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[登山] 長野県 福島Bコース 木曽駒ヶ岳 [登山]

 今回は、久しぶりに中央アルプスの「木曽駒ヶ岳」に登ってきました。 以前も利用した福島Bコースで登りましたが、今回は牙岩からでは無く普通?に玉ノ窪小屋へ登っていきました。 生憎の天気と寝不足による疲れで、当初予定していた周回コースは諦めましたが、目当ての花や登る途中の展望は素晴らしく十分に楽しめました。

9合目から宝剣岳方面を望む

チングルマ

長野県
福島Bコース 木曽駒ヶ岳
日付 2023年07月22日(土)
天気 晴れのち曇り
山域
中央アルプス
場所 長野県
距離 13.2km
累積標高 +1771 -1771m
時間
8時間00分
人数 単独
撮影枚数
0484枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0000枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
B(岩場注意)
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ 高山植物、展望、ライチョウ
時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値)
06:00 1336m 0.0km コガラ登山口駐車場 出発
06:30 (00:30)
1612m
1.6km 林道終点
07:05 (00:35)
1910m
2.2km 力水(4.5合目)
08:15 (01:10) 2406m 3.7km 避難小屋(7合目) 5分休憩
08:55 (00:40) 2497m 4.8km 8合目(水場)
09:50 (00:55) 2752m 6.0km 玉ノ窪小屋(9合目) 休憩
10:00 (00:10) 2752m 6.0km 玉ノ窪小屋(9合目) 出発
10:40 (00:40) 2956.1m 6.6km 木曽駒ヶ岳 昼食休憩
11:10 (00:30) 2956.1m 6.7km 木曽駒ヶ岳 出発
11:25 (00:15) 2752m 7.3km
玉ノ窪小屋(9合目)
12:20 (00:55) 2406m 9.5km 避難小屋(7合目)
13:10 (00:50) 1910m 10.9km 力水(4.5合目)
13:35 (00:25) 1612m 11.5km 林道終点
14:00 (00:25) 1336m 13.2km コガラ登山口駐車場 到着

Garmin Connectt

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20230722map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/XURyArPafTsmAf4y5

※山頂付近は何度も歩いているので、詳細は割愛します。

 当初は白山にでもと思っていましたが、微妙な予報となったため以前から予定していた「木曽駒ヶ岳」に福島Bコースで登ることにしました。
 登山口は北側のスキー場跡で、13年前の2010年に同様のコースで麦草岳から牙岩コースで周回しています。 自宅から2時間半ほどとみて、3時半に出発しました。 福島を過ぎたところで国道を右に曲がり木曽駒高原へと向かいます。 カーナビの指示に従い、右へ折れ水産試験場の脇を回るように登っていくと、スキー場跡にたどり着きました。 驚いたことに以前は換算としていたスキー場の跡地はキャンプ場となっており、朝早くからたくさんのキャンパーで賑わっていました。 ヒルトップの看板を頼りに奥へ登っていくと、登山者用駐車場に到着しました。

朝は良い天気(右に麦草岳)

 駐車場にはすでに10台ほどの車が止まっていますが、広いのでまだまだ余裕はあります。 適当に止めて準備を整えて出発しました。 周囲の様子は以前と随分と変わっており、以前あったリフトなどは撤去され面影もありませんでした。 林道を奥へ進むと程なくして分岐に到着します。

登山道分岐(右へ)※帰路撮影

 ここで右へ向かいますが、歩く人が多い割には随分と林道が荒れており草も延び放題でした。

放置された福島Bコース分岐標識

荒れた林道を進む

 途中カメラのメモリが入っていないことに気が付き、もう一台のカメラからメモリを取り出し事なきを得ます。 暫く進むと鎖で通行止めとなっていますが、ここまで車で来ることは難しくなっていました。(車高が相当高くないと無理です)

鎖で通行止め

 ここからも草が多めですが、踏み跡は続いておりこの段階で色々な花が見られ始めました。

ホタルブクロ

ノリウツギ

ヨツバヒヨドリ

オカトラノオ

シモツケ

 花を見ながら進んでいくと、コンクリート舗装の急登となり左下に堰堤が見えてくると、林道終点となりました。

コンクリート舗装に

堰堤横で林道終点

 林道終点から先の河原は以前より荒れていて、渡渉した先にある登山道も当時の面影はありませんでした。

渡渉する

 左斜面にテープと踏み跡があるので迷うことはありませんが、ここも草に覆われ十分に整備はされていませんでした。

左斜面を登る

センジュガンピ

 沢からの湿った空気でしっとりと濡れた斜面をつづら折れで登っていくと、4合目の標識が現れて尾根に到着しました。

斜面を登る(暗くてピンボケ)

四合目

 ここからは尾根沿いに避難小屋まで登っていきます。

ここらからは尾根沿いを進む

コアジサイ

 植生が変わりシラビソなどが見られ始めました。

植生が変わる

 標高差200mほど登ると4合半の「力水」に到着します。 まだ出発から1時間ほどしか経っていませんが、急ぐ必要もなく寝不足もありここで、冷たい湧き水を飲んでいきました。

力水

水場

イチヤクソウ(ピンボケ)

 ここからも大きくジグを切って2106m地点へと登っていきました。

日差しが届き始める

 途中、急登の開けたところから以前冬に登った「赤林山」と、その右奥に「木曽御嶽山」が見えていました。

赤林山と右に木曽御嶽山

大棚入山方面

ギンリョウソウ

 この辺りから周囲は原生林と言った雰囲気となり、苔むした斜面が続きます。

苔むした斜面に

五合目

ゴゼンタチバナ

 標高2150m付近で傾斜が緩むと6合目に到着しました。

傾斜が緩む

6合目

 この辺りから早朝出発の先行登山者に追いつきます。 

段差が大きく

 標高2200mを過ぎた辺りからまた傾斜が強まります。 すると登山道は右斜面をつづら折れに登っていきます。

右斜面を進む

 2386m地点で大きな岩があらわれます。 以前はここを直登していましたが、今は右に迂回路がつけられていました。

岩場は右から迂回

 岩を回り込んで進んでいき、裏手からその岩に登り返すと展望地となっていました。 しかし、いつの間にか雲が湧き出しており、高い山は雲に覆われていました。

岩の上から木曽御嶽山方面(雲に覆われ見えず)

 稜線を進んでいき少し登り返すと、7合目の避難小屋に到着しました。

避難小屋へ

七合目避難小屋

 山頂まであと4kmと書かれており、以前向かった麦草岳の直登路が分岐しています。

あと4km

 ここで小休止とし、トイレに寄り水分補給してから左の山頂方面のトラバース道を進んでいきました。

避難小屋とトイレ

左の山頂方面へ

 ここからは初めてのコースで今回の目的でもあります。 左前方に駒ケ岳方面の景色を眺めながら標高差の少ない道を進んで行くと、想像通り多くの花も見られます。

近くに木曽駒ケ岳を望む

ミヤマカラマツ

トリカブト

オトギリソウ

 右に「麦草岳」の岩の斜面を見ながら歩いていきますが、その下にはお花畑が広がっていました。

マルバダケブキ

お花畑

 斜面上部から崩れ落ちてきた岩なのか、登山道には何箇所か岩場が現れてその都度岩の上を渡り歩いていきました。

岩の上を渡る

 初めに通過しところに7合半「山姥」の標識があり、いかにも山姥が住んでいそうな岩屋となっています。

ここは山姥

 その先から左斜度が強まり、左下の切れ込んだところは鉄パイプで組まれた木道の上を渡っていきます。

木道を慎重に

 しかし、木道ではないところも左が切れているので、展望はよいのですが足を踏み外すと危険です。

眺めは良いが(稜線に小屋が見えて)

 8合目は休憩適地で、すぐ下に水場があり避難小屋へとパイプで水が送られていました。(登山道沿いにパイプが続いています)

8合目

次第に雲が湧いてきた

 前方近くに「木曽前岳」が見えてきて右に岩斜面が迫りますが、その岩の上に「牙岩」があるようです。

ここから木曽前岳をトラバース

 ここまでは緩い上りでしたが、この辺りから傾斜が強まり稜線へと向かいます。

コオニユリ

 2550m付近まで来ると高山植物が見られ始めました。

ヨツバシオガマ

チングルマ(種子)

行者岩方面

チングルマ(花)

稜線が近くに(右奥が牙岩付近)

ミヤマダイコンソウ

 次第に灌木が多くなり、気がつくと森林限界を超えていました。

上部に目指す稜線

 ここで重装備の先行者を抜き、稜線への斜面を登っていきます。

森林限界を超える

ガスが上がってくる

 つづら折れの道の途中に水場の残骸があり、最後はガレた道を歩いていきました。

水場の残骸?

木曽駒ヶ岳の山頂も見える

最後はガレ場を登る

 上部に小屋の屋根が見えてきて、程なくして玉ノ窪小屋に到着しました。

近くに山小屋

ウサギギク

最後の登り

 稜線に到着した時はまだ青空が覗いていましたが、下から雲が湧き出しており程なくして稜線にもガスが漂い始めます。

ガスが迫る

木曽前岳

9合目から木曽駒ヶ岳山頂方面

宝剣岳など

 展望が見られるうちに見ていきますが、疲れに加え眠気もあるので小屋の先で休憩がてら軽く食事をしていきました。

ここで休憩・・・

イワツメクサ

 10分ほどの休憩後出発しますが、見る見るうちにガスに囲まれていきます。

上りが続く

南西方面

木曽駒ヶ岳から三ノ沢岳

ヒメウスユキソウ?

最後の景色…

 頂上木曽小屋の横を通過しますが、このときには完全にガスの中で山頂での展望は諦めてゆっくり登っていきました。

頂上木曽小屋

コマクサ

ガスに覆われ

 玉ノ窪小屋から30分ほどで山頂に到着すると、大勢の登山者で賑わっていました。

木曽駒ヶ岳山頂

山頂は多くの人

 ここからは以前も歩いた「将棋頭山」と「茶臼山」を経由し下山予定でしたが、この天気では来た道を戻ったほうが良さそうです。 とは言え天気の回復を期待しながら三角点近くに移動して食事していきました。
安全を祈願

 食事後は寝不足もたたり少しウトウトしていきますが、気温も15度と低いので風が吹くと寒く感じて長くは寝れませんでした。 結局山頂に30分ほどいましたが、天気は回復するどころか悪くなりそうなので、素直に来た道を戻ることにしました。 
 山頂直下で放鳥されたライチョウが1羽いるのを見てから下山を開始します。

ライチョウ(中央)

 玉ノ窪小屋まで降りると、ガレた斜面を慎重に降りていきました。

下山開始

花を見ながら下山

 下山分岐から30分ほどで8合目に到着すると、往路には確認していなかった水場を見ていきました。 水場は管理されており、岩の間から勢いよく水がふきだしています。 飲んでみると雪解け水のようで冷えておいしい水でした。

8合目の水

 ここからは往路に見逃していた花などを見ながら、まずは7合目の小屋へと向かいます。


エゾシオガマ

クロトウヒレン(蕾)

 途中で何組かの登山者の方とすれ違います。 7合目の小屋に到着すると、ここのトイレに寄り尾根沿いの斜面を一気に降りていきました。

雲の下に出る(7合目の岩から)

タマガワホトトギス

 ここからは途中の4合半の力水で休憩し、その後は駐車場まで一気に降りていきました。

最後の斜面を下る

下界は良い天気

キバナヤマオダマキ

 山頂から3時間弱で、無事駐車場に戻ってきました。

無事下山

 駐車場から山頂方面を見ると黒い雲に覆われており、雨が降っていたようです…。

山頂は雨?

【反省点】
 特にありません。

【次回】
 白山に登る予定です。


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