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[登山] 富山県 鍬崎山 [登山]

 今回は、富山県の「鍬崎山(くわさきやま)」に登ってきました。 「鍬崎山」は、標高2090mと決して高くは無く、この時期は暑く大汗をかきながらの登山となりました。 またこの日は水蒸気が多く、朝方から山頂はガスで覆われてしまいましたが、そこまでにも展望があり短めの登山でしたが楽しむことが出来ました。

鍬崎山山頂(ガスから一瞬の晴れ間)
鍬崎山

富山県 鍬崎山
日付 2021年08月01日(日)
天気 晴れのち曇り
山域 立山連峰
場所 富山県富山市本宮
距離 13.7km
累積標高 +1817 -1817m
時間 6時間25分
人数 単独
撮影枚数 0000枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0645枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0014枚 (Panasonic DMC-GM1)
0000枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B
展望
(A:良い~E:なし)
A(当日はガス)
見どころ なし
時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値)
05:10 600m 0.0km 粟巣野スキー場駐車場 出発
05:25 (00:15) 710m 0.8km 百間滑
06:30 (01:05) 1320m 2.7km 瀬戸蔵山 (5分休憩)
07:00 (00:30) 1404.1m 3.8km 大品山 (4分休憩)
08:15 (01:15) 1756m 5.7km 独標
09:00 (00:45) 2089.8m 6.9km 鍬崎山 休憩
09:20 (00:20) 2089.8m 6.9km 鍬崎山 出発
09:45 (00:25) 1756m 8.2km 独標
10:25 (00:40) 1412m 9.9km 大品山分岐
10:40 (00:15) 1229m 10.6km 1229m地点
10:55 (00:15)
1000m 11.3km 水力発電ダム
11:35 (00:40) 600m 13.7km 粟巣野スキー場駐車場 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)
20210801_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/L5pBcoUicAD6beof8

 9日間の夏休みとなりどこへ行こうか悩みます。 休みの前半はあまりよい天気ではなく、その後は本格的な暑さの予報で2000m以上の山へ登りたいところですが、世間はオリンピック騒ぎの4連休で、人の多そうなところは遠慮し以前から登りたいと思っていた、富山県 立山の近くにある「鍬崎山(くわさきやま)」へ登ることにしました。

 自宅からでは遠いので、いつものように高山市に事前に泊まり移動することにしました。 当初予定していた土曜日は天気がいまいちなので、翌日の日曜日に向かいます。 近いとはいえ低山なので、朝一番に登り初められるように3時半過ぎには出発しました。 東海北陸道と北陸道で立山ICへ向かいますが、朝から雲が多めでこの時点で遠望は望めそうはありません…。

 立山ICで降りてよい道を南下して行きます。 川沿いの道となり立山駅の手前で左折し大きな橋を渡ると立山山麓スキー場に到着しました。 ここからカーナビに従い更に奥へ向かいますが、行き過ぎてしくい少し戻りました…。 神社の隣に大きな駐車場(あわすスキー場)があるので、ここに止めていきました。

駐車場から瀬戸蔵山(中央右)と大品山(中央左奥)
駐車場から瀬戸蔵山(中央右)と大品山(中央左奥)

 到着は朝5時頃ですが、高速から見えていた雲は晴れてきておりまずまずの天気です。 早速準備を整えて、予定していたゲレンデ沿いの遊歩道を南へと歩いていきます。

ゲレンデに向かう
ゲーレンでへ向かう

 舗装路を少し入ると標識があらわれ、左の滝のコースへと向かいました。

左の滝方面へ
左の滝方面へ

朝焼け
朝焼け

 民宿の前を通り過ぎると、この時期は草原となっているゲレンデの中を歩いて登って行きました。

ゲレンデを進む
ゲレンデを進む

ここから右の沢沿いに
ここから右の沢沿いに

ゲレンデを見下ろす
ゲレンデを見下ろす

 長い階段の道となり、上部で右に沢を見ながら進んでいくと「百間滑(ひゃっけんなめ)」に到着します。

階段の登りに
階段の登りに

上まで続く
上まで続く

ゲレンデから外れ右へ
ゲレンデから外れ右へ

説明文
説明文

 ここには綺麗なトイレがあるので寄っていきます。

トイレへ寄る
トイレへ寄る

 沢を橋で渡りますが、その下が百間滑となっていました。

橋を渡る
橋を渡る

百間滑
百間滑

 対岸からはこのナメ滝沿いに上流へと登っていきます。

沢沿いに進む
沢沿いに進む

 渓流沿いの道で、暫くは涼しく歩いていけます。

涼しい道
涼しい道

 右手に湧き水があらわれると、その先から本格的な登りがじまりました。

湧き水
湧き水

 少し登るとベンチが置かれており、そこから奥に「龍神の滝」が見えていました。

ここから上で滝が見られる
ここから上で滝が見られる

奥に滝
奥に滝

龍神の滝
龍神の滝

 滝の見学はここまでで、この先も急斜面を登っていきます。 程なくして分岐があらわれますが、せっかくなので右の大杉を見られるコースを向かいました。

分岐は右へ
分岐は右へ

 すぐ上に杉が見えてきますが、樹林帯でその全貌は分かりません。

松尾の大杉
松尾の大杉

龍神の大杉
龍神の大杉

説明文
説明文

 分岐道と合流すると、次第に傾斜が強まっていきました。

瀬戸蔵山へ
瀬戸蔵山へ

遊歩道を進む
遊歩道を進む

標高が上がる
標高が上がる

 ここは遊歩道扱いなので、急登には階段が作られています。 距離が短めであれば楽なのでしょうが、「瀬戸蔵山」の山頂まで延々と続くので、ここで疲れが出てきます。

長い階段
長い階段

傾斜が緩む
傾斜が緩む

平らな所にベンチ
平らな所にベンチ

遊歩道のご案内
遊歩道のご案内

 次第に標高が上がり、後方奥に毛勝三山なども見えてきました。

右奥に毛勝三山
右奥に毛勝三山

鉄製のハシゴ
鉄製のハシゴ

 前方の上に稜線が見えてくるとブナ林が見られ始めます。

ブナ林に
ブナ林に

急な階段が続く
急な階段が続く

 相変わらずの急登ですが、涼しい風も吹いてきて助かります。

気持ちのよい道だが急登・・・
気持ちのよい道だが急登・・・

所々で展望
所々で展望

 山頂が近づき傾斜が緩くなるとスピードを早めて登っていきました。

傾斜が少し緩くなる
傾斜が少し緩くなる

 そして前方が明るく見えてくると「瀬戸蔵山」の山頂に到着しました。

前方が明るく
前方が明るく

瀬戸蔵山
瀬戸蔵山

 山頂からは目指す「鍬崎山(くわさきやま)」が見えていますが、雲がかかり始めていました。

鍬崎山方面(ガスが出だしている)
鍬崎山方面(ガスが出だしている)

 また、東側が切り開かれており、大日岳や奥大日岳それに立山などが見えています。

瀬戸蔵山から大日岳(中央)や立山(右)
瀬戸蔵山から大日岳(中央)や立山(右)

毛勝三山と大明神山(左)
毛勝三山と大明神山(左)

 小休止の後は、左に折れて稜線沿いを「大品山(おおしなやま)」へと向かいます。

稜線を大品山へ
稜線を大品山へ

立山(駅)を見下ろす
立山(駅)を見下ろす

 一旦は暗部まで降りていきますが、標高差は大したことはありません。

鞍部(ここから大品山への登り)
鞍部(ここから大品山への登り)

 一部が泥道となっており、これらを飛び越えながらテンポよく歩いていきました。

一部泥道
一部泥道

稜線を進む
稜線を進む

 ここまで左手の北東方面の展望だけでしたが、途中からは右手の南西方面も見えてきました。

南側の展望(下に有峰湖)
南側の展望(下に有峰湖)

 前方にブナ林が見えてくると、大品山への登りとなります。

綺麗なブナ林
綺麗なブナ林

大辻山(右のピーク)と同じ高さに
大辻山(右のピーク)と同じ高さに

山頂間近
山頂間近

 ブナの間を登っていくと、「瀬戸蔵山」から25分ほどで「大品山」の山頂に到着しました。

大品山
大品山

三等三角点(点名:大品)

三等三角点(点名:大品)

大品山から大日岳(左のピーク)と奥大日岳(右のピーク)

大品山から大日岳(左のピーク)と奥大日岳(右のピーク)

 山頂からの展望は、高い灌木に邪魔されあまりよくありません。 山頂にはベンチがあるのでザックを降ろし、この先も長いので休憩していきました。 休めたところで出発しますが、暫くは良い道が稜線沿いに続きます。

稜線を更に先へ
稜線を更に先へ

 すこし進むと大きな広場となった休憩適地に到着します。 ここにはトイレと思われる建物もあり、ゆっくりできそうでした。

大品山(最高点)
大品山(最高点)

奥にトイレ?
奥にトイレ?

鍬崎山の埋蔵金伝説
鍬崎山の埋蔵金伝説

 ここを通過すると緩い下りとなり、程なくして後で下山予定の分岐に到着しました。

左に粟巣野分岐(下山予定コース)
左に粟巣野分岐(下山予定コース)

あと3km…
あと3km…

 ここで右に折れると、地図に3km先と記されている「桑崎山」へと向かいます。

予定通り鍬崎山へ
予定通り鍬崎山へ

 相変わらず日差しが照りつけていますが、上空を見ると雲が湧き上がってきています。

雲が湧いてきた
雲が湧いてきた

木の根の道

木の根の道

 山頂での展望は絶望的ですが、次第に暑くなり始めているので、日が陰るのは助かります。 

1429m付近(大日岳方面にも雲)
1429m付近(大日岳方面にも雲)

 少し下るとそのさきは長い上りとなりました。 1つ目の急登を登ると大きの杉の木が見られます。

大きな杉の木
大きな杉の木

 その先も断続的な登りとなりますが、傾斜は大したことはありません。

断続的な登りに
断続的な登りに

 尾根が広がると左から尾根が現れ二重山稜となっていました。

二重山稜
二重山稜

 尾根との間は湿地となっており、道が泥濘んでいます。

湿地
湿地

 すると植生が変わり花を咲かせた植物が見られ始めました。

カニコウモリ
カニコウモリ

ツクバネソウの実
ツクバネソウの実

トリアシショウマ
トリアシショウマ

ミヤマオトギリ
ミヤマオトギリ

タマガワホトトギス
タマガワホトトギス

 標高も上がり始め、周りの山が下に見られ始めます。

大辻山方面
大辻山方面

 先程の分岐と鍬崎山の中間点辺りを過ぎると急登となりました。

急登
急登

 階段の途中から後ろを振り返ると、ここまで登った「瀬戸蔵山」と「大品山」が見えます。

瀬戸蔵山(中央)と大品山(その右)
瀬戸蔵山(中央)と大品山(その右)

 傾斜が緩むと、今度は高山植物が見られ始めました。 写真にはありませんが、アカモノと思われる赤い実も見られ、初夏にも訪れてみたいところです。

傾斜が緩む
傾斜が緩む

ゴゼンタチバナ(終盤)
ゴゼンタチバナ(終盤)

ツルアリドオシ
ツルアリドオシ

 先程の予想通りガスの中に入っていきます。

ガスに覆われ
ガスに覆われ

下に発電所の鉄塔
下に発電所の鉄塔

アキノキリンソウ
アキノキリンソウ

 途中の独標と呼ばれているピークが近づくと、岩場があらわれました。 足場の鉄の杭や鎖が付いており、それほど危険ではありませんが疲れも出てきているので慎重に通過します。

岩場(左から巻く)
岩場(左から巻く)

岩の上を進む(鎖場)
岩の上を進む(鎖場)

ハクサンオミナエシ
ハクサンオミナエシ

 岩場を通過し急登を登ると、独標に到着しました。 独標からは前方のガスの中に僅かですが、鍬崎山の山頂が見えていました。

独標からガスの中の山頂
独標からガスの中の山頂

 小休止していきますが、ここから長い上りとなります。

ここから長い上りに
ここから長い上りに

 前方にピークが見えますが、そこまで登ると更に前方に同じようなピークが見えます。

いくつものピークを越える1
いくつものピークを越える1

いくつものピークを越える2
いくつものピークを越える2

 ガスも濃くなり先が見えないので、精神的には辛いところでした。

ガスの中を進む
ガスの中を進む

 細い尾根を進んでいると、携帯電話に地震速報の音が鳴り響きます。 何事かと少し先の安全地帯でザックをおろし確認しますが、紛らわしいことにテスト送信の様でした…。
 山頂まで後少しですが、それでも小ピークを2つほど通過するとようやく傾斜が緩みました。

ようやく傾斜が緩む
ようやく傾斜が緩む

 前方に岩が見えてきて、その上をよじ登ると岩に囲まれた山頂に到着しました。

岩が見えてくる(山頂手前)
岩が見えてくる(山頂手前)

鍬崎山

鍬崎山

山名盤
山名盤

 到着時にはガスに囲まれ全く見えない景色は、その後20分ほど休憩しつつ粘りましたが、僅かに青空が覗き先の稜線が少し見えた程度です。

一瞬だけガスが晴れる
一瞬だけガスが晴れる

稜線は続く

稜線は続く

 その間に1名の方が登ってこられます。 ガスに覆われ涼しい中で休憩していましたが、適当なところで下山をはじめます。 ピストンで「大品山」手前までは一気に降りていきますが、単独登山者の方など5名ほどの方とすれ違いました。

ミヤマホツツジ
ミヤマホツツジ

オンタデ
オンタデ

?1
?1

 岩場までは急斜面もあるので慎重に降りていきますが、全体的には下りやすい斜面が続きます。

雲の下に出る

雲の下に出る

快適な下り
快適な下り

 往路は急登で撮りそこねていた花屋気が付かなかった花を見ながら降りていくと、大品山への登りへ転じます。

モミジカラマツ
モミジカラマツ

オトギリソウ
オトギリソウ

キッコウハグマ(咲き始め)
キッコウハグマ(咲き始め)

?2
?2

 斜面を登り傾斜が緩むと、往路に確認している下山分岐に到着しました。

分岐を右(北)へ入る
分岐を右(北)へ入る

 分岐を直進するとブナ林の広い尾根となります。

広い尾根に
広い尾根に

ガクアジサイ
ガクアジサイ

 序盤は急斜面がありスリップしないように降りていきますが、次第に傾斜が緩み1229mピークに到着しました。

赤ペンキを追って
赤ペンキを追って

 ピーク付近で赤ペンキの矢印に従い気持ち左に折れると、ダム池に向かって緩やかに降りていきました。

ここから左へ
ここから左へ

ゆるい傾斜を下る
ゆるい傾斜を下る

 左下にダムと思われる施設が見えてくると、急斜面の下りとなりました。

次第に傾斜が強まる
次第に傾斜が強まる

 細尾根となっていき、左手にはロープが張られています。

左下に貯水池(ダム)
左下に貯水池(ダム)

細尾根となる(ロープあり)
細尾根となる(ロープあり)

ミヤマシャジン
ミヤマシャジン

 その尾根を降りていくと、唐突に歩道と合流しました。

歩道に合流(左へ)
歩道に合流(左へ)

 歩道を左に折れると遊歩道のよい道と合流し、ダムの入口(施錠されています)に出合いました。

ダムに到着
ダムに到着

 ここからは広く刈られた遊歩道を北へと向かいます。

ここからは遊歩道(直進)を進む
ここからは遊歩道(直進)を進む

 樹林の中に入っていくと、前方にニホンザルの集団が見えてきました。

ここからニホンザルの群れ
ここからニホンザルの群れ

 茂みからワラワラとあらわれますが、人に慣れているようで10mほどまで近づいてきています。

逃げる気無し…
逃げる気無し…

 先程しまったばかりの鈴を出し、鳴らしながら進みますが猿はお構いなしと言った感じです…。 その後も30匹以上は居たであろう猿の集団の中を歩いていきました。 猿の集団を通り越えると、左手に水道管があらわれます。

導水管の近くを降りる
導水管の近くを降りる

 水道管の上を通り抜けていきますが、その上からは登山開始地点付近が見えていました。

水道管からの眺め
水道管からの眺め

 暫くは水道管沿いの道となり、ゲレンデトップへと出てきました。

ゲレンデトップ
ゲレンデトップ

最後の眺め
最後の眺め

 このゲレンデを降りるのかとも思いましたが、地図通り水道管沿いの樹林の中を降りていきます。

ゲレンデから離れ右へ
ゲレンデから離れ右へ

 暫く降りると水道管から離れ、左の植林の中を進む道となりました。

ここで水道管から離れる
ここで水道管から離れる

尾根末端へ
尾根末端へ

 尾根末端が近づくと急斜面となりますが、つづら折れで緩やかに降りていきます。

尾根の下り(ここも草が刈られている)
尾根の下り(ここも草が刈られている)

 何度かジグを切ると、車道と出合います。

車道出合い
車道出合い

 ここで左に折れると、後は駐車場まで舗装路を歩いていきました。

左の道を進む
左の道を進む

この先に出発地点の駐車場
この先に出発地点の駐車場

 そして無事に駐車場に到着しますが、朝は一台も止まっていなかった駐車場には10台以上の車が止まっていました。

駐車場に到着
駐車場に到着

【反省点】

 特にありませんでした。

【次回予定】
 この日の2日後に「木曽御嶽山」に登ったので、その時の山行を掲載します。


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