SSブログ

[登山] 2018年 木曽御嶽山へ避暑登山(開田口から) [登山]

 東海地方は連日暑い日が続き、山登りそのものがリスクを伴います。 その為、度を越した長距離や長時間の登山は自制し、涼しいと思われる木曽御嶽山へ4度目となる開田口コースで登ることにしました。 山頂お池(三ノ池)に到着時にはガスが出てきましたがそれが幸いし、涼しい中をお花畑やお池巡りで楽しむことが出来ました。

継子岳から乗鞍岳方面のパノラマ
継子岳からパノラマ

2018年
木曽御嶽山へ避暑登山
(開田口から)
日付 2018年07月22日(土)
天気 晴れのち曇り
山域 木曽御嶽山
場所 長野県
距離 15.2km
累積標高 +1540m -1540m
時間 8時間40分
人数 単独
撮影枚数 0000枚 (FUJIFILM FinePix XP200)
0678枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0092枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ 原生林、多くの花、池巡り
行程・標高・距離・時刻(標高の赤字はGPSから)
06:15 1495m 0.0km 開田口4合目 出発
08:15 (02:00) 2213m 4.2km 7合目
10:00 (01:45) 2726m 5.9km 三ノ池
10:25 (00:25) 2685m 6.7km 四ノ池 (5分休憩)
11:15 (00:50) 2859m 7.6km 継子岳 昼食休憩
11:45 (00:30) 2859m 7.6km 継子岳 出発
12:10 (00:25) 2800m 8.7km 飛騨頂上
12:30 (00:20) 2726m 9.4km 三ノ池 (5分休憩)
13:25 (00:55) 2213m 11.0km 7合目 (5分休憩)
14:55 (01:30) 1495m 15.2km 開田口4合目 到着

ルートラボ
xxx

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)
20180721_plan_map.jpg

写真リンク

※何度も歩いているコースなので、お花と風景写真を中心にお送りします。

 名古屋周辺は一週間以上25度を下回ることが無く、寝苦しい日が続きます。 寝不足で無理をするわけにも行来ません。 当初は南アルプスを予定していましたが、距離も長く森林限界の日差しの強い区間も長いので、早々に諦めます。 そこで(自分としては)比較的楽な山として、木曽御嶽山へ登ることにしました。 前回の登山もそうですが、水場か山小屋があることを条件とし、開田口から上ることにしました。

 開田口はこれで4度目となり、登山口までは自宅から2時間半ほどかかるので3時半には出発しました。 案の定、唯でさえ寝不足の所を余り眠れずに出発となります…。 先週が三連休だった反動もあるのか、夏休み初日としては意外と空いており、中津川ICからの国道19号線もスムーズに走っていけました。 開田高原には6時前に到着し、開田高原キャンプ場先の分岐も間違えること無く左折して奥へと向かいます。 地道となると、少し前の大雨の影響も若干あるのか、多少荒れていますがノーマル車で十分走っていけます。

 登山口を通り越し駐車場へ向かいますが、先行する登山者の方が登山口へと戻っていました。 駐車場に到着すると、その方の車が一台だけ止まっています。 その横に着けると、出発の準備をして行きました。(下写真)

クガイソウ
クガイソウ

 スポーツドリンクやお茶、それに水と十分用意して出発します。 先程の登山口へ戻ると、奥へと入っていきました。(下写真)

4合目登山口1
4合目登山口1

4合目登山口2
4合目登山口2

 200mほど進むと鳥居のある水場に到着します。(下写真)

水場
水場

水場の鳥居
水場の鳥居

 ここで持ってきていた水を捨て、入れ替えていきます。 水は冷たく、長い間手を漬けていられないほどでした。 ここから笹の多い上りとなりますが、邪魔な笹は刈られていました。(下写真)

深山を進む
深山を進む

 程なく傾斜が緩み、苔むした雰囲気のよい道となります。(下写真)

苔むした道
苔むした道

 途中で先行する単独登山者の方を抜いて、その後も黙々と登っていきます。(下写真)

イチヤクソウ
イチヤクソウ

ギンリュウソウ
ギンリュウソウ

 尾根沿いの道となると、若干風が吹いてきて涼しく感じられます。 それでも、天気がよく強い日差しで汗が吹き出します。(下写真)

尾根沿いの道に
尾根沿いの道に

大岩をトラバース
大岩をトラバース

 標高が上がり右手に山が見えてきます。 樹間からは、乗鞍岳が近くに見えていました。(下写真)

樹間から乗鞍岳
樹間から乗鞍岳

 この辺りの登山道は花が少なめですが、ツルリンドウなどが点々と咲いていました。(下写真)

ツルリンドウ
ツルリンドウ

?1
?1

 以前来た時は木道などが崩壊気味でしたが、それらは新しい木道に置き換わっていました。(下写真)

道はよく整備され
道はよく整備され

 6合目を通過すると、少し上りとなります。(下写真)

6合目
6合目

ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ

ここから上りに
ここから上りに

 ひと登りした所に6合目半の標識があり、ここで左に折れていきます。 ここで小休止として、水分補給をしていきました。(下写真)

6合目半で左へ
6合目半で左へ

木道が多く
木道が多く

 暫く水平道となりますが、その先で一旦下り涸れ沢を通過します。 少し登り返すと切り開かれた七合目に到着しました。(下写真)

再度上りに
再度上りに

七合目避難小屋跡
七合目避難小屋跡

 ここから先は植生が変わり、日差しも強くなります。 帽子を出して、念のために日焼け止めを塗っていきました。 しかし、サングラスをザックに入れ忘れた事に気が付きますが、なんとかなりそうです。(下写真)

アオノツガザクラ
アオノツガザクラ

三ノ池まであと1.8km
三ノ池まであと1.8km

 三ノ池へ向かって長い登りとなります。(下写真)

コバイケイソウ
コバイケイソウ

 山頂部も見えだしますが、その上空は澄み切った青空です。(下写真)

山頂部が見えてきた
山頂部が見えてきた

キバナシャクナゲは終盤
キバナシャクナゲは終盤

上空は真っ青に
上空は真っ青に

 更に標高が上がり、後方に中央アルプスなどが見えてきました。(下写真)

後方に中央アルプスなど
後方に中央アルプスなど

 涸れ沢の岩場を進みますが、7月頭の豪雨の影響か、一部で倒木などが邪魔していました。(下写真)

大雨の跡か
大雨の跡か

 日差しも強くなり、場所によっては淀んだ熱い空気が漂っています。 ペースを落とし、熱にやられないようゆっくりと登っていきました。(下写真)

三ノ池周辺の斜面
三ノ池周辺の斜面

涸れ沢の岩場を進む
涸れ沢の岩場を進む

 この辺りから高山植物の花が多くなり始めます。(下写真)

モミジカラマツ
モミジカラマツ

経ヶ岳(左)と大棚入山(右)

経ヶ岳(左)と大棚入山(右)

ツマトリソウ
ツマトリソウ

 沢幅が広がり草原の斜面となります。(下写真)

中央アルプス全景
中央アルプス全景

雲が湧いてきた
雲が湧いてきた

 九合目の標識を過ぎると森林限界も近くなり、ミヤマキンバイやチングルマ・コイワカガミなどの群生が見られました。(下写真)

九合目
九合目

最後の上り
最後の上り

ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ

チングルマ
チングルマ

イワカガミ群生
イワカガミ群生

チングルマ群生
チングルマ群生

 少し前から雲が湧き出し始め、気がつくと周りの景色は雲で消え始めていました。(下写真)

鉢盛山方面
鉢盛山方面

山頂方面に濃いガス
山頂方面に濃いガス

 丁度、森林限界となり日差しを防ぐことが出来ませんが、ガスで日差しが抑えられ助かります。(下写真)

森林限界へ
森林限界へ

?2
?2

 ハイマツ帯の急登となり、そこを登り詰めるとと傾斜が緩み、三ノ池へのトラバース道となりました。(下写真)

下を望む
下を望む

三ノ池へトラバース

三ノ池へトラバース

トラバース道を進む
トラバース道を進む

 ガスで山頂方面はよく見えませんが、風はあるのですぐに晴れ飛騨山頂方面が見えてきました。(下写真)

ガスが晴れ
ガスが晴れ

女人堂への道は崩れている(通行止め)
女人堂への道は崩れている(通行止め)

オンタデ
オンタデ

イワツメクサ
イワツメクサ

 そして避難小屋のある三ノ池分岐に到着しました。(下写真)

三ノ池分岐
三ノ池分岐

 三ノ池は相変わらず神秘的な色合いですが、少し前の大雨のせいなのか水量が多く、いつも歩けるところまで水で浸っていました。(下写真)

三ノ池の水は多い
三ノ池の水は多い

 ここからは予定通り四の池へと向かい登っていきます。(下写真)

三ノ池は相変わらず綺麗
三ノ池は相変わらず綺麗

継子岳もよく見える
継子岳もよく見える

 時折ガスが流れますが、ひんやり涼しく感じられます。 前方に四の池が見えてくると、底へ向かって降りていきました。(下写真)

四の池へ
四の池へ

 この天気ならとライチョウを探しながら歩いていきましたが、残念ながら出会えませんでした…。(下写真)

晴れ間が望む
晴れ間が望む

 四の池に到着すると、暫く景色を見ながら休憩していきました。(下写真)

四の池1
四の池1

四の池2
四の池2

ミヤマダイコンソウも終盤
ミヤマダイコンソウも終盤

水の流れは多い
水の流れは多い

 小川を渡り、岩の多い上りとなります。(下写真)

小川を渡り継子岳へ

小川を渡り継子岳へ

チシマギキョウ
チシマギキョウ

岩の上りに
岩の上りに

 以前は気が付きませんでしたが、途中にコマクサが数輪咲いています。(下写真)

途中にコマクサ
途中にコマクサ

 黙々と登っていくと祠が見えてきて、その先に継子岳の山頂が見えてきました。(下写真)

手前の祠
手前の祠

ツガザクラ
ツガザクラ

継子岳山頂が見えてきた
継子岳山頂が見えてきた

 ここからコマクサ群生を通り過ぎ、緩い傾斜を登っていくと山頂に到着しました。(下写真)

コマクサ群生
コマクサ群生

チシマギキョウ
チシマギキョウ

乗鞍岳(左)が何とか見えて
乗鞍岳(左)が何とか見えて

継子岳頂上
継子岳頂上

 北側はまだガスは少なく、なんとか乗鞍岳やその奥に北アルプス(一部)が見られました。(下写真)

下にチャオ御岳リゾート
下にチャオ御岳リゾート

乗鞍岳アップ
乗鞍岳アップ

継子岳からパノラマ
継子岳からパノラマ

 ここで昼食休憩としていきますが、休憩中にもガスが湧き上がり、休憩終了時にはガスにすっかり囲まれていました。(下写真)

濃いガスに
濃いガスに

 休憩後は飛騨頂上へと向かいました。(下写真)

下に濁河温泉
下に濁河温泉

チングルマの実
チングルマの実

マイズルソウ
マイズルソウ

ミヤマオトギリ

ミヤマオトギリ

 飛騨頂上と五の池小屋に到着しますが、小屋のテラスが工事中で反対側へ抜けられなくなっていました。(下写真し)

五ノ池
五ノ池

飛騨頂上
飛騨頂上

 後でわかったことですが、豪雨の影響でテラス下の石垣が崩れたとのことです。 飛騨頂上の祠へ上り、その右手の道を歩いて抜けていきました。(下写真)

小屋の上を通過する
小屋の上を通過する

小屋のテラスは修理中(通行止め)
小屋のテラスは修理中(通行止め)

 天気が良ければ摩利支天山までとも思っていましたが、ガスに覆われ展望は期待できません。 ここは予定通り、三ノ池に向かって降りていきました。(下写真)

三ノ池へ降りる
三ノ池へ降りる

 この斜面には遅くまで残雪が残っていたのか、花が多くみられました。(下写真)

ハクサンイチゲ(終盤)
ハクサンイチゲ

ミヤマシシウド?
ミヤマウイキョウ?

ヨツバシオガマ
ヨツバシオガマ

ミヤマアキノキリンソウ
ミヤマアキノキリンソウ

 トラバースしていくとニノ池方面は通行止めとなっており、ここで左の三ノ池へと降りていきます。(下写真)

ここで左の三ノ池へ
ここで左の三ノ池へ

 岩を飛びながらの下りとなり、下に三ノ池が近づきます。(下写真)

岩の多い道を降りる
岩の多い道を降りる

 三ノ池のすぐ横を通過して、往路の分岐に合流しました。(下写真)

三ノ池のほとりに
三ノ池のほとりに

 これで予定コースを一巡したので、下山することにします。(下写真)

下山開始
下山開始

 目線付近までガスに覆われていますが、外界は晴れて日差しもあるようです。(下写真)

上空は濃いガスだが外界は晴れ
上空は濃いガスだが外界は晴れ

 最後の景色を眺めながら少し休憩したところで、一気に下山を開始しました。(下写真)

八合目(往路は気が付かず)
八合目(往路は気が付かず)

 樹林帯に降りるまではガスに覆われ涼しく降りられました。 その後は時折日差しも出てきますが、幸い樹林で日陰となり助かります。

五合目
五合目

 その後も順調に降りていき、三ノ池から2時間ほどで無事に登山口に到着しました。

【反省点】
・特にありません。

【次回予定】
・週末は台風が上陸し、当初予定していた白山へは行けそうもありません。 しかし、31日から夏季休暇となるので、南アルプス辺りで2泊ほどの山旅を予定しています。


nice!(7)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 7

コメント 0

コメントの受付は締め切りました