SSブログ

[登山] 福井県 船ヶ洞山・下谷山・滝ヶ谷周回 [登山]

 今回は、福井県と滋賀県の県境にある「下谷山」へ周回で歩いてきました。 予報通り朝からよい天気となり、遠くの山を望むことが出来ました。 また雪深いところですが、日中は気温が上がり快適に過ごすことが出来ました。

下谷山からの展望
下谷山からの眺め(北東)

下山分岐から上谷山
下山地点付近から上谷山
福井県
船ヶ洞山・下谷山・滝ヶ谷周回
日付 2022年02月26日(土)
天気 快晴時々曇り
山域 江越国境
場所 福井県南条郡南越前町宇津尾
距離 17.0km
累積標高 +1301 -1301m
時間
9時間15分
人数 単独
撮影枚数
0543枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0104枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
D(下山時急斜面あり)
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ
なし
時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値)
06:35 205m 0.0km 宇津尾休憩所 出発
06:45 (00:10) 215m 0.6km
延命地蔵大菩薩(尾根取付き)
07:30 (00:45) 516m 1.6km 516m地点
08:45 (01:15) 807.5m 3.5km 船ヶ洞山
10:20 (01:35) 950m 6.3km 県境稜線合流
10:30 (00:10) 971m 6.6km 下谷山 休憩
10:40 (00:10) 971m 6.6km 下谷山 出発
12:00 (01:20) 982m 9.2km 三角点(滝ヶ谷) 昼食休憩
12:20 (00:20) 982m 9.2km 三角点(滝ヶ谷) 出発
13:00 (00:40) 1065m 10.7km 下山尾根分岐
13:40 (00:40) 903m 12.0km 903m地点
14:05 (00:25) 720m 13.2km 初めの鉄塔出合
15:00 (00:55) 498m 15.1km 498m鉄塔
15:40 (00:40) 240m 16.5km 八幡神社
15:50 (00:10) 205m 17.0km 宇津尾休憩所 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色が実績、空色は予備案)
20220226_map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/Ac3KTADfPzbVdVfe9

 以前スノー衆で西の「音波山」までは歩いていますが、そこから岐阜との県境にある「三国岳」までは未踏です。 そこでその間を埋めるべく、「下谷山」から「上谷山」まで歩く計画を立てていたので実行に移すことにしました。
 とは言え、3日前の祝日にも軽めとは言え山へ登っていますし、最近仕事が忙しく体調面でも万全とは言えません。 そこで引き返し期限を13時に設定し、行けるところまで向かうことにしました。

 登山口は、北の宇津尾集落からとなりますが、この所の豪雪で駐車できるか不安です…。 自宅から2時間弱とみて、4時半前に出発しました。 北陸自動車道の今庄ICで降りると、国道365号線を南下していきました。 周りはあさぎりに包まれていますが、上空には青空も見え隠れしており、予報通りの快晴が期待できそうでした。

 広野ダムの看板を見て左に折れると、集落の間を通り抜けていきますが、心配したとおり両側は2m以上の雪の壁に覆われ駐車できるところは少なそうです…。 予定していた「宇津尾休憩所」の公衆トイレに到着しますが、期待していた様な除雪はされておらず、併設する下水道施設の脇に2台分ほど除雪してあったので、ここに駐車させて貰います。

公衆トイレ脇に駐車
公衆トイレ脇に駐車

 周囲の積雪は1m以上はあり、前日夜に降った追加の雪で真っ白でした。

朝の宇津尾集落
朝の宇津尾集落

 早速準備を整え出発しますが、登山口までは車道歩きなのでスノーシューを持ったまま歩いていきます。 右に坂があるのでここを登りますが、凍結防止の水が流れているので、その上をジャブジャブと水しぶきを上げながら歩いていきます。

右へ
右へ

凍結防止で水が流れる
凍結防止で水が流れる

 ここで道を一本間違えて入ってしまい、予定していたお寺が小川を挟んで見えています。 ここは素直に戻り、お寺の境内に入ると、驚いたことに男女のペアがスノーシューを履きつつ今まさに登ろうとしていました。 お寺への階段は1m以上の雪で覆われているため、こちらもここでスノーシューを履いて登っていきます。

お寺からスタート
お寺からスタート

鐘つき堂
鐘つき堂

本殿
本殿

延命地蔵大菩薩の由来
延命地蔵大菩薩の由来

 お寺の由来などを見たところで、左奥の裏手から先行する方の踏み跡を辿り取り付きました。

本殿の左裏から登る
本殿の左裏から登る

 ここからは樹林帯の長い登りで、日も陰り暗い中を進んでいきます。 左に林道がありますが、先行者の方は尾根沿いを伝っていたので、途中で追い抜きフカフカな雪の上を歩いていきました。
 雪は前日までに20cm以上は積もったようで、15cm前後は沈み込みます…。 暫くは面白みのない植林が続きますが、次第に自然林となり日差しも照り始めます。

日が差し込む
日が差し込む

 この日は無風でこうなると逆に暑くなり、516mピークでアウターを脱いで行きました。

516mピークで小休止(上着を脱いで)
516mピークで小休止(上着を脱いで)

 ここで後続に抜かれますが、すぐ先に休憩しておりまたラッセルとなりました。

暫くは先行者の足跡を辿る
暫くは先行者の足跡を辿る

また先行する
また先行する

 途中に急登なども無く雪の深さを除けば快適な尾根ですが、3日前の山行の疲れと最近帰宅時間が遅いのでそれらが堪えて本調子ではありません…。

立派な松
立派な松

尾根が広がる
尾根が広がる

 広い尾根を進んでいくと、唐突に林道と出合いました。

林道出合
林道出合

 点々とうさぎや鹿と思われる足跡がありますが、人の歩いた形跡はありません。 林道からは左手に視界がひらけ、「上谷山」などが見えていました。

上谷山方面
上谷山方面

 そのまま尾根沿いを歩いていくと、右から「船ヶ洞山」の北尾根が近づきます。 次第にその感の距離が短くなり、最後は三角点に目掛けて斜面をトラバース気味に登っていきました。

船ヶ洞山が近くに
船ヶ洞山が近くに

 船ヶ洞山に到着しますが、三角点は1m以上の雪の下でかろうじて手製の標識が確認出来ました。

船ヶ洞山
船ヶ洞山

 ここは通過点でしか無いので、そのまま更に南へ進みます。 ここまで県境までの半分の距離ですが、標高は稼いでいるので速度は早まりました。

越美山地方面
越美山地方面

 ここまでも見られますが、ブナが多くなり大きな幹のものもあります。

ブナが多く
ブナが多く

 平坦な尾根には雪の平原といったところが点在しており、目を楽しませてくれます。

高低差は少なく
高低差は少なく

綺麗な雪面が広がる

綺麗な雪面が広がる

 標高850m付近まで来ると雪の量も増えて、景色が広がり始めました。

ここからは展望を見ながら進む
ここからは展望を見ながら進む

県境稜線が見えてくる(911mピーク)
県境稜線が見えてくる(911mピーク)

 前方には県境稜線が近くに見え、左の尾根向こうには「上谷山」なども見えています。

上谷山(中央奥)
上谷山(中央奥)

 天気も最高で気持ちのよい尾根を進んでいきます。

気持ちの良い尾根を進む
気持ちの良い尾根を進む

 県境手前のピークが近づくと、そこを廻り込むように最短距離で登って行きました。

稜線ピークに登る
稜線ピークに登る

 手前の950m付近に上り詰めると、奥に南の山々が見えて来ました。 また、右手には向かう「下谷山」が白く見えており、疲れも忘れ「下谷山」へと向かいます。

手前ピークからの眺め
手前ピークからの眺め

下谷山
下谷山

 県境稜線は手前のピークより低くすぐに到着します。 驚いたことに、県境稜線には今しがた歩いたと思われる、スノーシューとワカンの跡が重なるように付いていました。 予定通り「下谷山」へと向かいますが、ここからはその跡を辿り楽できます。

 そして出発から4時間弱で「下谷山」に到着します。

下谷山から西側を望む(野坂岳方面)
下谷山から西側を望む(野坂岳方面)

 山頂からは270度の展望が広がり、多少霞んでいましたが満足のゆく景色が広がっています。

下谷山から南方面
下谷山から南方面

部子山・銀杏峰(左)、金草岳(中央)など
部子山・銀杏峰(左)、金草岳(中央)など

下谷山からの眺め(北東)
下谷山からの眺め(北東)

下谷山から向かう県境稜線
下谷山から向かう県境稜線

下谷山から横山岳(中央左)方面
下谷山から横山岳(中央左)方面

野坂岳アップ
野坂岳アップ

大黒山
大黒山

上谷山アップ
上谷山アップ

奥に白山
奥に白山

 シャリバテとなっているので、ここで展望を眺めながら軽く食事をしていきました。 食事後は、ほとんど同行状態となっていた方たちとはお別れです。(往路の一つ西の尾根で下山するようです)
 自分は予定通り「上谷山」へ向かいますが、時間と体力から難しそうです…。 先程の県境稜線との合流点まで戻ると、踏み跡を辿り東へと歩いていきました。

鉄塔方面へ進む
鉄塔方面へ進む

踏み跡を辿る
踏み跡を辿る

 この段階では足跡のヌシやコース取りは分かりませんが、幅やコース取りからそれなりのツワモノと思われました。 県境稜線は高低差はそれほどなく、踏み跡を辿るのでいつもであればスピードが上がるところです。

高低差の少ない尾根を進む
高低差の少ない尾根を進む

 しかし、疲れで調子は出ずゆっくりと歩いていきました。

前方に屈曲点
前方に屈曲点

 右の鉄塔に近づいて行きますが、V字で北東へ向かうと前方に鉄塔が近づいてきました。

ここで左へ
ここで左へ

下谷山が遠くに
下谷山が遠くに

鉄塔が近づく
鉄塔が近づく

 緩い上りとなり三角点近くからは広い雪原となりました。

少し登る
少し登る

蛇行する踏み跡
蛇行する踏み跡

 当初は鉄塔下で休憩とも考えていましたが、鉄塔や電線についた氷が気温の上昇でカンカンと音を立てながら降り注いでいます…。 それらが降り注がない距離をおいた北側の展望を眺められるところで、昼食休憩としていきます。

この辺りで休憩に
この辺りで休憩に

休憩地から展望
休憩地から展望

右手に人影
右手に人影

 休憩していると、奥から歩いてくる人影が近づいてきました。 よく見ると見覚えのある風貌で、近づくとヤブコギのYさんだと分かりました。 向こうもこちらに気が付いたので、こちらも手を振り暫く話していきました。
 聞くと「栃ノ木峠」から「上谷山」までピストンで歩いてきた様ですが、もしかしてと思っていた人だけに驚きはありません。 ワカンは知り合いの方らしいのですが、1時間ほど後を歩いているようです。

 まだ先は長い栃ノ木峠へと戻るYさんを見送ると、休憩が終わったところで行けるところまで進むことにします。

1031mピークへ
1031mピークへ

 1031mピークへの登りとなりますが、階段状のしっかりした道が続いているので、問題とはなりませんでした。

上谷山が近くに見え
上谷山が近くに見え

 右に「上谷山」が近づいてきますが、確認するとまた1.6kmほど離れています。

あまり高低差は無いが
あまり高低差は無いが

 奥に雪庇の張り出しが見えてきますが、雪の量の割にはそれほど張り出しては無さそうでした。

右奥に雪庇
右奥に雪庇

 そして予備案として考えていた、鉄塔へと降りる下山分岐に到着しますが、時間はちょうど13時を指しています。 ここから上谷山までは、急いでも40分はかかるでしょう。 そうなると下山尾根の雪の状態にもよりますが、18時近くになりそうです。 その時期日の入りは遅くなっていますが、18時だと暗くなり始めているでしょう。 疲れも溜まっているので、今後のことも考えてまたの機会とし、ここで下山を開始します。

下山地点付近から上谷山
下山地点付近から上谷山

 下山地点から尾根を見ると、緩やかな斜面が続いています。

下山地点からの眺め
下山地点からの眺め

三周ヶ岳(右)
三周ヶ岳(右)

下山尾根を確認
下山尾根を確認

 ここで長めの休憩を取り、一気に降りていきました。

手倉山(中央手前)
手倉山(中央手前)

 とは言え、細かい登り返しもあり、あい変わらず雪も深いのでそれほどスピードは上がりません。

994m付近
994m付近

 登りの尾根に比べ見晴らしはよく、暫くは危険箇所などはまったくありませんでした。

見晴らしの良い尾根が続く
見晴らしの良い尾根が続く

大きなブナ
大きなブナ

広い斜面
広い斜面

903m付近
903m付近

 急斜面などもほとんどありませんし、斜面でこけても深い雪に埋もれるだけでしょう…。

緩やかな下りが続く
緩やかな下りが続く

791m付近
791m付近

 距離の割には標高は下がらず、日差しは強いですが雪の状態は変わりません。 791m地点を過ぎると、前方に鉄塔が見えてきました。

鉄塔が見えてくる
鉄塔が見えてくる

 鉄塔に辿り着くと、ここからは巡視路があるかと思っていましたが、雪に埋もれ判別不能です…。

初めの鉄塔出合
初めの鉄塔出合

ここからは巡視路?
ここからは巡視路?

 また、鉄塔下の切り開きに灌木が密集しており、枝を掻き分けながら進むことになります。

小枝が邪魔に
小枝が邪魔に

599m付近
599m付近

後ろを振り向く
後ろを振り向く

ホノケ山方面
ホノケ山方面

 雪の道と部分と軽い藪の部分を交互に通過しながら順調に降りて行きますが、498m手前で尾根が二股に別れ、直進していくと藪の登り返しとなりました。(左の尾根が迂回路か?)

この辺りは快適に
この辺りは快適に

498m前で急登
498m前で急登

 その先で498mピークとなりますが、ここで下山開始から2時間でした。

498mピーク
498mピーク

 地図にある林道が現れますが、無視して尾根を降りていきます。

少し藪っぽくなる
少し藪っぽくなる

林道に出る
林道に出る

尾根の末端へ
尾根の末端へ

 気持ち左に向かうと里山といった雰囲気となり、植林に入っていきました。

軽く上下動
軽く上下動

植林の中へ
植林の中へ

 一部急斜面があり注意が必要ですが、そこを抜けると細尾根となり下に神社の建物が見えてきました。

最後の下り
最後の下り

下に神社が見えて
下に神社が見えて

 こここで適当に下っていきますが、末端が段差となっており、左の尾根の末端まで下るのが正解だったようです…。

最後に段差…
最後に段差…

 とは言え、無事に神社に降り立つと、雪に埋もれた境内の階段を降りて車道へとたどり着きました。

本殿
本殿

ここも階段は埋もれ
ここも階段は埋もれ

集落を望む
集落を望む

八幡神社(立派な鳥居)
八幡神社(立派な鳥居)

 ここでスノーシューを脱ぎ、500mほど先の駐車地へ戻っていきました。

車道を駐車地へ戻る
車道を駐車地へ戻る

いつの間にか快晴に
いつの間にか快晴に

【反省点】
 特にありませんでした。

【次回】
 暫くは仕事が忙しいので、軽めの登山を続ける予定です。


nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 5

コメント 0

コメントの受付は締め切りました