[登山] 岐阜県 三方崩山登山 [登山]
今回は、白山の東に位置する岐阜県の「三方崩山(さんぽうくずれやま)」に登ってきました。 梅雨時で中々高い山に登れませんでしたが、この日は予報通り天気が回復し、朝に掛けて北アルプスや木曽御嶽山など遠くの山を望むことが出来ました。
日付 | 2016年07月10日(日) | ||
天気 | 晴れ(正午前には雲多く) | ||
山域 | 白山 | ||
場所 | 岐阜県大野郡白川村大字平瀬 | ||
距離 | 8.8Km | ||
累積標高 | +1344 -1344m | ||
時間 | 06時間30分 | ||
人数 | 2名 | ||
撮影枚数 | 0498枚 (FUJIFILM FinePix XP200) 0115枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4) 0209枚 (Panasonic DMC-GM1) | ||
登山難度 (A:安易~E:高度) | B(キレット、崩壊地注意) | ||
展望 (A:良い~E:なし) | A | ||
見どころ | 平瀬温泉 | ||
行程・標高・距離・時刻(赤字はGPSの実績) | |||
06:35 | 800m | 0.0Km | 三方崩山登山口 出発 |
07:40 (00:55) | 1372.9m | 1.9Km | 1372.9三角点 |
08:40 (01:00) | 1885.5m | 3.2Km | 1885.5三角点 手前休憩 |
09:00 (00:20) | 1885.5m | 3.2Km | 1885.5三角点 出発 |
09:50 (00:50) | 2058.7m | 4.5Km | 三方崩山 昼食休憩 |
10:40 (00:50) | 2058.7m | 4.5Km | 三方崩山 出発 |
11:20 (00:40) | 1885.5m | 5.6Km | 1885.5三角点 |
12:10 (00:50) | 1372.9m | 7.0Km | 1372.9三角点(5分休憩) |
13:05 (00:55) | 800m | 8.8Km | 三方崩山登山口 到着 |
ルートラボ
梅雨の真っ只中で、毎週末天気が微妙な日が続きます。 この週末も土曜日が曇で日曜日が雨の予報でしたが、予定が早まり、土曜日が雨で日曜日が晴れの予報となりました。 しかし、日曜日の登山は当日は兎も角、翌日以降に疲れが残り仕事に影響が出るので辛い所です・・・。
今回も短めの登山を計画し、以前から行く予定で最後まで残しておいた?白山の前衛峰となる「三方崩山(さんぽうくずれやま)」に登ることにしました。 土曜日の夕方に自宅を出発し、いつもの様に高山に前泊します。 今回は、半年以上のブランクですが、高山市の同行者も一緒に行くことになりました。
翌朝、いつもより遅めで5時半前に出発し、東海北陸道を「白川郷IC」へと向かいます。 長いトンネルを抜け、20分ほどでICに到着すると、下道を白山の登山口にもなっている平瀬へと走っていきます。
15分ほど南下すると、左手に道の駅が見えてくるので、坂道のピーク付近で右にある細い林道へ入って行きました。 入り口には、木の標識で「三方崩山登山口」と書かれています。
未舗装路となり、道標に従って坂道を走らせました。 次第に傾斜が強まり、FF車なので上りは何とかなりますが下りがつらそうです・・・。 道の状態は思っていたよりよく、車もよく走られているようですが、一般車ではきつい道が続きました。 このまま未舗装路と思っていましたが、登山口手前のつづら折れから舗装路となりました。 しかし、これは逆効果で砂利などでスリップしやすく、上りも下りも慎重に進みます。
そして林道に入って5分ほど登ると、開けた林道終点に到着しました。(下写真)
駐車スペースは5台以上はありますが、まだ車は止まっていませんでした。 ここで出発の準備をしていると、車が一台登ってこられ、岐阜ナンバーの登山者が到着します。 話を交わしながら出発の準備が出来た所で、先ほどの登山者と同行者が先行して出発しました。
駐車場の目の前に登山口があり、その右奥にはトンネルがあり中から水音が響いてきます。 中に入って見ると、水が湧き出しています。 帰宅後調べると、この付近にはダムへの導水路が通っているので、その点検施設のようですが、水がどこから流れてきているのかはよく分かりません。 取り敢えず持ってきた水を捨てて、汲んで行きました。(下写真)
冷たい水も確保した所で登山口の階段を登ってスタートします。(下写真)
このな山ですがメジャーなところからか、登山者の数をカウントする装置が設置されていました。 その脇を通り抜けると、最近下草刈が行われた跡がありこの先も露などで濡れることが無く助かりました。(下写真)
当面は石が転がる涸れ沢沿いの直登となりました。(下写真)
上部からは二人の大きな話し声が聞こえてきており、これなら熊も逃げていきそうです。 倒木や石を避けて登って行くと、右にトラバースする道となり、その後はつづら折れの緩やかな上りとなりました。(下写真)
この辺りで同行者ともう一人の登山者を追い抜いて、先行していきます。 ヤマアジサイが所々で見られだし、程なくブナ林となりました。(下写真)
つづら折れを登ると、尾根の末端に取り付き暫くは尾根沿いに進みます。(下写真)
このまま尾根沿いに進むものと思っていましたが、この辺りの道は付け替えられているようで、右斜面をトラバースして徐々に標高を上げていきました。(下写真)
斜面は所々細くなり、前日までの雨で泥濘んで滑りやすくなっています。 スリップしないよう、足元に注意して尾根を登っていきます。 雲の中に入ったのか周りが霧に霞んでいますが、上空は明るく天気が悪いわけではありません。(下写真)
周りは鬱蒼とした原始林の佇まいで、林床にツルアリドオシの花が沢山見られました。(下写真)
ガスで霞んだブナ林に次第に日差しが注ぎ込み始めました。 木々の間から上空を見ると、青空が見られ出します。(下写真)
傾斜が緩み気持ちの良い樹林帯の歩きとなります。(下写真)
程なく伐採された広場に出てきました。(下写真)
丸太が転がっているので、ここで小休止としていきます。 右手を見ると僅かに切り開きがあり、北側の展望が見えています。(下写真)
雲が少なくなり、上空は良い天気となっています。 ここから長い上りとなるのと、同行者と余り距離を置かないよう、暫く休んだ所で出発しました。(下写真)
登山道の下草は最近刈られたようで、まだ青々としています。 その為、雨や露に濡れて滑りやすく、フラットフッティングを心がけ登っていきます。(下写真)
地図通り長い上りが続きますが、休憩無しで一定のスピードで一気に上ります。 それでも傾斜は次第に緩み、気が付くと前方が明るくなってきました。(下写真)
そのまま進むと崩壊地の前に出てきました。 前方には目指す山頂が、荒々しい山容で見えています。 また、左下はガレた斜面となっており、下まで見通せます。(下写真)
ここからは樹木が少なさそうだったので、日焼け止めとサングラス、それに帽子を被って進むことにします。 また、日差しがあるからか色々な花が見られ出しました。(下写真)
崩壊地を過ぎると再度樹林帯となりますが、背丈が低い灌木となり森林限界(1800mほど)が近づくに従いハイマツも見られ初めました。
暫くはゆるい傾斜でしたが、1885mピーク手前から急登となり、ロープや鎖など付けられた斜面を登ります。(下写真)
急斜面の途中では後方の展望が開け、前日の雨で霞もなく久しぶりに遠くの山がハッキリと望めました。(下写真)
この時間は上空の雲も無くなり、真っ青な青空に筋雲が見られる程度です。(下写真)
前方に1885mピークが近づくと、切り立った岩なども見られ険しそうです・・・。(下写真)
左から人形山・三ヶ辻山・金剛堂山・白木峰・帰雲山・猿ガ馬場山など
ササユリやニッコウキスゲが見られる急斜面をゆっくりと登っていきます。(下写真)
ひとしきり登り1885mピークの手前の展望の良い所で休憩することにしました。 下の崩壊地から岐阜ナンバーの登山者が、後ろにピッタリと登ってきており、ここで20分ほど話し込んでいきました。 その間に同行者は、鈴の音を響かせながら確実に近づいてきています。(下写真)
長い休憩後、出発しますが少し休み過ぎたようです・・・。(体が冷えて筋肉が固まってしまいました) 当初1885mピークへは上らず、左から巻くものと思っていましたが、実際には直登しており岩場を鎖で登っていきます。(下写真)
そして1885m地点と1956m地点を知らない間に通り過ぎ、山頂からの稜線沿いのピークに到着すると、ここからは高低差の少ない稜線歩きとなりました。(下写真)
先ほどの登山者は先行して出発しますが、こちらは同行者のこともあるので花屋景色を眺めながらゆっくりと進んでいきました。 ピークから一旦下りますが、ここは切り立った岩場で初心者などは注意が必要です。(下写真)
稜線沿いを進んでいくと、地図にもある両斜面が切れ落ちたキレット状の道となりました。(下写真)
ここは右斜面が完全に崩落しており、左斜面に付けられた踏み跡を辿って進みます。(下写真)
ここを越えると前方に奥三方岳とその奥に僅かに白山の姿も見えてきました。(下写真)
左手に山頂を見ながら、稜線もそちらへ向かってカーブして行きます。(下写真)
この辺りにも高山帯の色々な花が見られますが、帰りに見ていくことにして今は山頂を目指し一気に登っていきます。 左斜面が切れた道を歩いて行くと、コメツガなど茂る山頂部に入って行きました。(下写真)
傾斜が緩まり樹林の奥が明るくなると、二等三角点のある山頂に到着しました。(下写真)
山頂は、東から南に掛けて展望があり、雲が少し多めになってきていますが絶景が広がっています。(下写真)
先ほどの登山者も休憩していますが、ここで昼食休憩して同行者が到着するのを待ちます。 この日は風がほとんど無く、昼の日差しで暑くなってきました。 日を遮るものが無いので、傘を差して防ぎます。 程なく同行者も到着し、40分ほど休憩して行きました。
山頂から奥三方岳の間は、その緩やかな傾斜に反して人が歩けるような道はありません。 当初はこのコースは雪のある時期と思っており、今回はその下見を兼ねています。 そちらに道が付いているので、奥に入っていきますが10mと進まないうつに笹ヤブとなって進めません・・・。 しかし、その辺りからは、奥三方岳や別山など見ることが出来ました。(下写真)
これ以上の偵察は意味もないので山頂へ戻り、最後の展望を見た所で下山を開始しました。(下写真)
同行者が先導する形で、先ほど写真に取らなかった花々を見ながらゆっくりと稜線を下っていきました。(下写真)
往路は雲が多くよく見えていなかった白山の北方稜線の山々もよく見えており、それら展望を惜しみながら下って行きました。(下写真)
下りも岩場など急斜面に気をつけながら降りていきますが、この時間になって登ってこられる登山者が数名いました。(下写真)
少し下った辺りで、下から数名の登山者が登ってきていたので、登ってくるのを待ちます。 はじめに登ってきたのが子供でその後も4名登ってきており家族で山登りのようです・・・。 このコースは初心者向きではありませんが大丈夫でしょうか?(下写真)
その後も2名の登山者とスレ違いました。 日差しが暑いところから、樹林帯の涼しい所を通るようになり、その後は一気に急斜面を降りて行きました。(下写真)
最後のつづら折れの道となると、駐車場も近づき一安心です。 そして下山開始から2時間強で登山口に無事降りてきました。 駐車場には自分以外は一台だけ止まっており、それ以外は林道の入口に一台止まっているだけで、ほとんどの方は道の駅の駐車場へ止めているようです。
帰路は、慎重に林道を降り、目の前にある道の駅の平瀬温泉で汗を流し、サッパリして行きました。
今回の反省点は、
・特にありません。 同行者は久しぶりの登山でしたが、比較的早く巡ることが出来ました。 また下山時は、同行者に合わせてゆっくり降りてきたので、膝への負担も少なく良かったと思います。
次回ですが、土日ともよくない予報でしたが、愛知と三重が晴れの予報となって来たので、そちら方面に向かう予定です。
素晴らしい展望ですね、この様なところでノンビリ出来たらいいですね。 ?2は花喉の両側が黄色い色なのでミヤマママコナかと思います。
by g_g (2016-07-15 09:15)
いい天気で暑い日でしたね。
ブナの話は霧が似合いますが
あっという間に青空でしょうか。
崩壊地とか、ザレ場とか、
ちょっと危険なところもありますが
荒々しくて好きな風景です。
山の花を見ながらも嬉しいですね。
by nousagi (2016-07-15 09:37)
g_gさん、コメントありがとうございます。
登り一辺倒の山ですが、途中からの展望が素晴らしいのでいいところでした。 ?2の花、確認して修正しました、ありがとうございます。
nousagiさん、コメントありがとうございます。
外界は暑い日でしたが、山頂は涼しくて良い保養地となりました。 朝方はガスが出ていましたが、あっという間に雲の上に出てその後は強い日差しで最高でした。
by おど (2016-07-22 12:30)