下写真)
下山予定の1320m地点へと続く尾根は複雑に分岐しており、右へ左へと尾根を乗り換えながら降りていきます。(下写真)
南に面した部分では雪が腐り始めており、硬い雪を求めて下っていきます。 また、早くもクマの足跡がいくつか見られ、ここでも暖冬の影響が伺えます。(下写真)
目的の1320mピーク手前で長めの休憩とし、そこから予定の尾根より林道寄りの右手に向かった一気に降りていきました。(下写真)
途中から赤ペンキが幹に記され、雪でわかりませんが作業道のようでした。(下写真)
尾根の末端まで降りていき、幹斜面に林道が見えたところでそちらに向かってズルズルと降りていきました。(下写真)
林道に合流すると、ここからは往路の跡を辿りながら戻っていきました。 途中から林道の雪も緩くなり、ツボ足(アイゼンは着けたままです)では効率が悪いので、再度スノーシューを履いて駐車地へと戻ります。(下写真)
往路にショートカットした、真新しい林道は本来のコースで戻りますが、その途中に立派な木がありました。(下写真)
そして林道出会いから一時間ほどで養魚場まで戻り、ここでスノーシューを脱ぎました。 そしてトボトボと林道を歩き、駐車地まで全員無事戻る事が出来ました。
今回の反省点は、
・特にありません。
次回ですが、そろそろ早春の花を見たいので、鈴鹿の山に花見登山を予定しています。
雪の白山、美しいですね(*^-^*)
良いお天気とたっぷりの雪♪♪並んだスノーシューに楽しい雰囲気が漂っていますね♪
私たちは「霊仙山」に初めて登ってきました。雪はなく素晴らしい展望で楽しかったです♪
by ちぃ (2016-03-17 14:28)
雪道では、スノーシューがやはり威力を発揮するんですね。
真っ白な尾根、いいです。
さすがに、スノー衆のみなさんは強者揃いですね。
スノーシューで10時間歩ききるんですから。
by nousagi (2016-03-20 11:44)
山が白いのって良いなぁ〜〜〜1
by 山子路爺 (2016-03-21 10:58)