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[登山] 三重県 注連指から獅子ヶ岳・七洞岳・高畑山周回 [登山]

 今回は、比較的天気のよいと思われる三重県南部の「獅子ヶ岳」と「七洞岳」を再訪してきました。 2山間の縦走は10年以上前の2012年に行っていますが、その後「獅子ヶ岳」付近は風力発電の施設や林道が出来ていて、当時の面影はありませんでした。 しかし、天気には恵まれ景色などを眺めながら歩くことが出来ました。

獅子が岩からの展望

七洞岳からの展望(右端に獅子ヶ岳の風車)

三重県
注連指から獅子ヶ岳・七洞岳・高畑山周回
日付 2023年07月08日(土)
天気 晴れ時々曇り
山域 奥伊勢
場所 三重県度会郡度会(わたらい)町注連指(しめさす)
距離 15.1km
累積標高 +1300 -1300m
時間
6時間15分
人数 単独
撮影枚数
0500枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0119枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
D(登山道荒廃)
展望
(A:良い~E:なし)
B
見どころ 獅子岩
時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値)
05:50 98m 0.0km 奥出 注連指川 出発
06:05 (00:15)
179m
1.1km 男滝コース登山口
07:20 (01:15)
567m
3.3km 林道麻加江小萩線合流
07:55 (00:35) 733.1m 4.3km 獅子ヶ岳 (5分休憩)
08:55 (01:00) 731m 6.9km 中岳 (5分休憩)
09:45 (00:50) 778.1m 8.8km
七洞岳 (10分休憩)
10:15 (00:30) 625m 9.9km 高畑山トラバース分岐
10:55 (00:40) 595.2m 11.9km 高畑山(三等三角点:奥山)
11:40 (00:45) 328.9m 14.1km 四等三角点:久世河内
12:00 (00:20) 167m 14.7km 廃林道下山
12:05 (00:05) 98m 15.1km 奥出 注連指川 到着

Garmin Connectt

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20230708map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/KfEZ7YHr2Ejib81S7

 当初は土日と雨の予報でしたが途中から変わり、土曜日の昼過ぎまでは三重県南部が曇りの予報となります。 そこでなるべく高い山をと探し、10年以上前に登った「獅子ヶ岳」と「七洞岳」に北部の注連指(しめさす)から向かうことにしました。
 集落の最奥からスタートしますが交通の便はよく、勢和多気インターチェンジから8kmほどしか離れていません。 自宅から1時間40分ほどと見て、4時過ぎに出発しました。 出発時には雨は止んでおり、ほぼ予定通りに勢和多気インターで降ります。 ここからはカーナビの指示に従い熊野街道(国道42号線)を南下し、県道と市道を走って注連指へと向かいました。

 出発から15分ほどで注連指の集落に入りますが、朝早いので人の姿はありません。 次第に山に入っていくと、朝霧が立ち込めていますが上空は明るくまずまずの天気のようです。

朝霞

 集落の奥で注連指川沿いの道へ右折すると、左の河原沿いに駐車余地があるのでここに停めていきました。

駐車地のようす

 出発の準備を整えると、少し戻った橋の手前に「男滝・女滝、獅子ヶ岳登山口」と書かれた標識があるので、その通り奥へ歩いていきます。

男滝方面へ

 車幅が狭まると林道 注連指線となりました。

林道 注連指線

 程なくして注連指川の支流に、「女滝→」の標識が立っていました。

下に女滝

 下から水音が聞こえるので滝がありそうですが、そちらへ降りられるところは見当たりません。 諦めて林道を進むと、右下に滝が見えていました…。

女滝は林道から見える

 林道を更に進むと再度標識があらわれ、右に「獅子ヶ岳登山口」と書かれていますが、今回は左の「男滝」方面へ向かいます。

ここは男滝へ(右は一般道)

 地道となり廃屋や放棄農地を通り過ぎると、林道の終点に到着します。

林道終点の登山口

 ここから標識などは見当たりませんが、踏み跡が奥へ続いているのでそれを追って沢沿いの道に入っていきました。

踏み跡を進む

 テープなどは少なく踏み跡も薄めですが、分からなくは無いのでそのまま歩いていきます。 程なくして右に「男滝コース 獅子ヶ岳」と書かれた標識があるので、ここで右に向かいますが、後で調べると標識の下にある裏返った板に、左に「男滝」と書かれていたようでこれを見逃します…。

男滝コース分岐(下に左の男滝の標隴

 右手に向かいますが、歩く人も少なくすぐに道を見失いますが、上部の尾根へ上がる予定なので、方角を確認しながら適当に進んでいきました。 途中で、沢の右岸に明確な道があらわれますが、これは地図の破線のようで、すぐに左の尾根へと上がっていました。

左上に破線路が分岐

 この道から離れ沢を進んでいきますが、前方に小さな滝が見えて来てその先に道はなさそうです…。

前方に小さな滝

 仕方が無いので、ここから右斜面の急登を登っていきました。

斜面を登る

 地面がフカフカでグリップが安定しませんが、無理やり登っていくと次第に傾斜が弱まります。

傾斜が緩む

 前方が明るく見えてくると稜線まではすぐでした。

稜線が見えてくる

 灌木の中をすり抜けながら進んでいき稜線に到着すると、踏み跡のある切り開き?があります。

稜線に合流(踏み跡あり)

 ここからは東に尾根を進んでいきます。

自然林の中を進む

 暫くは二次林の林ですが標高400mほどのところからは植林となり、どこからとも無く作業道があらわれました。

植林の作業道に

作業道があらわれ

 掘られた道が尾根を縫うように進んでいるので、こちらもそこを歩いていきます。

木々の密度が濃くなる

 とは言え、作られてから年月が立っており、木々が育って枝などが邪魔でした。 また、途中は巻き道となっていたのか、道を見失います。 そのまま進んでいくと標高550m付近の傾斜が緩んだところで、また作業道があらわれました。

傾斜が緩むと作業道が

 この辺りは複雑に尾根が分岐していますが、作業道はうまい具合にそれらを越えていました。

作業道に沿って進む

 標高600m付近まで来ると、すぐ上から風車が回転する音が大きくなってきます。 ここで作業道は右にトラバースしており、それを追って歩いていきます。

作業道は右にトラバース

風車が近くに

 トラバース道には獣も利用しているようで明確な踏み跡が付いています。

明確な踏み跡に

 左の尾根が次第に同じ高さとなってくると、少しの上りで尾根沿いにある日の出の森コース合流しました。

左に尾根が近づく

日の出の森コースと合流する

 テープが沢山ついており普通?の登山道となります。

山頂まで約1km

 この先で標高600mから550mまでの50mを降りていきます。 急斜面のロープなどが付いた斜面を一気に降りていくと、唐突に車道と合流しました。

林道に出る

 ここからは林道を挟んで目の前に、「獅子ヶ岳」と風車が並ぶ異様な姿を確認できます。

獅子ヶ岳近影

 また、右を見ると下山予定の尾根が遠くに見えていました。

左に中岳、中央右に高畑山

 少し林道を歩くと左手に登山道の標識があらわれます。 杭にロープが引かれた脇を登っていき、左斜面をトラバースして行きます。

ここから登山道に

斜面を進む

右下に林道を見ながら

 林道をショートカットする形で進んでいくと、再度林道に出会います。

林道に出る

利用注意

 ここで登山道の取り付きを確認しますが、近くには見当たりません。 林道を歩いていくと、右斜面にロープがあり登山道と分かります。

右上に登山道の続き

 スロープとなった先に標識があるので、ここから戻る形で登っていきました。

ここから上に

ロープ伝いに進む

小川岳方面

 程なくして、林道で削り取られ分断された尾根沿いの登山道に復帰します。

尾根沿いを登る

 明確な踏み跡とテープを辿って行くと、注連指からの一般道と合流します。

注連指分岐

 ここからは山頂の北側を回り込む形でトラバースしていきます。

左から廻り込む

 左へ回り込んでいきますが、一部土砂が流れたところがありました。 そのまま進むと前方が明るくなり、東の尾根と合流します。

東の尾根と合流

 合流したところの先にまで林道が迫って来ており、そちらからであれば楽に取り付けます。

尾根のすぐ近くに林道…

 ここからは以前も歩いた記憶のあるところで、斜面の左側を進んで行くと標識があらわれるので、ここで右上の岩場を目指します。

テープを追ってと上へ

左から

ここで右上へ

 この岩場が「獅子岩」で、展望が期待できます。

獅子岩に乗る

獅子岩を登る

 獅子岩の上を登ると、暫く展望を眺めていきました。

獅子岩

南方面

南東方面

東方面

 眺めは悪くありませんが、以前はなかった風車が残念です…。

獅子岩からの展望(風力発電の風車)

 また山頂近くに風車があり、風切り音や低周波が不快です。

山頂は近く

 山頂へは尾根沿いの切り開きを進むと、数分で到着します。

獅子ヶ岳山頂

 山頂はマルバタケブキが多く東側の景色が望めますが、ここも風車がすぐ近くで回っているので長居は出来ません。

すぐ横に風車が

マルバタケブキ

山頂標識

山頂からの展望

 日を遮るところも無いので、手短に展望を確認し予定通り縦走を開始しました。

縦走開始

 西側に「七洞岳」と書かれた標識と踏み跡があるので、それを辿ります。 暫くは樹林の中を進んでいきますが、次第に左(南)に方角を変え、明るいところに出ると風車手前の崖に出てきました。

風車の下へ

頭上に風車

風車群を望む

 崖沿いを右に降りていくと、林道に出ます。

車道を歩く

 ここからは「西峰」へ向かいますが、林道や風車などでズタズタに分断されており、登山道は完全に消失していました…。 林道を歩いていき、ピーク手前で尾根に取り付きますが、道などは見当たらず斜面を適当に登ります。

ここから西峰へ

 ピーク付近でテープが現れますが登山道と思われる踏み跡は薄く、ここも適当に降りていきました。

西峰から南西へ

 ほぼ先程と同じように風車手前で崖に出ると、最短距離となるように林道に復帰します。

奥に七洞岳

崖に(右へ)

 この調子では各ピークを巡るのは難しそうです…。 ここからは尾根沿いを進むのを諦めて、林道の端を歩いていきました。

ここからは車道を歩く

 何れにしても各ピークは、風通しも良いためか大きく削られ風車が設置されていました。

691m地点は削られ消失

車道の続きは無し…

中岳の東峰付近から北東方面

 西側最後の風車に到着しますが、ここにも明確な登山道の入り口はありません。 左手から上り尾根に合流すると、テープがあらわれ以前の登山道に合流したようです。

中岳の東峰も消失(西の端の風車)

稜線を西へ

 テープや踏み跡は続いているので、そこを西の「中岳」へと向かっていきます。

中岳(731mピーク)へ

急登途中で後ろに展望

 中岳(731mピーク)の手前から上りとなりますが、この辺りから植林となります。

731m手前は植林

 作業道などもあり見通しの良い林を登っていくと、中岳に到着しますが平坦な山頂で通り過ぎそうなところです。

中岳山頂

 ここで小休止すると、下山予定の高畑山分岐を右に見て左斜面を降りていきました。

高畑山分岐(境界)

植林との境を降りる

 植林との境を降りていくと、下に岩場が見えてきて来ますが登山道は左の岩の間を降りているので、ロープをたよりにそこを降りていきました。(右の植林斜面のほうが安全そうですが…)

岩の間を降りて

 ここで「七洞岳」の標識を見かけます。

七洞岳の標識

右下に切り開き

 そのまま鞍部へ降りていくと、一之瀬コースと七洞岳の名前の由来となった洞跡との分岐があります。

細尾根に

一之瀬登山口分岐

 ここを直進していくと登り返しとなります。

登りに

 途中、左に「山の神コース」の分岐が出てくると、踏み跡も濃くなり歩きやすい道となりました。

山の神コース分岐

歩きやすい道に

 あと30分の標識があらわれますが、その先で左に「のぞき岩」があるので寄っていきます。

あと30分(実際は20分ほど)

のぞき岩へ(左へ)

 のぞき岩からは「獅子ヶ岳」や「神出ノ峰」が近くに見えていました。

のぞき岩からの眺め1

のぞき岩からの眺め2

神出ノ峰(中央)

のぞき岩から山頂を望む

のぞき岩からパノラマ

 展望を楽しんだところで先程の続きへ合流します。

最後の登り

 そらに登っていくと右手に「展望地」の標識があるので寄っていきました。(10年前は以前は気が付きませんでした)

展望地から北方面

 ここまで来れば「七洞岳」はすぐでした。 緩斜面を登っていくと、山頂の標識が見えてきて「中岳」から45分ほどで到着しました。

七洞山に到着

山頂標識

七洞岳からの展望(右端に獅子ヶ岳)

一等三角点(白岩峰)

 雲は多めですが日差しはあるので暑いです…。 山頂の木陰にあるベンチに座り暫く景色を眺めながら休憩していきました。

 休憩後は、来た道を戻り中岳手前で左のトラバース道(獣道?)を進みます。

高畑山方面へトラバース

 斜面の頭上に大きな岩があり、その下をトラバースして行くと伐採地に到着しました。。

サワガニ(逃げ足早く)

伐採地を進む

 植林の下の土砂が崩れたのか広く伐採された斜面となっており、広く西側が望めます。

伐採地から西方面を望む

 ここも日差しが暑いので、歩きやすいところを選びながら植林へ入っていきます。 トラバースし尾根と合流すると、尾根沿いに作業道があらわれました。

尾根道に合流

 ここからは尾根沿いに「高畑山」へ向かいます。

登山道を進む

 分岐から612mピークとの中間あたりで左に「山の神駐車場」の分岐があらわれます。

左に山の神駐車場分岐

 ここには「高畑山」の標識もあり、それに従って直進していきました。

高畑山へ向かう

 程なくして古い作業道と思われる掘れた道があらわれました。

古い作業道があらわれる

 右斜面を直進しており尾根沿いに続いています。

道は右にトラバース

 大きな高低差も無く612mピークに到着しますが、ここからもはっきりとした道が続いていました。

612mピーク

 ピークを過ぎると高畑山まで平坦な尾根が続き右手に植林があらわれます。 植林との境は歩きやすく、気がつくと「高畑山」に到着していました。

植林の作業道に

歩きやすい道が続く

高畑山に到着(裏手から)

 高畑山には立派な山頂標識がありますが、植林に囲まれ展望は皆無です…。

高畑山

三等三角点(奥山)

 ここからは西に下山コースがありますが、更に尾根を進む北谷林道登山口の標識も立っていました。

更に尾根を進む

 その標識の示す方角を進んでいきますが踏み跡など薄く、時々あらわれるテープを頼りに進んでいきました。

踏み跡薄く…

 程なくして掘れた道があらわれます。

掘れた道を進む

 ここが地図の破線の道ですが、左右から枝が伸びて倒木も覆いかぶさっており歩きづらくなっていました。

道沿いに降りていく

 道は地図通り標高500m付近で東から迂回していきます。

倒木などが邪魔…

 明確な尾根を降りていくと平坦な道となり、358m付近を通り過ぎました。

358m付近

 気持ち右へ向かうと広い尾根の植林となり、良い道があらわれます。

広い尾根で植林に

 明確な道を歩いていくと328.9mの三角点ピーク手前でここも地図通り左にトラバースしていました。 ここは尾根を進みピークを目指します。

破線分岐(尾根沿いを進む)

 少し登り返すと四等三角点のピークに到着しました。

四等三角点(久世河内)

奥出山?

 下山の縦走はここまでで、予定通り東の破線路へ向かいました。

方角を確認して東尾根を降りる

 とは言えさきほどまでとは違い、明確な道はありません…。

シダが多く…

 シダの茂る中を方角を確認して降りていくと、二股分岐で作業道があらわれました。

踏み跡の無い尾根沿いを進む

尾根分岐付近(右へ)

 分岐からは右の林道方面へ向かいます。

ここにも古い作業道

国束山

 暫くは作業道の踏み跡がありますが、次第にシダが覆いかぶさってきました。

下に民家が見えて

 左右にヤブの少ないところが無いか探しますが、ここは素直に尾根沿いの薄い踏み跡を進むのが正解でした。

最後に難関が(シダの藪)

 シダの間にある踏み跡を進んでいくと、唐突に廃林道に出合います。

尾根心を進み廃林道へ

 低木はありますが歩けないわけではないので右に降りていくと、地図に記載された林道と出合いました。

廃林道を右へ

 林道との間が崩落して段差がありますが、ここを降りると車の轍があり一安心です。

林道出合(斜面は崩れている)

 そのまま林道を下へ向かい、途中にある沢の水で顔などを洗いさっぱりしたところで、200mほど離れた駐車地に戻っていきました。

林道を降りると駐車地はすぐ

 登山週に違和感があったのでまさかと思っていましたが、右靴を脱ぐとヒルにやられ靴下など真っ赤に染まっていました…。(実は、登山中も腕に取りつかれ吸われかけています)

【反省点】
 湿度が高く水の消費が思ったよりも激しかったので、多めに持っていくようにしたいです。

【次回】
 週末の天気が微妙になったので、高い山は諦めて暑いですが低山に登る予定です。


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