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[登山] 長野県 楡沢山・桑沢山・峰の地蔵・烏帽子岳縦走 [登山]

 今回は、長野県の「楡沢山」から「桑沢山」と「烏帽子岳」を縦走で歩いてきました。 当日は前回から打って変わって朝から涼しい気温となり、距離の割には疲れることなく歩くことができました。
 朝方は曇りがちでしたが次第に良い天気となり、木々の間から南アルプスや八ヶ岳などを見ながら歩くことができました。

下山林道からの眺め(守屋山・八ヶ岳など)

六夜様の石塔

長野県
楡沢山・桑沢山・峰の地蔵・烏帽子岳縦走
日付 2023年09月24日(日)
天気 曇のち晴れ
山域
木曽山脈
場所 長野県上伊那郡辰野町大字伊那富
距離 21.9km
累積標高 +1514 -1514m
時間
8時間10分
人数 単独
撮影枚数
0578枚 (FUJIFILM FinePix XP140)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0050枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(軽い笹藪、道迷い注意)
展望
(A:良い~E:なし)
D(主に林道から)
見どころ シラビソ林、石仏
時刻・標高・距離・行程(時刻以外は推定値)
05:55 932m 0.0km 桑沢山登山口手前駐車地 出発
06:35 (00:40)
1174m
2.6km
楡沢山林道登山口
06:50 (00:15)
1248.9m
3.0km 楡沢山
07:00 (00:10)
1174m
3.5km 楡沢山林道登山口
08:05 (01:05)
1454m
5.9km 六夜様
08:10 (00:05) 1430m 6.1km 桑沢山登山道分岐
08:40 (00:30) 1538.5m 7.8km 桑沢山 (5分休憩)
09:15 (00:35) 1556m
8.9km
峰の地蔵
09:50 (00:35) 1530m
10.3km
横峰
10:30 (00:40) 1718m 11.8km 1718mピーク
10:45 (00:15) 1664m 12.6km 烏帽子岳
11:00 (00:15) 1637m 13.0km 休憩地 昼食
11:15 (00:15) 1637m 13.0km 休憩地 出発
11:20 (00:05) 1530m
13.4km
横峰
11:55 (00:35) 1556m
14.8km
峰の地蔵
12:30 (00:35) 1538.5m
15.8km
桑沢山
13:00 (00:30) 1430m
17.6km
桑沢山登山道分岐
14:05 (01:05) 932m 21.9km 桑沢山登山口手前駐車地 到着

Garmin Connectt

実績コース(緑色は予定、赤色が実績)
20230924map.jpg

写真リンク: https://photos.app.goo.gl/UjKgNyV4Muiq8rHc7

 前回は暑くて大変でしたが、それ以降は一気に涼しくなり低山の薮山も気にならない程度となりました。 そこで以前から計画していた長野県の「桑沢山」へ「楡沢山」から縦走で歩くことにしました。

 計画したのが2016年のことで、それから登山道などは大きく変わっています。 それに気がついたのが事前のことで計画を変更する余裕がなかったので、当初の計画の通り「伊那富」からの桑沢山登山口へ向かいました。
 自宅から2時間程度と見て3時半に出発します。 中央高速は何箇所で一車線規制の工事を実施していましたが、朝早いので問題とはなりません。

 ほぼ予定通りに伊北ICで降りると、カーナビに従い複雑な道を「富士山グランド」へと向かいます。 「富士山マレットゴルフ場」の看板を見て林道に入っていくと、左手にグランドの道と分けるとその先は未舗装路となりました。 未舗装路とは行っても多くの車両が入っているようで、道はキレイに均されていました。 次第に標高を上げていきますが、途中の分岐の先から通行止めとなっていますが、そのまま奥へ向かいます。

 結局その先は工事中で、道路は掘削され通行できる状態ではありません…。 仕方がないのでバックして先程の分岐まで戻り路肩に邪魔にならないよう止めていきました。

直進路は工事中(通行止め)

 本来の登山口までは大した距離ではないので、予定通り準備を整え出発します。 先程の工事現場へ向かいますが、沢が氾濫したようで谷の奥には倒木などが堆積していました。

工事現場

沢が氾濫?

 脇を歩いて通り本来の林道へ復帰しますが、この先の道は草が伸び放題で長い間放置されていたようです…。

林道上部は荒れた道に

放置林道・・・

 倒木や伸び放題の草をあいだを通り、上部の林道と合流します。

林道上部の分岐

 林道の分岐も草が伸びており、パッと見で道があるように見えません。 しかし、下で工事を行っているということは、ここまでの林道を復帰させるつもりでしょう。

上部の林道

 林道を右に折れて進むと「桑沢山登山道入口」の看板のある分岐に到着しました。

桑沢山登山道入口

 ここで左の林道を進めば、長い林道歩きで終点の登山口へ向かいます。 しかし今回は先に「楡沢山(いれさわやま)」へ向かうので、そのまま直進していきます。 しかし、ここから先の道も通行止めとなっていますが、事前の情報で土砂崩れなどは撤去済みのようなので進んでいきました。

楡沢山方面の林道は通行止めだが

 今回のコースは全体的に樹林の中で展望はあまり良くないようです。 しかし、林道からは南アルプスや八ヶ岳方面が望めました。

左から甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳・塩見岳・悪沢

 途中、土砂崩れの現場を通過しますが、すでに土砂は取り除かれており、一部を残して通行できる状態でした。

土砂崩れ跡(右端注意)

ここは整備済み

 その先で北側も通行止めとなっており、そこから暫くは草の多い道となりました。

反対側も通行止めに

 程なくして前方に「楡沢山」が見えてきます。

前方に楡沢山

 林道の峠となる乗越に到着すると、左右の尾根に道がありました。 まずは「楡沢山」へと向かう北側の踏み跡へ入っていきます。

楡沢山林道登山口

 倒木などがありますが迂回路もあるのでそこを進んでいきます。

ピンク紐を追う

 すると尾根沿いに明確な道があらわれ、山頂まで続いていました。

明確な道

上部へ

 東尾根との合流点に杭がありますが、尾根沿いにあると思っていた道は倒木のために分かりません…。

東尾根分岐

 ここからは、そのまま直進して緩やかな登りで山頂へ向かいます。

平坦な道を山頂へ

 そして林道から15分ほどで呆気なく三角点のある山頂に到着しました。

楡沢山三角点

 山頂の北側には石造りの祠がありますが、しめ縄などが新しく管理されていそうでした。

山頂の祠

 山頂は展望などもないので先程の林道へ戻ります。 10分ほどで林道まで戻ると、反対側にある階段を登っていきました。

桑沢山方面の入り口

 入ってすぐに踏み跡は左に折れ尾根の左斜面に道が続いています。 しかし、この道が荒れており草木や灌木の枝などで行く手を阻まれました。

倒木

トリカブト

左斜面に荒れた道

 無理やり進むと次第にハッキリとした道となり、右上の尾根と合流すると下草のない道が続いていました。

尾根沿いの道に

次第に良い道に

 1291m付近からは管理された道となり、歩きやすくなります。

1291mから下草のない道

良い道を進む

 平坦な尾根を進んで行くと、唐突に林道と出合いました。

唐突に林道へ出る

 林道と言っても使用されなくなってから年月が経っており、草や木々が生い茂り始めていました。

林道は草だらけ

 ここで右手を見ると、枝のあいだから北アルプスがよく見えていました。

穂高連峰・槍ヶ岳など

蝶ヶ岳・常念岳など

 そのまま廃林道を進んでいくと、左の尾根から外れていきます。 ここは左の尾根に登り返していきますが、尾根沿いには切り開かれた良い道がありました。

ここから左尾根に取り付く

尾根沿いによい道

 暫くは良い道を進んでいきますが、それも1394m付近までです。 次第に笹が多くなりますが、くるぶしあたりの高さなので大したことはありません。

1394mから笹が多くなる

笹の斜面を緩やかに登る

 短い笹で覆われた斜面を登っていくと、1448mピークに到着します。 このピーク付近は刈払われており、林業者の休憩地となっているようでした。

1448mピーク

周辺地図

 ここからは先程よりしっかりした踏み跡が続いており、緩やかな尾根を進むと1454mピークにある「六夜様」に到着しました。

膝高の笹を進む

ここは笹がない

六夜様

 ピークは東側の木々が切られており、そちらを向くように石塔や仏様?が設置されていました。

六夜様の石塔

六夜様から八ヶ岳を望む

 ここからはこの石仏などを参拝する人の踏み跡が続いています。 少し下ると左に下山分岐がありますが、まずは「桑沢山」へと直進ていきました。

左の下山分岐を直進

 分岐からも周囲は膝高の笹に覆われていますが、元々「桑沢山」への登山道なのでしっかりした踏み跡やピンク紐が続いています。

ピンク紐を追う

1454m付近は明るい林

広い尾根を進む(桑沢川分岐付近)

 手前のピークを右からトラバースし通過すると、「桑沢山」への登りとなります。

右斜面をトラバース

 少し急登もありますがその先は傾斜も緩み、下山分岐付近から30分ほどで「桑沢山」の山頂に到着しました。

前方が明るく

桑沢山に到着

桑沢山標識

三角点

 山頂には三角点と山名標識があります。 山頂の東側が一部伐採されていますが、木々が育ったためか展望は余りよくありません。

桑沢山から南アルプス方面(左から甲斐駒ヶ

 「桑沢山」への一般登路は先程通過した下山分岐からのコースでは無くなり、山頂の東尾根を登るコートとなっているようです。

左に新登山道(東方面)

 少し休憩したところで、予定通り更に稜線を南西へ向かいます。

稜線を南西へ

 ここから藪が濃くなると思っていましたが、南西方面にもテープや踏み跡が続いていました。

テープあり

 山頂から1556mへと下るところが分かりづらいですが、ここにもテープが付いておりそれをたどり降りていきます。

斜面を下る

 平坦地となると笹の丈が高くなりますが、ここも踏み跡があるので藪こぎというほどではありません。

倒木の下を進む

 1556mピークへの登りとなりますが、ここも等間隔で幹にテープが回れておりそこへ踏み跡が続いていました。

1556m手前

 ピークに到着すると幹などに多くのテープが付けにれています。 ここでピークから外れて南へ向かいます。

1556mピーク手前の分岐(左へ)

 程なくして石積みに囲まれたお地蔵様が祀られたところに出てきました。

峰の地蔵のようす

 ここが「峰の地蔵」と呼ばれるところで、お地蔵様には2年前の日付で奉納された白い布が掛けられています。

峰の地蔵

 穂先ほどのピーク分岐まで戻ると、西斜面に付けられたテープを追って降りていきます。

横峰へ向かう

少し下る

 ここからは向かう「横峰」からの道が続いていました。

先程よりしっかりした道に

再度下りに

 少し降りると平坦な場所にでます。 ここには標識があり、先程のお地蔵様も示されていました。

分岐標識

 左手が開けた林となり、枝の間からは南アルプスが望めます。

明るい尾根道に(南斜面を進む)

カラマツ林から南アルプス方面

 その先に小ピークがありますが、ここは右斜面に作業道だったと思われる良い道が続いていました。

ここは倒木をくぐり右へ

右斜面をトラバース

 この辺りから広い尾根となり笹も高くなります。

笹が高く

 ここも踏み跡を外さないようにテープを追っていくと、唐突に林道に出合います。

広い尾根を進む

左から歩いてきた(振り向く)

 この林道は深沢線で、事前に調べたところでは災害のため現在は通行止めとなっています。 ここからは草は生えていますが、歩きやすい道となりました。

林道歩きに

 左手には終始南アルプスを望みながら、「烏帽子岳」へ歩いていきます。

南アルプスがよく見える

 長い登りが続きますが、林道なので無茶な傾斜はなく比較的楽に歩いていけました。

登りが続く

 1664mピークは、林道は右斜面に付けられており難なく通過します。

烏帽子岳の北斜面を進む

 ここで1664mピークが「烏帽子岳」なのですが、勘違いをして1718mピークへと向かいます・・・。 1664mの先の木に何か書いてありますが分かりません。

何と書いてあるのか?

 ここからも登りですが傾斜は大したこと無く、気がつくと1718mピークの左斜面を通過していました。

1718mピークへ進む

1718mピークは右上

 途中で間違いに気が付きますが、そのままピークを通過して林道分岐まで進みます。

林道分岐(ここまでに)

 ここから2km程先に「黒沢山」がありますが、その間道は無く笹の密度も濃くなります。 そちらへは元々雪の季節に向かう計画なので、今回はここまでとし戻ることにします。

 戻る途中で本来予定していた「烏帽子岳」へ登ることにしました。 林道から1664mピークへ向かいますが、笹の中を進むことになります。

烏帽子岳へ登る(右に岩場)

 右斜面に岩場がありますが、そこから登るのは困難でした。 尾根沿いになんとなく道があるのでそこを進むと、5分ほどでピークに到着しました。

なんとなく踏み跡はある

ピーク手前

烏帽子岳山頂

 「烏帽子岳」の山頂には、見た目は境界標識しかありませんが、切り株の脇に何かが書かれた石碑がありました。

石碑(何か書かれている)

 展望なども無いので、すぐに北の林道へと斜面を適当に降りていきました。

林道へ斜面を下る

 暫くは林道なので安心して歩いていけました。 11時近くとなりお腹が空いてきたので、林道脇の笹が刈られた所で昼食休憩としていきました。

下に集落が見える

 天気も回復し気温が上がっていますが、稜線は風も吹いており快適です。 休憩後は横峰へ降り、笹の中を戻っていきました。

トリカブト2

林道出合(横峰)まで戻る

往路の踏み跡を辿る

標識・・・

大木

 そして横峰から1時間10分ほどで、「桑沢山」に戻ってきました。 午後に入り高い山には雲が湧き出していますが、この辺りは快晴で遠くまでよく見えていました。

再度、桑沢山からの展望(朝より雲が多く)

 後は旧登山道を歩き1454mピーク先の下山分岐へと戻りました。 急いだわけではありませんが、下りということもあり「桑沢山」から30分弱で下山分岐に到着しました。

1454m付近

下山分岐に赤テープ

 往路には気がつかなかった分岐を示すテープがあったので、ここで右(東)に折れていきました。

東へ向かう踏み跡へ

 ハッキリとした踏み跡が続いており、尾根の右斜面を降りていきます。

点々とテープが続く

 斜面をトラバースするように進むと、危険箇所にはロープなどもあり足場も整備されていました。

整備された道

 途中から留山を示すビニール紐が被疑手に現れると、林道下山までその状態が続いていました。

ビニール紐が千切れて

掘れた道に

標高を落とす

ビニール多すぎ

 そして下山分岐から10分ほどで、林道終点の登山口に到着しました。

登山口のようす

登山口の広場

 林道終点は広場となっていますが、現在はここまで車で入ることは出来ません。 その林道を駐車地へ降りていきますが、ショートカット出来そうなところは最短距離で降りていきました。

ここからは長い林道歩き

左の道に

旧道を進む

少しだけショートカット

 ここまでのコースで展望は限定的でしたが、林道からは八ヶ岳方面が望めました。

林道からの眺め1

林道からの眺め2

蓼科山アップ

右から守屋山・天狗岳・縞枯山・横岳・蓼科

林道からの眺め(奥に八ヶ岳)

 その林道は上部は大して荒れていませんが、大きく左カーブした先から落石や土砂崩れなどが頻発していました。

落石

土砂流出

 本来の登山口が近づくと林道が補修されており、ここまでは車で入れます。(駐車可能なスペースもありました)

修復されている

 最後につづら折れで降りていくと、朝確認した登山口に到着します。

つづら折れに降りる

往路の分岐(登山口)に到着

 ここから朝歩いた廃林道で降りても良いのですが、駐車した分岐の先が気になっていたのでそちらから向かうことにしました。

林道 富士山線

 南に向かう林道を歩いていき、1027m下を通り過ぎると林道は通行止めとなっており、左に分岐がありました。

この先は通行止め(左へ)

 車の通った後もあり、ここが駐車地へと降りる分岐で迂回路でしょう。

迂回路

 駐車地までは5分ほどですが、途中小さな倒木が邪魔をしておりこの道を一般車で通るのはリスクが高そうです。

木が倒れて

 そして無事に駐車地に到着すると、長い帰路につきました。

【反省点】
 特にありません。

【次回】
 そろそろ涼しくなってきたので、週末に鈴鹿の山に登ってきました。


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